サッカー日本代表の次期監督の有力候補

日本サッカー協会は６日、
東京都内で臨時の技術委員会を開き、
３日に解任した日本代表のハビエル・アギーレ前監督（５６）の後任として５人前後の外国人指導者をリストアップしています。
日本人の名はないといいます。
また候補者選定の中で、
前ギリシャ代表監督のクラウディオ・ラニエリ氏（６３）に打診したが断られていた事実が判明しています。
元ブラジル代表のレオナルド氏（４５）ら欧州での経験が豊富な指導者を軸に、
３月７日のＪ１開幕までの決着を目指します。



後任監督人事が大きく動き出しました。
日本協会の霜田正浩技術委員長（４７）は技術委員会がアギーレ前監督の後任候補として、
５人前後の外国人をリストアップしたと明言しています。
近く海外で交渉を始める考えを示しています。

　

「名前を挙げて話し合った。
交渉事なので（名前は）言えないが、
日本をリスペクトし、
強くしようと思ってくれる人を連れてきたい」

　

６日朝から日本協会で開かれた臨時の技術委員会に、
Ｊ１名古屋の久米一正ＧＭ（５９）ら６人の技術委員が集結しました。
取材に応じた霜田委員長が、
方向性を説明していました。

　

「日本人はいない。候補は片手くらい？　はい」。
八百長疑惑という不祥事を受け、
身辺調査が容易な日本人を推す“安全策”も協会内にありましたが、
あくまで外国人監督にこだわっています。

　

新事実も判明しました。
候補者を絞る中、
日本協会関係者が水面下でイタリア人のラニエリ氏に接触していましたが、
断られていたことが分かりました。

　

「日本代表と、
中国のクラブからオファーがあったが断った。
まだ私は欧州で勝負したい」。
サンケイスポーツの取材に、
ラニエリ氏が明言しています。
チーム再建の手腕にたけ、
「修理屋」の異名を持つ大物。
インテル・ミラノ（イタリア）で日本代表ＤＦ長友佑都を指導し、
チェルシー（イングランド）など４カ国のクラブで監督を務めた経験もあります。
昨年１１月にギリシャ代表監督を解任され、
フリーでした。

陣頭指揮を執る霜田委員長が、
イタリア人のザッケローニ氏、スペインで指導歴の長いアギーレ氏に続き、
欧州で実績のある大物指導者を狙っていることが交渉経緯から透けてみえます。

　

技術委員会では、
現在、
欧州で代表やクラブを指揮していない人物を中心に１０人超が候補に挙がり、
日本への適性などから５人前後に絞られています。
霜田委員長は
「誰から交渉していくという優先順位の話もした。
そこ（本命）は決まっています」
としています。

　

現時点では、
ＡＣミランの監督やＪ１鹿島でのプレー経験もある元ブラジル代表のレオナルド氏が最有力とみられています。
欧州の有力代理人からは、
無名選手の発掘能力から
「予言者」
とも称されるズデネク・ゼーマン氏を推薦する声もあるといいます。

　

ブラジル代表を２００２年日韓Ｗ杯優勝に導いたスコラリ氏、
オランダ代表を率いて１０年南アフリカＷ杯で準Ｖのファンマルウェイク氏の名もあるもようです。
続く候補には欧州での監督歴はないが、
Ｊ監督経験者として元鹿島のオリベイラ氏、
元Ｃ大阪のクルピ氏、
元名古屋のストイコビッチ氏も挙がっています。

　

３月末に２つの国際親善試合を控え、
６月に１８年ロシアＷ杯アジア予選が始まります。
「３月は予選に向けて大事な試合。
できるだけ間に合わせたい。
理想は３月（７日）のＪリーグ開幕から選手を見てもらいたい」
と霜田委員長は言っていました。
早期決着へ、
後任人事が加速しています。

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