2018年05月08日
授乳中の貧血!原因と解消法は?
赤ちゃんのお世話は24時間休みなしです。慣れない育児による疲れや睡眠不足もあって、体のトラブルが続いているママも多いのではないでしょうか。特に授乳中、貧血によるめまいなどの症状を感じたことはありませんか?授乳中にママがなりやすい貧血について、原因や解消方法、鉄剤を飲むことの安全性などをご説明します。
授乳中に貧血になりやすい原因は?
妊娠中に貧血に悩まされた人も多いと思いますが、貧血は授乳中にも多い悩みのひとつです。
貧血の原因は様々ありますが、授乳中の場合、ほとんどの原因は「鉄分不足」と考えられます。授乳中は、母乳を分泌するために通常よりも多く鉄が必要になるため、鉄分不足に陥りやすいのです(※1)。
また授乳中はなかなかまとまった睡眠がとれないので、寝不足による疲労がたまり、頭痛やめまい、だるさなど貧血症状に繋がることもあります。
授乳中の貧血を解消する方法は?
授乳中にめまいなどの貧血症状があると、思うようなリズムで家事や育児をこなせず、大変ですよね。少しずつ症状を解消するために、日常生活で次のような工夫をしてみてくださいね。
食事で鉄分を補う
授乳中は、赤ちゃんが必要とする鉄分が母乳から補われるため、どうしてもママは鉄分不足になりがちです。いつもより意識して、鉄分たっぷりの食事を心がけたいですね。
食品に含まれる鉄分のうち、腸で吸収されやすいのは動物性食品に含まれるヘム鉄です(※2)。レバーや牛肉、カツオ、マグロ、アサリなどを積極的に摂るようにするといいでしょう。
小松菜やひじき、大豆などの植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、単独だと吸収率が低いので、緑黄色野菜などに豊富に含まれるビタミンCとあわせて摂るのがおすすめです(※2)。
少しでも睡眠時間を増やす
赤ちゃんを育てているママのほとんどが寝不足になっている、といっても過言ではないですよね。夜泣きや夜間の授乳でまとめて質の良い睡眠がとれず、苦労しているママも多いと思います。
寝不足は、貧血を引き起こすだけでなく、心身のあらゆるところに不調をきたします。この時期の寝不足はある程度仕方のないことですが、「寝られるときに寝る」ということを心がけましょう。
赤ちゃんと一緒にお昼寝をする、夜泣きしたときのお世話はパパの担当にする、たまには一時保育を利用したり両親を頼ったりして休息の時間を作るなど、家族の理解と協力も得ながら少しでも睡眠時間を確保したいですね。
あまりにも寝不足がひどい場合は、夜間断乳を検討するのも一つの方法です。
授乳中の貧血で鉄剤を服用してもいいの?
普段の生活のなかで食事に気をつけたり、睡眠時間を増やすよう意識したりしてもなかなか貧血症状が改善されない場合は、かかりつけの産婦人科や内科を受診して相談してみましょう。
場合によっては、鉄分不足を補うために「鉄剤」を処方してもらうのもいいかもしれません。
授乳中に薬を飲むと、「母乳を通して赤ちゃんに何らかの影響が出るのではないか」と心配なママもいるかもしれません。しかし、産後に貧血になったママを対象とした過去の研究では、鉄剤を飲む方が貧血の回復が早いうえに、乳児への影響は特になく安全であると報告されています(※3)。
ただし、より安全に鉄剤を処方してもらうため、病院を受診するときは授乳中であることを医師に伝えるようにしてくださいね。
なお、鉄剤の副作用で胃が荒れたり、便秘になったりすることもあるので、胃腸が弱い人は医師に相談し、鉄剤と一緒に胃腸薬も処方してもらうといいでしょう。
授乳中の貧血でサプリメントは飲める?
授乳中の鉄分不足を、食事や鉄剤だけでなくサプリメントで補うのも一つの手です。
しかし、サプリメントといっても種類は様々。鉄分のサプリメントも多種のメーカーから販売されています。多少高価になりますが、授乳中は赤ちゃんへの影響も考えて自然由来の成分からできているサプリメントを選ぶようにしましょう。
また、妊娠中に葉酸が含まれるサプリを飲んでいたママも多いと思いますが、授乳中も引き続き飲むのがおすすめです。葉酸は、ビタミンB12と協力して赤血球を作り出す働きがあるので、貧血予防・改善に一役買ってくれますよ。
サプリメントは手軽に飲むことができますが、薬ではないからといってたくさん摂取しすぎないようにしましょう。メーカーが指定している用法・用量をきちんと守って使うようにしてくださいね。
授乳中は普段から貧血予防を心がけて
授乳中は、母乳を通じて赤ちゃんも鉄分を摂るため、油断しているとママは貧血になってしまうことがあります。症状が悪化してからだと、病院にいくのも億劫になってしまうと思うので、普段から生活習慣に気を配り、貧血を予防するようにしましょう。
育児をしていると、ママ自身の体のケアは後回しになりがちですが、ママ業は体が資本です。体の健やかさは心の健康にもつながります。できるだけ笑顔で赤ちゃんと過ごせるように、体調管理にも気をつけたいですね。
※1 東京都病院経営本部「食事療法のすすめ方 貧血の食事」
※2 新星出版社『図版オールカラー 栄養成分の事典』pp.240-241
※3 南山堂『薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳』p.306
授乳中に貧血になりやすい原因は?
妊娠中に貧血に悩まされた人も多いと思いますが、貧血は授乳中にも多い悩みのひとつです。
貧血の原因は様々ありますが、授乳中の場合、ほとんどの原因は「鉄分不足」と考えられます。授乳中は、母乳を分泌するために通常よりも多く鉄が必要になるため、鉄分不足に陥りやすいのです(※1)。
また授乳中はなかなかまとまった睡眠がとれないので、寝不足による疲労がたまり、頭痛やめまい、だるさなど貧血症状に繋がることもあります。
授乳中の貧血を解消する方法は?
授乳中にめまいなどの貧血症状があると、思うようなリズムで家事や育児をこなせず、大変ですよね。少しずつ症状を解消するために、日常生活で次のような工夫をしてみてくださいね。
食事で鉄分を補う
授乳中は、赤ちゃんが必要とする鉄分が母乳から補われるため、どうしてもママは鉄分不足になりがちです。いつもより意識して、鉄分たっぷりの食事を心がけたいですね。
食品に含まれる鉄分のうち、腸で吸収されやすいのは動物性食品に含まれるヘム鉄です(※2)。レバーや牛肉、カツオ、マグロ、アサリなどを積極的に摂るようにするといいでしょう。
小松菜やひじき、大豆などの植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、単独だと吸収率が低いので、緑黄色野菜などに豊富に含まれるビタミンCとあわせて摂るのがおすすめです(※2)。
少しでも睡眠時間を増やす
赤ちゃんを育てているママのほとんどが寝不足になっている、といっても過言ではないですよね。夜泣きや夜間の授乳でまとめて質の良い睡眠がとれず、苦労しているママも多いと思います。
寝不足は、貧血を引き起こすだけでなく、心身のあらゆるところに不調をきたします。この時期の寝不足はある程度仕方のないことですが、「寝られるときに寝る」ということを心がけましょう。
赤ちゃんと一緒にお昼寝をする、夜泣きしたときのお世話はパパの担当にする、たまには一時保育を利用したり両親を頼ったりして休息の時間を作るなど、家族の理解と協力も得ながら少しでも睡眠時間を確保したいですね。
あまりにも寝不足がひどい場合は、夜間断乳を検討するのも一つの方法です。
授乳中の貧血で鉄剤を服用してもいいの?
普段の生活のなかで食事に気をつけたり、睡眠時間を増やすよう意識したりしてもなかなか貧血症状が改善されない場合は、かかりつけの産婦人科や内科を受診して相談してみましょう。
場合によっては、鉄分不足を補うために「鉄剤」を処方してもらうのもいいかもしれません。
授乳中に薬を飲むと、「母乳を通して赤ちゃんに何らかの影響が出るのではないか」と心配なママもいるかもしれません。しかし、産後に貧血になったママを対象とした過去の研究では、鉄剤を飲む方が貧血の回復が早いうえに、乳児への影響は特になく安全であると報告されています(※3)。
ただし、より安全に鉄剤を処方してもらうため、病院を受診するときは授乳中であることを医師に伝えるようにしてくださいね。
なお、鉄剤の副作用で胃が荒れたり、便秘になったりすることもあるので、胃腸が弱い人は医師に相談し、鉄剤と一緒に胃腸薬も処方してもらうといいでしょう。
授乳中の貧血でサプリメントは飲める?
授乳中の鉄分不足を、食事や鉄剤だけでなくサプリメントで補うのも一つの手です。
しかし、サプリメントといっても種類は様々。鉄分のサプリメントも多種のメーカーから販売されています。多少高価になりますが、授乳中は赤ちゃんへの影響も考えて自然由来の成分からできているサプリメントを選ぶようにしましょう。
また、妊娠中に葉酸が含まれるサプリを飲んでいたママも多いと思いますが、授乳中も引き続き飲むのがおすすめです。葉酸は、ビタミンB12と協力して赤血球を作り出す働きがあるので、貧血予防・改善に一役買ってくれますよ。
サプリメントは手軽に飲むことができますが、薬ではないからといってたくさん摂取しすぎないようにしましょう。メーカーが指定している用法・用量をきちんと守って使うようにしてくださいね。
授乳中は普段から貧血予防を心がけて
授乳中は、母乳を通じて赤ちゃんも鉄分を摂るため、油断しているとママは貧血になってしまうことがあります。症状が悪化してからだと、病院にいくのも億劫になってしまうと思うので、普段から生活習慣に気を配り、貧血を予防するようにしましょう。
育児をしていると、ママ自身の体のケアは後回しになりがちですが、ママ業は体が資本です。体の健やかさは心の健康にもつながります。できるだけ笑顔で赤ちゃんと過ごせるように、体調管理にも気をつけたいですね。
※1 東京都病院経営本部「食事療法のすすめ方 貧血の食事」
※2 新星出版社『図版オールカラー 栄養成分の事典』pp.240-241
※3 南山堂『薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳』p.306
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