くずもちの部隊には手榴弾を投げる演習がある





岩に対して手榴弾を投げつけ、爆発させるというものらしい





まず手榴弾のピンを引き抜く





それから五秒後に爆発するのだが、ピンを抜いても指でピンが押さえていた部分を押していれば爆発までのカウントはされない






岩に投げつけると手榴弾自体の爆発よりも、岩が砕け散った破片が銃弾のように辺りに飛び散る方が危ないそうだ






そんな手榴弾の演習での話






十数年前






手榴弾の演習を行っていた一隊員が手榴弾のピンを引き抜いた






後ろでは教官が厳しい目を光らせている






その隊員は三秒前で投げるためカウントをする







５





４





ポロッ！！





その隊員は誤って手榴弾を落としてしまった





それを見ていた教官がとっさにヘルメットを手榴弾にかぶせ、その上に覆い被さってヘルメットを押さえつけた







２






１






バーン！！！！






…結局、その隊員は無事だったのだが、教官は・・・





絶命したのだという






自衛隊の中では有名な話だそうだ






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