第5話　魔術の夜(マギ・ナイト)

魔法使い派遣会社というのもそういう団体があるんで
しょうか。

アストラルもあまり仕事をしていないらしく、登録抹消
の危機に瀕しているようです。つまり、ある程度のレベル
の仕事をしないといけない、ということですね。

そこで、今回の仕事です。

かなりの高レベルの呪波汚染が発生するということ
です。厄介なのは、魔術結社ゲーティアが絡んでいる
こと。

なにしろ社長を脅して手を引かせようとしたぐらいです
からね。仕事が厄介な割には報酬が少ない、そういう
仕事にゲーティアが乗り出すのには訳があるはず。

後半にその理由が明らかにされます。

ところで、魔法使いが魔法になることはタブーらしい。
魔法になるとはいったいどういうことかは判然としま
せんよね。とにかくそういうのがタブーらしく、
アディリシアの父親がそのタブーを破って、魔法に
なったようです。

今回の仕事ではその父親を抹消したわけでもなく、
また、教会もその事実をつかんでいるようでもあり、
今後新たな火種になる可能性があります。

社長のいつきは、今回のことでアディリシアの心を
つかんだか？