2014年11月06日
エボラ出血熱感染速報、真実、IT技術を駆使したエボラ治療
おはようございます、今日は【エボラ出血熱感染速報、真実、IT技術を駆使したエボラ治療】をお届けします。
IT技術を駆使したエボラ治療
コンクリートの壁に囲まれた隔離室。
その中に立ち入る医師や看護師はあらかじめ、
全身に防護装備を着用する。
フェイスシールドをかぶるのはもちろんのこと、
口元には呼吸用保護具を装着し、
両手に3層構造の手袋をはめ、
手袋の口は強力な粘着テープでしっかりと密閉する。
決められたとおりに処置が行われるよう看護師がWebカメラの映像を監視し、
電子聴診器がとらえた心拍音データが無線通信を介して別室のモニターに直接送られる。
医師はもはや、
聴診器のイアピースを耳の穴に装着する必要はない。
これは患者と直接接触しない治療現場の光景である。
こうした態勢が整備されているアメリカ、
ネブラスカ州オマハのネブラスカメディシン病院(Nebraska Medicine)は、
アメリカ国内でエボラ出血熱の感染者を受け入れている医療機関の1つだが、
この病院がにわかに注目を集めている。
同病院は、
こうした治療態勢によって治療従事者への感染防止を図りながらも、
既にエボラ患者2名を回復させた実績がある。
米国疾病予防管理センター(CDC)も、
この病院の治療態勢をほかの病院の模範的なモデルケースと位置付けている。
もちろん世界のどの国であっても、
この恐ろしい感染症の治療にあたる医療従事者が感染患者との皮膚接触を避け、
手袋や空気をろ過する電動ファン付呼吸用保護具(PAPR)を備えたスーツなどの防護装備を着用することは常識となっているが、
ネブラスカメディシン病院ではまったく新しい防護手法が取られている。
それが、
いわゆる“ハンズフリー治療”だ。
この手法が確立されれば、
エボラ出血熱にとどまらずさまざまな疾病の治療にも役立てられると期待される。
ただし課題もある。
それは、
テクノロジーを駆使した強力な感染防護策を実 現しながら、
患者の扱い方にも十分な配慮を怠らないようにすることだ。
ネブ
ラスカの医療従事者らも認めていることだが、
これは治療にとって極めて重要 なことである。
ネブラスカメディシン病院はこれまでに2人のエボラ患者を受け入れいるが、
いずれも治療に成功している。
同病院は、
エボラ患者を受け入れるにあたってどのような態勢を取っている のだろうか。
第一に安全性を確保しているのが、
患者が最初に搬送される隔離室だ。
感染拡大のリスクが抑えられるよう、
隔離室にVidyoというテレビ会議システムを導入し、
治療担当者の入退室を極力少なくしている。
隔離室に設置されたコンピューターにはWebカメラが搭載されており、
それが受付、
生物学的封じ込めユニット内の会議室、
およびユニットの外にある治療担当者の執務室とつながっている。
また隔離室で治療にあたる担当者は室内に居ながらにしてセカンド・オピニオンを求めたり、
治療に必要なものを要請したりすることができる。
ところで専門家によれば、
医療従事者への感染リスクを格段に高めている要因の1つとなっいるのが、
従来型の聴診器だという。
従来型の聴診器を使うには耳の穴にイアピースを差し込む必要があるためだが、
この問題についても新しい技術によって解決策が見出されている。
ネブラスカメディシン病院にも導入されている3M社のリットマン電子聴診器は一見すると従来型の聴診器にそっくりだが、
内部にはBluetooth規格の無線通信機能が搭載されているため、
イアピースを耳に装着しなくても使用できるようになっている。
患者の胸部にセンサーを取り付ける必要はあるが、
そのほかは隔離室内のコンピューターにUSBドングルを接続するだけで、
別室のコンピューターとの間にBluetooth接続が確立される。
これによって、
隔離室外の治療関係者も患者の心拍音や呼吸音をリアルタイムで聞くことが可能になる。
この病院ではそのほかに、
Thinklabs社のデジタル聴診器も使用されている。
この聴診器は高音質が特長で、
手術帽の上からイアピースを装着しても音声を鮮明に聞き取ることができるため、
耳の穴を保護することが可能だ。
ほかの病院でもこうした態勢の整備は積極的に行われているが、
その一方でこれまでのように患者との接触は必要だという医療従事者も少なくない。
ネブラスカメディシン病院の看護師の1人はこう話す。
「例えば患者やその家族の手を握るというありふれた行為であっても、時によっては彼らの心を落ち着かせたり、
彼らへのいたわりを伝えたり、
彼らが抱いている恐れを和らげたりすることができる。
人間的な触れ合いがもたらす効果は、
何にも代えがたいものだ
と思う」。
医療従事者の不足する西アフリカでも、
こんなすばらしい医療設備や機器が早く多くの病院や施設に整えられるといいですね。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。ecar
IT技術を駆使したエボラ治療
コンクリートの壁に囲まれた隔離室。
その中に立ち入る医師や看護師はあらかじめ、
全身に防護装備を着用する。
フェイスシールドをかぶるのはもちろんのこと、
口元には呼吸用保護具を装着し、
両手に3層構造の手袋をはめ、
手袋の口は強力な粘着テープでしっかりと密閉する。
決められたとおりに処置が行われるよう看護師がWebカメラの映像を監視し、
電子聴診器がとらえた心拍音データが無線通信を介して別室のモニターに直接送られる。
医師はもはや、
聴診器のイアピースを耳の穴に装着する必要はない。
これは患者と直接接触しない治療現場の光景である。
こうした態勢が整備されているアメリカ、
ネブラスカ州オマハのネブラスカメディシン病院(Nebraska Medicine)は、
アメリカ国内でエボラ出血熱の感染者を受け入れている医療機関の1つだが、
この病院がにわかに注目を集めている。
同病院は、
こうした治療態勢によって治療従事者への感染防止を図りながらも、
既にエボラ患者2名を回復させた実績がある。
米国疾病予防管理センター(CDC)も、
この病院の治療態勢をほかの病院の模範的なモデルケースと位置付けている。
もちろん世界のどの国であっても、
この恐ろしい感染症の治療にあたる医療従事者が感染患者との皮膚接触を避け、
手袋や空気をろ過する電動ファン付呼吸用保護具(PAPR)を備えたスーツなどの防護装備を着用することは常識となっているが、
ネブラスカメディシン病院ではまったく新しい防護手法が取られている。
それが、
いわゆる“ハンズフリー治療”だ。
この手法が確立されれば、
エボラ出血熱にとどまらずさまざまな疾病の治療にも役立てられると期待される。
ただし課題もある。
それは、
テクノロジーを駆使した強力な感染防護策を実 現しながら、
患者の扱い方にも十分な配慮を怠らないようにすることだ。
ネブ
ラスカの医療従事者らも認めていることだが、
これは治療にとって極めて重要 なことである。
ネブラスカメディシン病院はこれまでに2人のエボラ患者を受け入れいるが、
いずれも治療に成功している。
同病院は、
エボラ患者を受け入れるにあたってどのような態勢を取っている のだろうか。
第一に安全性を確保しているのが、
患者が最初に搬送される隔離室だ。
感染拡大のリスクが抑えられるよう、
隔離室にVidyoというテレビ会議システムを導入し、
治療担当者の入退室を極力少なくしている。
隔離室に設置されたコンピューターにはWebカメラが搭載されており、
それが受付、
生物学的封じ込めユニット内の会議室、
およびユニットの外にある治療担当者の執務室とつながっている。
また隔離室で治療にあたる担当者は室内に居ながらにしてセカンド・オピニオンを求めたり、
治療に必要なものを要請したりすることができる。
ところで専門家によれば、
医療従事者への感染リスクを格段に高めている要因の1つとなっいるのが、
従来型の聴診器だという。
従来型の聴診器を使うには耳の穴にイアピースを差し込む必要があるためだが、
この問題についても新しい技術によって解決策が見出されている。
ネブラスカメディシン病院にも導入されている3M社のリットマン電子聴診器は一見すると従来型の聴診器にそっくりだが、
内部にはBluetooth規格の無線通信機能が搭載されているため、
イアピースを耳に装着しなくても使用できるようになっている。
患者の胸部にセンサーを取り付ける必要はあるが、
そのほかは隔離室内のコンピューターにUSBドングルを接続するだけで、
別室のコンピューターとの間にBluetooth接続が確立される。
これによって、
隔離室外の治療関係者も患者の心拍音や呼吸音をリアルタイムで聞くことが可能になる。
この病院ではそのほかに、
Thinklabs社のデジタル聴診器も使用されている。
この聴診器は高音質が特長で、
手術帽の上からイアピースを装着しても音声を鮮明に聞き取ることができるため、
耳の穴を保護することが可能だ。
ほかの病院でもこうした態勢の整備は積極的に行われているが、
その一方でこれまでのように患者との接触は必要だという医療従事者も少なくない。
ネブラスカメディシン病院の看護師の1人はこう話す。
「例えば患者やその家族の手を握るというありふれた行為であっても、時によっては彼らの心を落ち着かせたり、
彼らへのいたわりを伝えたり、
彼らが抱いている恐れを和らげたりすることができる。
人間的な触れ合いがもたらす効果は、
何にも代えがたいものだ
と思う」。
医療従事者の不足する西アフリカでも、
こんなすばらしい医療設備や機器が早く多くの病院や施設に整えられるといいですね。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。ecar
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