2018年04月13日
チャイルドシートは助手席に設置していい?前向きにするのはいつから?
子供を車に乗せるときに必須のチャイルドシート。ママの運転で出かけるときは、子供の様子が見える助手席に乗せたいと思うこともありますよね?しかし、チャイルドシートを助手席に設置することは、法律違反にならないのでしょうか。そもそも、助手席に取り付けることが安全なのかどうかも気になるところです。そこで、チャイルドシートを助手席に設置することは違反になるのか、危険ではないのか、チャイルドシートの正しい設置方法についてご紹介します。
なぜチャイルドシートは必要なの?種類は?
チャイルドシートは、車に付属しているシートベルトを正しく使用できない体格の小さな子供の体を固定させるために使います。いわばシートベルトの補助として使うものです。市販されているチャイルドシートの種類と大まかな対象年齢は、下記の通りです(※1)。
・乳幼児用(新生児〜1歳頃)
・幼児用(1〜4歳頃)
・学童用(4〜10歳頃)
日本国内で販売されているチャイルドシートは、国土交通省の安全基準を満たしたもので、シート本体に「Eマーク」または「自マーク」が貼られています(※1)。輸入品の場合は、ECE規則(欧州)や「米国安全基準」が適用されています。
このいずれかの基準に合格したチャイルドシートだけが、日本国内での使用を認められているので、購入時に確認しましょう。
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チャイルドシートと道路交通法
道路交通法では、6歳未満の幼児はチャイルドシートを使用しなければいけないと定められています(※2)。6歳を過ぎると、法律上の着用義務はなくなりますが、体格が小さくて大人用のシートベルトを正しく着用できない場合は、万が一の事故の時に車外に放り出される危険性があります。
大人用のシートベルトは、身長が約140cm以上の体型を対象に作られているため、140cm未満の子供は、学童用のチャイルドシートを使用することをおすすすめします(※3)。
チャイルドシートは助手席に設置してもいいの?違反になる?
道路交通法では、チャイルドシートを車内に設置すると定められていますが、設置場所については規定はありません。助手席にチャイルドシートを設置しても法律違反にはならず、取り締りの対象になりません。
助手席にチャイルドシートを設置するのは危険なの?
前述の通り、チャイルドシートを助手席に設置することは法律違反ではないので、運転しているママやパパが子供の様子を確認しやすいように、助手席に設置している人もいます。特に、1〜3歳頃の子供は、チャイルドシートに固定されるのを嫌がったり、ママやパパが見えないと泣いたりするので、隣に乗せられると安心ですよね。
しかし、チャイルドシートを助手席に設置することには、下記のようなリスクがあります。
エアバッグが危険
助手席に装着されているエアバッグは、あくまでも大人に対応した安全装置です。チャイルドシートに乗った子供ではなく、標準的な体格の大人の身を守ることを想定して作られています。
助手席のエアバッグが開いた場合、子供の年齢によっては、衝撃に耐えられない可能性があります。また、助手席に前向きのチャイルドシートを設置すると、大人が座る位置よりも前に子供が座る形になるため、エアバッグが勢いよく開く途中で子供の頭に当たってしまい、勢いのまま頭が後ろに押し付けられて窒息してしまう危険性があります。
運転に集中できない
チャイルドシートを助手席に設置すると、運転しているときも、隣で子供の様子を確認することができますが、子供の機嫌が悪くて、ぐずったり泣いたりした場合、かえって運転に集中できなくなり、事故を起こす可能性もあります。
事故時の助手席の死亡率が高い
警視庁交通局の「平成26年中の交通事故の発生状況」によると、衝突などの事故が発生した場合、後部座席よりも助手席に座っていた人のほうが死亡率が高いというデータが出ています(※4)。
このように、交通事故時のリスクを考えるとチャイルドシートを助手席に乗せることは、おすすめできません。
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チャイルドシートを助手席に設置するのは、いつから?
子供が大きくなったら、チャイルドシートを助手席に設置してもいいのではないかと考える人もいるかもしれませんが、年齢に関係なく、チャイルドシートを使用している間は後部座席に設置することをおすすめします。
チャイルドシートに前向きに乗せるのはいつから?
チャイルドシートの大手メーカーであるタカタでは、乳児用のチャイルドシートは、車の進行方向に対して、「後ろ向き」に設置し、取り付け角度は45度以内にすることを推奨しています(※5)。
乳児用のチャイルドシートを後ろ向きに設置したほうが良い理由は、前面衝突したときに、後頭部から肩、背中全体で衝撃の負荷を分散させることができるためです。赤ちゃんは骨格が柔らかいため、事故の衝撃をできるだけ和らげることが大切です。
チャイルドシートをいつから前向きに設置して良い目安は、乳児用から幼児用のチャイルドシートに切り替える1歳頃ですが、メーカーによって異なるので、取り扱い説明書をよく確認しましょう。年齢よりも、子供の体の成長にあわせて判断するようにしてくださいね。
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チャイルドシートを正しく使用して子供を危険から守ろう
ドライブ中の子供の安全を守るチャイルドシート。より安全な場所に設置して使うことで、その効果が発揮されます。
大切な子供の命のためにも、できるだけ後部座席に設置するようにしましょう。乳児用のチャイルドシートを設置するときは、後ろ向きに設置することもポイントです。
子供が大きくなるまでは、チャイルドシートを正しく安全に使用して、家族でのドライブを楽しんでくださいね。
花粉対策してますか?干すよりキレイ!
※1 国土交通省 チャイルドシートコーナー
※2 道路交通法
※3 JAF クルマ何でも質問箱「チャイルドシートは何歳まで装着すればいいのですか?」
※4 内閣府 第2節 平成26年中の道路交通事故の状況
※5 タカタ株式会社 チャイルドシートについて
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