映画　ドーベルマン／Dobermann ｜作品情報・レビュー｜ヴァンサン・カッセル／モニカ・ベルッチ／チェッキー・カリョ／アントワーヌ・バズラー／ロマン・デュリス

ドーベルマン

Dobermann

	★★★★★★★★☆☆ ( 8 / 10 )
	バイオレンス(クライム)
	1997
	FRA
	103分
	Canal+｜France 3 Cinema｜La Chauve Souris｜Noe Productions｜PolyGram Audiovisuel
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監督はこの作品以外は特に目立ったものはないが、この作品は勢いがあります。出演はヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、『ニキータ』・『バッドボーイズ』・『テイキング・ライブス』等に出演のチェッキー・カリョ。
ヴァンサン・カッセルがまだカッコイイ頃の映画です。なんせ10年以上前に観たものでうっすらとしか覚えがありませんがチェッキー・カリョとロマン・デュリスがとやたら印象的だったのを覚えています。それしか印象に残ってないともいえますが…。
とりあえずキレたクライムムービーです。

Story: "ドーベルマン"の通り名をもつヤンは仲間と共に現金輸送車や銀行を襲うなど暴れまくっていた。警察はやっきになるが中々捕まえることができなかった。
そんな中、ヤン達が銀行を襲う情報をキャッチした警察は刑事主任を筆頭に銀行を張り込みヤン達を見つけることに成功した。出てくるところを一網打尽にする計画だったが、逆に刑事一人を殺されてしまう。そんな失敗をした主任を尻目にクリスチーニ刑事が動き出した。クリスチーニはナチまがいの拷問をするあぶない男だった。
クリスチーニはヤンの仲間の一人、オリヴィエ、通り名を"ソニア"に的を絞り実家に帰ったところを襲撃した。
そして赤ん坊を人質にソニアを脅迫し、ヤン達の居所を聞き出した。狂った警官クリスチーニとヤン率いる"ドーベルマン"ファミリーの戦いが始ろうとしていた・・・

Director

・

Jan Kounen (ヤン・クーネン)　　　　　

Cast

・	Vincent Cassel (ヴァンサン・カッセル)	：	ヤン"ドーベルマン"
・	Monica Bellucci (モニカ・ベルッチ)	：	ナット・ラ・ジターヌ
・	Tcheky Karyo (チェッキー・カリョ)	：	クリスチーニ刑事
・	Antoine Basler (アントワーヌ・バズラー)	：	ムス
・	Chick Ortega (ジャック・オルテガ)	：	ピットビュル"ジャッキー"
・	Dominique Bettenfeld (ドミニク・ベテンフェルド)	：	神父"エリー"
・	Stephane Metzger (ステファン・メッツゲール)	：	オリヴィエ"ソニア"
・	Romain Duris (ロマン・デュリス)	：	マニュ
・	Francois Levantal (フランソワ・ラヴァンタル)	：	レオ
・	Roland Amstutz (ローラン・アムストゥッツ)	：	ジョー叔父貴
・	Patrick Rocca (パトリック・ロッカ)	：	クロダレック(刑事)
・	Marc Duret (マルク・デュレ)	：	ボーマン(刑事)
・	Pascal Demolon (パスカル・ドゥモロン)	：	ルーフェブル
・	Ivan Merat-Barboff (イヴァン・メラ=パルボフ)	：	シルヴァー・バーグ

Review: ヴァンサン・カッセルが若くてカッコイイ。そのヴァンサン・カッセルが演じる"ドーベルマン"がまたカッコイイ。ただ狂犬みたく暴れるじゃなく冷静で頭が切れる設定がよい。ただ主役のわりにスクリーンに映る時間が少ないんじゃないかと思う。　　　他のキャラがまた濃いのでしかたないが…。

"ドーベルマン"の仲間達がまた切れた奴ばかりでどうしようもない。が、何か憎めないキャラたち。神父に犬好きにオカマにヤク中にマス掻き男、そして耳が不自由な女、"ナット"。　　　"ナット"は"ドーベルマン"の女でモニカ・ベルッチが演っている。ご存知の通りモニカ・ベルッチはヴァンサン・カッセルの奥さん(別れてなければ)です。　　　神父"エリー"は聖書の中に手榴弾を隠してるし、犬好きのピットビュル"ジャッキー"の愛犬の名は"ゴジラ"。オカマの"ソニア"は奥さんと子供がいるオカマ、ヤク中の"ムス"は始終、銃を振り回してる危ない奴、マス掻き男"マニュ"は巨乳好きのいつもへらへらしてる危ない奴、こんな濃厚キャラが"ドーベルマン"ファミリー。

見てて楽しいです。切れてる連中ですが、銀行を襲ってる最中に"ジャッキー"がおばあちゃんに札束を渡したり、愛犬"ゴジラ"の葬式をするなど愛嬌があるシーンも結構あります。
一番切れてるのは警察のクリスチーニですね、かなり危ないですね。見てても完全に悪人にしか見えません。まぁ途中から狂いだし見境いがなくなってくるんですが。
最後の頭を道路で削られながら死んで行くところはちょっとスッとします。

映画のテンポや雰囲気がイギリスのクライムムービーに近い感じがしますが、過激な描写や危ないシーンが多くあり、話すときのジェスチャーといいますか
表現でフランス映画だなと感じさせます。

タランティーノやガイ・ピアース、ロバート・ロドリゲスがお好きな方は多分好きでしょう。

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