2014年10月27日
今ではすっかり定着した「ハイボール」爆発ヒットを呼んだ巧妙なCM戦略
おはようございます、ecarです。
今日は、【ハイボール、爆発ヒットを呼んだ巧妙なCM戦略】をお届けします。
NHK朝ドラ
「マツサン」
でおなじみのサントリー白。
今ではすっかり定着しました
「ハイボール」
ですが、
皆さん、
10年前には知っていましたか?
サントリーホールディングスが女優の小雪さんを起用して2008年に始まった
「角ハイボール」
のテレビCMキャンペーンは今年で7年目となります。
ウイスキーといえばバブル期の
「ちょっと気取った飲み物」
の印象があります。
そういえば、
製造期間がとても長いウイスキーをバブルの頃に仕込みすぎて余っていないかと危惧していた頃、
このキャンペーンが立ち上がったような気がします。
では、
この一連のCM、
7年間でメインの女優は何人替わったでしょうか?
答えは、3人です。
思いのほか人数が多いと感じませんか?
初代ハイボールマドンナは気品のある小雪さん。
次に明るくてかわいらしい菅野美穂さん。
そして今年2月からは、
上品かつ親しみもある井川遥さんへとバトンが渡ってきました。
女優が替わっても、
私たちを飽きさせることなくハイボールのCMは続いています。
これらのCMは、たとえテレビを
「ながら見」
していても、
「ハイボールのCMだ」
と、
即座にわかるものばかりです。
ほかのCMとは、
どこが違うのでしょうか?
タレント依存でない、
独特な世界観のCMづくり
CMスタートから3年目、
初代ハイボールマドンナとして定着してきた小雪さんの妊娠が明らかになりました。
言うまでもなく、
妊娠・出産時にアルコールは禁忌。
マドンナの交代を余儀なくされます。
しかしサントリーは慌てることなく、
CM全体のイメージはそのままで、
即座に菅野美穂さんにバトンタッチして乗り切ります。
このように柔軟に対応できるのは、
CM自体を「タレントのイメージに頼ってつくる」のではなく、
CMによって
「タレントの魅力を最大限に引き出す」
というスタイルが確立されているからにほかなりません。
一連のCMでは、
人々の印象に残る共通要素を含んでいます。
まずは楽曲。
「ウイスキーが、お好きでしょ」
というメロディと歌詞は、
多くの人の耳に定着していることでしょう。
歌っているのは、
最初が石川さゆりさんで、
次はゴスペラーズ、
そして竹内まりやさんと受け継がれました。
菅野美穂さんの登場するCMはハナレグミ、
現在はORIGINAL LOVEの田島貴男さんの歌声に替わっています。
女優さんを替えるだけでなく、
それぞれ特徴のある魅力的な歌手の歌声も、
このCMが視聴者を飽きさせない大きな理由のひとつかもしれません。
さらには、
歌手や女優が替わっても、
「美しい女主人」
「カウンター越しの会話」
「グラスに泡が立つ透明感」
「黄色のトーン」
などの要素は、
CM開始当初から変わっていません。
こうした気品ある強い
「CM内の部品」
たちによって、
全体的なCMの方向性がしっかりと確立され、
完成度の高いオリジナリティが出せるのです。
この基本フォーマットを崩さないからこそ、
タレントが替わっても視聴者がすぐに
「ハイボールのCMだ」
と認識できるわけです。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、ごきげんよう!
今日は、【ハイボール、爆発ヒットを呼んだ巧妙なCM戦略】をお届けします。
NHK朝ドラ
「マツサン」
でおなじみのサントリー白。
今ではすっかり定着しました
「ハイボール」
ですが、
皆さん、
10年前には知っていましたか?
サントリーホールディングスが女優の小雪さんを起用して2008年に始まった
「角ハイボール」
のテレビCMキャンペーンは今年で7年目となります。
ウイスキーといえばバブル期の
「ちょっと気取った飲み物」
の印象があります。
そういえば、
製造期間がとても長いウイスキーをバブルの頃に仕込みすぎて余っていないかと危惧していた頃、
このキャンペーンが立ち上がったような気がします。
では、
この一連のCM、
7年間でメインの女優は何人替わったでしょうか?
答えは、3人です。
思いのほか人数が多いと感じませんか?
初代ハイボールマドンナは気品のある小雪さん。
次に明るくてかわいらしい菅野美穂さん。
そして今年2月からは、
上品かつ親しみもある井川遥さんへとバトンが渡ってきました。
女優が替わっても、
私たちを飽きさせることなくハイボールのCMは続いています。
これらのCMは、たとえテレビを
「ながら見」
していても、
「ハイボールのCMだ」
と、
即座にわかるものばかりです。
ほかのCMとは、
どこが違うのでしょうか?
タレント依存でない、
独特な世界観のCMづくり
CMスタートから3年目、
初代ハイボールマドンナとして定着してきた小雪さんの妊娠が明らかになりました。
言うまでもなく、
妊娠・出産時にアルコールは禁忌。
マドンナの交代を余儀なくされます。
しかしサントリーは慌てることなく、
CM全体のイメージはそのままで、
即座に菅野美穂さんにバトンタッチして乗り切ります。
このように柔軟に対応できるのは、
CM自体を「タレントのイメージに頼ってつくる」のではなく、
CMによって
「タレントの魅力を最大限に引き出す」
というスタイルが確立されているからにほかなりません。
一連のCMでは、
人々の印象に残る共通要素を含んでいます。
まずは楽曲。
「ウイスキーが、お好きでしょ」
というメロディと歌詞は、
多くの人の耳に定着していることでしょう。
歌っているのは、
最初が石川さゆりさんで、
次はゴスペラーズ、
そして竹内まりやさんと受け継がれました。
菅野美穂さんの登場するCMはハナレグミ、
現在はORIGINAL LOVEの田島貴男さんの歌声に替わっています。
女優さんを替えるだけでなく、
それぞれ特徴のある魅力的な歌手の歌声も、
このCMが視聴者を飽きさせない大きな理由のひとつかもしれません。
さらには、
歌手や女優が替わっても、
「美しい女主人」
「カウンター越しの会話」
「グラスに泡が立つ透明感」
「黄色のトーン」
などの要素は、
CM開始当初から変わっていません。
こうした気品ある強い
「CM内の部品」
たちによって、
全体的なCMの方向性がしっかりと確立され、
完成度の高いオリジナリティが出せるのです。
この基本フォーマットを崩さないからこそ、
タレントが替わっても視聴者がすぐに
「ハイボールのCMだ」
と認識できるわけです。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、ごきげんよう!
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