2014年10月14日
NHK 朝ドラ マッサン、単なる嫌がらせとは違う泉ピン子の”嫁いびり”
おはようございます、ecarです。
今日は【NHK 朝ドラ マッサン、単なる嫌がらせとは違う泉ピン子の”嫁いびり”】 をお届けします。
NHK 朝ドラ マッサン、
共演陣も良い。
序盤で要になるのは泉ピン子だ。
政春の母・早苗役で、
広島の造り酒屋
「亀山酒造」
を差配している。
政春に跡を継がせようとしていたため、
その国際結婚には猛反対。
エリーにも辛くあたる。
嫁いびりだ。
この役も泉にとってハマリ役だろう。
昭和期には嫁いびりを上手に演じる女優が大勢いた。
北林谷栄、
ミヤコ蝶々らである。
今は泉が筆頭格だ。
キムラ緑子も『ごちそうさん』で意地の悪い姑を好演したが、
うまい人は数少ない。
時代の変化によって生活臭の強い役者が減り、
洗練された演技者が増えたせいだと思う。
嫁いびり役が似合わない女優が、
それを演じると、
ただの陰湿な嫌がらせにしか映らない。
泉ピン子の場合、
ギリギリでそうなっていない。
バランスの取り方が絶妙だ。
うまい。
嫁いびりは江戸時代から浄瑠璃や落語などに取り入れられており、
単なる嫌がらせとは別の代物である。
「泉のいびりを朝から見るのは辛い」
と批判めいた声も一部の評論家の中から上がっているようだが、
そう言われた泉や制作陣は快哉を叫んでいるのではないか。
国籍の違う若い二人が、
さまざまな困難を乗り越え、
愛を貫くというのは作品のテーマであり、
嫁いびりも辛苦の一つなのだから。
泉ピン子の嫁いびりが話題にならないようではドラマとして落第だろう。
名手・羽原大介の脚本に期待
当時は大正期。
地方の旧家が国際結婚に反対したのは無理もない。
デモクラシーの気運が高まっていたとはいえ、
恋愛結婚さえ良い顔をされなかった。
泉ピン子の嫁いびりが、
あの時代と今の空気の差を雄弁に物語っている。
ほかにも前田吟、
高橋元太郎、
西田尚美ら演技巧者が集まった。
あとは脚本次第だが、
名手・羽原大介氏が書いていて、
テンポが抜群に良い。
シリアスとコミカルの織り交ぜ方も絶妙である。
羽原氏は朝ドラこそ初挑戦だが、
井筒和幸監督による快作映画『パッチギ! 』、
フラダンス・ブームを巻き起こした『フラガール』などで骨太の脚本を書いてきており、
その実力は広く認められている。
それもそのはず。
天才脚本家・つかこうへい氏の愛弟子なのだから。
最後まで楽しませてくれるに違いない。
このドラマに原作はなく、
竹鶴政孝も主人公・政春のモデルに過ぎないから、
羽原氏が書く物語の細部が、
どうなっていくのかは分からない。
が、
史実と大きく違う展開はないようだ。
当然、
竹鶴とサントリー創業者・鳥井信治郎との出会いと別離も描かれる。
国産初の本格ウィスキーづくりを目指していた寿屋(現在のサントリー)の信治郎は、
竹鶴がスコットランドに留学していたことを知り、
製造のすべてを託す。
信治郎のモットーである
「やってみなはれ」
が実践された。
1923年のことだった。
竹Iの年俸は4000円。
今の貨幣価値に直してみると、
軽く1億円を越す。
スコットランドから技術者を招聘したら、
それくらいは費やさなくてはならないのだから、
日本人であっても同水準の報酬を与えたらしい。
歴史に名を残す経営者は、
やることが違う。
『マッサン』
では鴨居欣次郎という名前になり、
堤真一が演じる。
厚遇を与えられながら、
竹鶴が寿屋を飛び出し、
余市町でニッカを創業したのは広く知られている通り。
1934年のことである。
竹鶴が国内でのウイスキーづくりの理想郷を求め、
辿り着いたのが余市だった。
気候がスコットランドに似て、
冷涼で湿潤。そして、
水が澄み、
豊富であることが理由だったという。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう」ecar
今日は【NHK 朝ドラ マッサン、単なる嫌がらせとは違う泉ピン子の”嫁いびり”】 をお届けします。
NHK 朝ドラ マッサン、
共演陣も良い。
序盤で要になるのは泉ピン子だ。
政春の母・早苗役で、
広島の造り酒屋
「亀山酒造」
を差配している。
政春に跡を継がせようとしていたため、
その国際結婚には猛反対。
エリーにも辛くあたる。
嫁いびりだ。
この役も泉にとってハマリ役だろう。
昭和期には嫁いびりを上手に演じる女優が大勢いた。
北林谷栄、
ミヤコ蝶々らである。
今は泉が筆頭格だ。
キムラ緑子も『ごちそうさん』で意地の悪い姑を好演したが、
うまい人は数少ない。
時代の変化によって生活臭の強い役者が減り、
洗練された演技者が増えたせいだと思う。
嫁いびり役が似合わない女優が、
それを演じると、
ただの陰湿な嫌がらせにしか映らない。
泉ピン子の場合、
ギリギリでそうなっていない。
バランスの取り方が絶妙だ。
うまい。
嫁いびりは江戸時代から浄瑠璃や落語などに取り入れられており、
単なる嫌がらせとは別の代物である。
「泉のいびりを朝から見るのは辛い」
と批判めいた声も一部の評論家の中から上がっているようだが、
そう言われた泉や制作陣は快哉を叫んでいるのではないか。
国籍の違う若い二人が、
さまざまな困難を乗り越え、
愛を貫くというのは作品のテーマであり、
嫁いびりも辛苦の一つなのだから。
泉ピン子の嫁いびりが話題にならないようではドラマとして落第だろう。
名手・羽原大介の脚本に期待
当時は大正期。
地方の旧家が国際結婚に反対したのは無理もない。
デモクラシーの気運が高まっていたとはいえ、
恋愛結婚さえ良い顔をされなかった。
泉ピン子の嫁いびりが、
あの時代と今の空気の差を雄弁に物語っている。
ほかにも前田吟、
高橋元太郎、
西田尚美ら演技巧者が集まった。
あとは脚本次第だが、
名手・羽原大介氏が書いていて、
テンポが抜群に良い。
シリアスとコミカルの織り交ぜ方も絶妙である。
羽原氏は朝ドラこそ初挑戦だが、
井筒和幸監督による快作映画『パッチギ! 』、
フラダンス・ブームを巻き起こした『フラガール』などで骨太の脚本を書いてきており、
その実力は広く認められている。
それもそのはず。
天才脚本家・つかこうへい氏の愛弟子なのだから。
最後まで楽しませてくれるに違いない。
このドラマに原作はなく、
竹鶴政孝も主人公・政春のモデルに過ぎないから、
羽原氏が書く物語の細部が、
どうなっていくのかは分からない。
が、
史実と大きく違う展開はないようだ。
当然、
竹鶴とサントリー創業者・鳥井信治郎との出会いと別離も描かれる。
国産初の本格ウィスキーづくりを目指していた寿屋(現在のサントリー)の信治郎は、
竹鶴がスコットランドに留学していたことを知り、
製造のすべてを託す。
信治郎のモットーである
「やってみなはれ」
が実践された。
1923年のことだった。
竹Iの年俸は4000円。
今の貨幣価値に直してみると、
軽く1億円を越す。
スコットランドから技術者を招聘したら、
それくらいは費やさなくてはならないのだから、
日本人であっても同水準の報酬を与えたらしい。
歴史に名を残す経営者は、
やることが違う。
『マッサン』
では鴨居欣次郎という名前になり、
堤真一が演じる。
厚遇を与えられながら、
竹鶴が寿屋を飛び出し、
余市町でニッカを創業したのは広く知られている通り。
1934年のことである。
竹鶴が国内でのウイスキーづくりの理想郷を求め、
辿り着いたのが余市だった。
気候がスコットランドに似て、
冷涼で湿潤。そして、
水が澄み、
豊富であることが理由だったという。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう」ecar
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