車には誰も乗っていないようだ






公園の側道へ車を進めるつんく






離合し難い道を進んで行く






看板を発見






［この先キャンプ場］







キャンプ場…？







自殺者が多数いるこんな場所でキャンプなどしたくはないと思うが…







また看板







［この先落石あり］






［立ち入り禁止］







看板を無視して進む







ところどころ壁が崩れ、土砂が行く手を阻んでいる






車は最終的に行き止まりにたどりついた







非常に暗く、薄気味悪い場所でもちろんキャンプ場は存在しなかった






つんく
『先行けないね』




そういうとほぼ同時に車は転回した





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公園の前に停車し様子をうかがう一行






その公園は、赤橋から自殺する人間を見届けるにはちょうどいい場所に存在した






こんなところに公園…？






公園の駐車場







車が一台







雄輝
『こんなとこに車？何やってるんやろ？
もしかして…ムフフフフフフフフ』










ブーン ／⌒ヽ　　空
⊂二二( ^ω^)二⊃も
　　　|　　/　　 飛
　　　( ヽノ　　 べ
　　　ノ>ノ　　　る
　三 レレ　　　　は
　　　　　　　　 ず










想像をめぐらす



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もう一つの橋を発見、橋を渡る






目的地は近い






上を見上げると赤橋が眺望できる






橋渡りきってから5分、左方に注意して進む







雄輝
『お！？』






ザキ
『なになに？』





雄輝
『いや、こんな場所に旅館があったものだから驚いて・・お客来ないよなぁ』








そんなことを言ってると、車窓の先に公園らしき場所が過ぎていった









雄輝
『公園ありましたよ！祠（ほこら）じゃないけども』







つんく
『どうせ手がかりないし…戻ってみよう』









言葉と同時に車をＵターンさせるつんく





車は再びロールする


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車は少しロールしながら左折をする





純正の少しやわらかめのサスである





橋の下へ行けそうな道へひたすら進む






が、一向につけそうに無い






雄樹
『ん〜・・ちょっと情報源の友達に聞いてみます』






プルルルルル





ガチャッ







雄樹
『おつかれ〜今日は休みか？』





くずもち
『今日は久しぶりの休みだぞーどした？』





彼は、私の中学校以来の友人である





雄樹
『今例の赤橋の下に行きよるんけど、道がよくわからんのよ』






くずもち
『物好きやなーあんな所いくんか・・・
赤橋とは別に橋があるやろ？
それを大津方面に渡って左側を見てたら、祠（ほこら）があるからさ、そこから左折だったと思う』






そもそも祠ってどんなんだろう






ドラクエでしか見たこと無いぞ






そんな言葉を飲み込んでくずもちに礼を言って電話を切った







二人に会話の内容を伝える






つんく
『わかった！探してみよう』



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初夏の夜






山間を吹き抜ける風は心地よい





こんな場所でなければだが・・





つんく
『とりあえず赤橋についたけど、どう行けばいいの？』





雄樹
『なんか赤橋の他に橋があるらしいんで、そこを渡って祠（ほこら）みたいなのを左折らしいです』






ザキ
『ちょっとーずいぶんアバウトじゃない？』





雄樹
『あ！あそこに橋がありますよ！』





赤端の南側、崖下にかかるもう一本の端がある





車一台通らない上、オレンジの該当に照らされ、一昔前のホラー番組の様だ






つんく
『あんな所までどういけばいくのかなあ』







雄樹
『その辺左折してみましょう！』



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