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2010年09月28日

「第3回したまちコメディ映画祭in台東」

 「したコメ」は浅草、上野という東京随一のしたまちの魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく映画祭です。毎年多彩な顔ぶれが揃い、下町をにぎわせる「したコメ」のレッドカーペット。今年はゲストが人力車で続々登場し、浅草公会堂まで真っすぐ伸びるレッドカーペットの上を歩きました。

 アニマル浜口親子も応援にかけつけた!レッドカーペット&オープニングセレモニーのご紹介です!!

■実施日時:9月17日(金)
■場所:浅草公会堂
■MC:いとうせいこう、大場しょう太、伊藤さとり
■ゲスト:
「たいとう観光大使」アニマル浜口(63)、浜口京子(32)、櫻川梅后、友吉鶴心
「したコメ応援人」内海桂子(89)
「したまちコメディ大賞2010」金子修介監督(55)、喰始(62)
「リスペクトライブ」浅草ジンタ、ポカスカジャン(省吾・大久保ノブオ・タマ伸也)、ARUYO(永友聖也・辻香織)
「フィルム・コミッション支援作品」こまどり姉妹(72)
「映画秘宝まつり」キック・アス&ヒットガール(コスプレ)
「ヤクザガール」荒川ちか(11)、山神佳誉(29)、佐藤佐吉(46)
「落語物語」林家しん平監督(54)、ピエール瀧(43)、田畑智子(29)、柳家わさび(30)、三遊亭時松(34)、柳家小権太(33)
「国家代表!?」キム・ヨンファ監督(38)、ハ・ジョンウ(32)


★浅草ジンタによる演奏ののち、本映画祭のゲストが人力車に乗って続々と登場。カメラの前でフォトセッション・コメントの後、レッドカーペットを浅草公会堂まで歩きました。全ゲストが浅草公会堂のステージ上に一同に会し、たくさんの観客の拍手と声援に包まれました。

■いとうせいこう:
 レッドカーペットは野外でのイベントなので、直前まで天候の心配はありましたが、今日は晴れて本当によかったです。地元に密着したラブ&ピースな映画祭に致しますので、ご声援よろしくお願い致します。これから登場するゲストの方々を盛大な拍手で迎えましょう。
 したまちコメディ映画祭、今年で第三回目を迎えることとなりました。今回も国内外から多くの映画が集まりました。音楽・映画・笑いの融合で人気を博したクレージーキャッツに敬意を表しまして、谷啓さんにコメディ栄誉賞を授与させて頂く予定でしたが、残念ながら映画祭を前にお亡くなりになられてしまいました。照れて隠れてしまったのではないかという印象を受けます。谷啓さんのためにもすごく楽しい葬儀ができれば、と思います。こまどり姉妹の「人生なんてどうせ困難。楽しいことをやるしかない。」という言葉にとても感銘を受けました。私どもも困難の連続ではございますが、ニコニコ笑って、楽しい五日間を過ごしたいです。

■アニマル浜口:
 (映画祭の雰囲気について聞かれて)素晴らしい!!たいとう観光大使を務めているし、家も近所なので嬉しいです。したコメの益々の発展繁栄、そして皆様の健康と元気を祈願いたしまして...気合だ!気合だ!気合だー!!

■浜口京子:
 先日の世界選手権では銅メダルを獲得しました!ご声援ありがとうございました!次は11月に中国でアジア大会が控えているので、頑張りたいと思います。

■内海桂子:
 昭和13年から浅草で漫才やっておりまして、今年は米寿です。100歳までたったの12年!100歳まで生きます。がんばります!(MCにレッドカーペットへ促されて)なーんだ、レッドカーペットってなんだと思ったら、赤いじゅうたんじゃない。

■金子修介監督:
 コンペティションの審査員を務めさせていただきました。今年も秀作ぞろいなので、楽しんでいってください。

■喰始:
 僕がこの業界に入ったのは、谷啓さんに憧れてファンレターを毎週のように3年間送り続けていたんですが、そこに毎回必ず書いていたギャグにたまたま目をとめていただけたのがきっかけでした。一度、ご本人にお会いした時に、「ガチョーン」を直々に指導して頂いて、とても嬉しかったです。

■ポカスカジャン:
 芸人代表としてリスペクトライブに出演させていただきます。クレージ―のための新ネタも用意しましたので、楽しみにしていてください!

■ARUYO(永友聖也・辻香織):
 したコメを開場で観たのが出演のきっかけでした。最終日のライブ頑張ります。

■こまどり姉妹:
 本日、浅草中映で出演させていただき、とても嬉しかったです。ありがとうございました。浅草に60年住んでおります。普段はすっぴんで歩いております(笑)久しぶりにこんな恰好ができて嬉しいです。

■キックアス&ヒットガール:
 「キック・アス」12月18日に日本での公開を控えております。よろしくお願いします。

■林家しん平監督:
 去年に続いて2度目の出演となります。瀧さんが本物の師匠に見えますので、ぜひご覧になってください。本編を落語の師匠にも観てもらいましたが、普段は誉めないのですが、「2回観たい!」と大絶賛をされました。

■田畑智子:
 (出演を振り返って)何かを食べるシーンが多かった気がします。着物を着ながら家事をするのは大変だなぁと。温かい映画になっていると思います。現場も話題豊富で楽しかったです。

■ハ・ジョンウ:
 今日は皆様にお会いできてとても嬉しいです。スキージャンプのスリルと臨場感を楽しんでください。

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今年のオープニングに選ばれたのは『カンナさん大成功です!』のキム・ヨンファ監督最新作、『国家代表!?』。韓国では歴代興行収入ランキング6位に輝いた国民的コメディが、いとうせいこう氏字幕監修のもと上映されました!

■実施日時:9月17日(金)
■場所:浅草公会堂
■登壇者:キム・ヨンファ監督(38)、ハ・ジョンウ(32)、いとうせいこう(49)


◆オープニングセレモニーでいとうせいこう氏、台東区長らがコメントを述べたのち、「国家代表!?」監督のキム・ヨンファ氏、主演のハ・ジョンウ氏が登場。いとうせいこう氏を交え、舞台挨拶が開始された。

■キム・ヨンファ:
 皆さんこんばんは。脚本・監督のキム・ヨンファです。映画を作るたびに、母国だけでなく、中国や日本の皆様にたくさんの愛情を送っていただけて、大変有り難く感じております。
 今回は、来月の公開に向けてのプロモーションということでやって来たのですが、素敵な映画祭があるということなので、こちらに参加させていただきました。ほんとうに特徴のある楽しい映画祭で、とても気分が良くなりました。

■ハ・ジョンウ:
 こんにちは(日本語で)。皆さんにお会いできてとても嬉しいです。「ノーボーイズ・ノークライ」の舞台挨拶で来日してから約一年でまた来れることになりました。人力車にも乗れたので土産話ができました。皆さんも楽しい時間をお過ごしください。

―MCからの浅草は初めてか?そしてレッドカーペットを踏んでみての印象は?という問いに対して、

■キム・ヨンファ:
 実は午前中から昼にかけてインタビューが連続していたため、ここに来る途中に居眠りをしてしまったんです。ですからこちらに到着してからようやく色々と眺めることができました。浅草は過去と現在が混在していて、歴史のある街だなあ、という印象を受けました。
 今までは渋谷等の街にしか足を運んだことがないので、こういった街に初めて訪れて、本当に美しい街だな、と感じました。そしてたくさんの方に歓迎していただいて、本当に気分がいいです。

■ハ・ジョンウ:
 僕は居眠りはしませんでした(笑)ですので、途中の景色も眺めることができました。ありきたりの言葉にはなってしまいますが、本当に温かい街だな、と感じました。また到着してからも、周囲の方々に温かく迎えて頂けて、今回の来日はきっと記憶に残るものとなるでしょう。帰国したらインターネットで浅草について調べてみたいと思います。

―作品の字幕を監修したせいこうさんに対して、本作の印象を質問。

■いとう:
 「翻訳」というと、どうしても小手先のものになってしまう可能性もありますが、本作は非常に構成がしっかりしていて、その中に笑い、感動がうまく配置されており、僕はその流れを邪魔しないように空気を伝えることを第一に考えました。皆様にはその空気のまま楽しんでいただけたらな、と思います。

―本作で特にこだわった部分は?という問いに対して、

■キム・ヨンファ:
 人間の感情というのは大きく分けて二つのものがあると思います。それは、「苦しみ」と「喜びです」。この二つはうまく調和、融合されるものだと考えます。
 それほど長く生きたわけではありませんが、私たちの人生もこの二つの感情の連続で成り立っているのではないかと感じます。ですから映画を製作するにあたっても、この二つの感情がどちらにも偏ることのないよう気をつけました。私の映画をご覧になる皆様には、悲しいところは思いっきり泣いて、楽しむ時には思いっきり笑って、満喫していただきたいです。

―今回の演技で特に苦心したところは?という問いに対して、

■ハ・ジョンウ:
 スキージャンプという競技では、まずバーに座って待つのですが、その時がとても辛かったです......すいません、僕は(少しだけ)高所恐怖症なので、いまのは冗談のつもりで言ったのですが、開場の皆様には本気で辛かったように思われてしまったようですね。せっかくの和やかな雰囲気を暗くしてしまってごめんなさい(笑)

―この映画が公開されてから、実際の韓国のスキージャンプ界にも変化があったと聞いたが、という問いに対して、

■キム・ヨンファ:
 映画が公開された後、支援金がたくさん支給されるようになり、念願の実業団チームが結成されることになりました。今回の北京オリンピックでのスキージャンプは、成績こそ振るわなかったものの、この映画の影響か、多くの人から認知され、またたくさんの声援も頂きました。映画を作った私としては、映画という作品を観客の皆様に、そして自分たちの人生を「国家代表」として生きている選手の皆様にプレゼントできたのではないでしょうか。

(c)2010 「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会
posted by mamia at 12:33| イベント
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