ザキ
『何でわたしだけ何か怖そうな女の人なんだろう…
つんくさんの後ろは見守ってくれるおじいちゃんだからいいよね！？』


つんく
『えっ？霊ってかそんな非現実的なもの自体信じてないていうか
まだ自分でも見てないし、全く信じてないっていうか…』


ザキ
『え！？』

小石を投げつけられた小鳥みたいな顔をするザキ
(゜∋゜)


雄輝
『さすが…つんくさんです
ザキさんとりあえずそのツーカーの番号を拒否してください
様子見しましょう』


ザキ
『でもめっちゃ心配だなあ…
主任さん嘘や適当に言ったりするような人じゃないもの』


雄輝
『人の話を鵜呑みにせず、とにかく前向きに考えましょう！
危ないときはすぐに連絡くださいね！』


ザキ
『う〜…わかりました』

しぶしぶ納得するザキ



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雄輝
『他に自宅に侵入された形跡なんかは？』



ザキ
『う〜ん…そういえば大阪に住んでたとき下着を盗まれたことがあった』



雄輝
『やっぱり女の人ってそういう経験あるんすね！
大阪治安悪いイメージあるけど、誘拐とか無かったすか？』



ザキ
『されそうになったことはあった…
なんかワゴン車にお兄さんがたくさん乗ってて断ってたら降りてきたから逃げ出した』


ザキの風貌はお嬢様
普通にしてれば綺麗なのだ
普通にしてれば・・・


雄輝
『ひょぇ〜・・・』

私は大勢のガチムチの男たちを想像する


雄輝
『まあ今はザキさんの後ろの女の人が守ってくれますね！』



ザキ
『この人は守ってくれるのかな？』
自分の背後に苦笑いで会釈するザキ



雄輝
『きっとそうです！
霊何かはほとんどがその人の気の持ちようです！いい方に考えましょう』

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雄輝
『その人がストーカーじゃないですか！？』


ザキ
『付き合ったの短かったけど、そんなことするような人じゃなかったよ！？』


雄輝
『人は上辺だけじゃわからないものですよ？』


ザキ
『…』


雄輝
『すでに今の家を知られてるかもしれませんね
心当たり無いですか？』


ザキ
『そういえば昔、小豆が一粒こたつの上に置いてあったことがあったよ
絶対に鍵かけてたのに』


雄輝
『怪盗小豆マンですか(笑)何か盗られてたんですか？』


ザキ
『何も盗られてなかった…と思う』


雄輝
『管理人ではないですか？実は小豆マニアの管理人だったり…』


ザキ
『管理人さん、そんなことする人じゃないと思うよ！』


雄輝
『さっきもいいましたが人は上辺だけじゃあわからんすよ』


ザキ
『…』


雄輝
『例えばザキさんを刺すのは俺かもですよ？』


ザキ
『私雄輝と付き合ったことないもの』


雄輝
『そりゃそうですが…ってほんとに殺さないすよ(苦笑)
例えですよ』

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ザキ
『先輩に後ろから刺されて殺されるかもー！って話したら、
「そんなんで死ぬんやったら、人がどんだけおっても足らんわ！！」
って怒られた』



雄輝
『そうっすよ！！
心霊スポットの噂が本当なら知り合いにはケガ人や死人だらけ！』


ザキ
『主任さんの話をされる１ヵ月前くらいからイタ電があってることを話したら
「あいつじゃない？」
って言われた』




雄輝
『誰ですか！？』




ザキ
『当時ツーカーの彼氏がいて、自然消滅みたいな別れ方…いや、一方的に連絡を断ったかも…
もしかしてその人かな…』





ザキは身震いしている


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ザキ
『もしもし、あ、お久しぶりです。』



ザキの信頼している先輩は、空手、柔道、合気道の黒帯をもつ強者で酒好きの上、賢いらしい





武道家＋賢者＝勇者？




雄輝
『この先輩がストーカーやったらどうすんやろ？』




人は見かけで中身は判断できない




誰もが内に‘内心’という別の生き物を飼っているのだ




人は‘内心’を飼い慣らさないと社会では生きていけない









ザキ
『はい！はい！…確かにそうですね…』




ザキの発言のみで内容を想像する雄輝とつんく




勇者にどんなアドバイスをされたのだろうか




ザキ
『はい…え！？はぁ…わかりました…ありがとうございました』




電話を切るザキ




何か分かったようだ




待っていましたとばかりにザキの発言を待つ


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