パールラインホテルを探索後、K氏が彼の父親方に聞いた話





葬儀屋をしているという彼の父親はパールラインホテルが廃業に追い込まれた原因を語ってくれたという





今から記述するのが、その内容である




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昔、パールラインホテルにはプールがあり、そこで子供が溺死する事件があった





その後、亡くなった子供の母親がパールラインホテルの最上階にある今は閉鎖された部屋で後追い自殺を図ったのだという





そんな事件があってか、ホテルの客足は遠のき、結局一年も営業できなかった





これはまだ私もK氏も生まれていない、30年以上も昔の話である





さらに彼の父親は、毎年5人程一号橋から身投げをした人間の葬儀を行うのだと語っている





パールラインホテルにいる女性の霊が自殺志願者に身投げし溺死することを強要するのだろうか





自分の子供と同じ様に…





寂しくないよ、独りじゃないよ、と寂しい我が子に多くの“友達”を増やしているのかもしれない





彼女は30年以上たった今でも暗く寂しいホテルから華やかな一号橋を見上げ続けているのだ





私は少し、寒気がした






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