雄輝
『マジかよ…！自衛隊の仕事は命掛けかよ…。
　お前は幽霊見たことあるの？』




くずもち
『ああ、あるよ。
　夜間に当番で駐屯地の見張りが在るんだがな、真夜中に車が通ってきたんだ。
　んで上司に何か通ったか聞かれたからさ。』





くずもちが煙草を消しながら淡々と語る




くずもち
『「今車が通っていきましたよ」と伝え確認しに行ったんだ。
　で、その方向はそこは行き止まりだったんだが…。
　車どころか猫一匹いなかった。
　俺はえらくビビッたんだけど、上司に聞いたらよくあることなんやってさ。』





そんな事が頻繁にあってたまるかと思ったが、彼の口ぶりから察するにもうそんなのには慣れっこなんだろう





くずもち
『とりあえず57号真っ直ぐで、市電通りまできたが結局どこに行くん？』





雄輝
『あ…！？ああ、そうだなどこにしようか。』





ザキ
『パールラインの時下見した“宇土殺”行かない？
　時間も時間だから家の前に行くだけでも。
　写真を撮って帰ろうよ。』




つんく
『でも下見の時、結局場所わからんかったけどね。』





雄輝
『ならとりあえず、３号線を宇土方面へ行ってくれ。』






くずもち
『了〜解。』






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