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phoenix
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2010年07月26日
Marlborough Street
Marlborough Street by Richard Bowker

サイキックを駆使するSF小説、といえばテレパシー、
テレキネシス、テレポーテーションなどを使った
華々しい戦いを想像するものですが、この小説は、
恐ろしいほど地味な展開です。

主人公Alanはサイキック能力の持ち主。だから、
今はそれを生かして警察に協力したり、ある企業
の会長かなにかが本を書く手伝いをしたりして、
過ごしています。

言ってみれば、その能力を使ってその日その日を
暮らしている状態で、優れているというわけでもなく、
かといって、能力による差別を受けているというで
もなく。

中途半端な存在ですね。

そこに事件が起きて、もう一人超能力を持つ、しかも
はるかに強力な能力を持つ悪の存在と接触する
ことになるわけです。

いよいよ戦いか、と思ってもそうはいかないのですね。
何しろ地味な戦いしかしないから。

SFにはこういう作品もある、ということでしょうね。

Posted by phoenix at 23:06 | この記事のURL
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