2014年07月13日
マー君の故障から学ぶ
マー君の故障から学ぶべき選手の生活権へのリスペクト
右肘を痛めて故障者リスト(DL)入りしていたヤンキースの田中将大は靭帯を一部損傷していたことの波紋が広がっている。
球団発表によると6週間のリハビリが必要とのことだが、
快方に向かわない場合は腱移植手術(通称トミー・ジョン手術)を受ける可能性もあるようだ。
その場合、復帰は2016年になるかもしれない。
手術を受ける、
受けないに関わらず、
既に故障の原因に関する議論が熱を帯びている。
その議論は
「スプリッターの投げすぎ」や
「日本では一般的ではない中4日登板による疲労蓄積」だった。
そして、
避けて通れないのが「昨季の日本シリーズで160球も投げ、
翌日も登板したせいではないか」という議論だ。
確かにそれを否定するのは難しい。
投手は「高い頻度で登板するより、
疲労を感じてからも投球を続けるほうが故障を誘発しやすい」というのはアメリカでは常識だ。
疲労を感じてくるとフォームが乱れがちになるからだ。
その観点からは、
アメリカ式の
「中4日登板で100球を目処に交代」のほうが日本式の
「登板は週に一度だが、
120〜130球はザラ」より相対的にはリスクが低いといえる。
しかし、
一方で球数制限にあれほど熱心なメジャーでも故障者は後を絶たないのも事実だ。
何が正しいのか?
結局、
投手の体力や故障のしやすさには個人差があり、
どう起用するのが正しいかは分らないのだ。
しかし、
この永遠の課題を解く鍵は「わからない」ことにある。
「わからない」ことに対する理念の問題だと思う。
「何球以上が危険領域というのはわからないのだから、
行けるとこまで行け」ではなく、
「どこから先が危険かはわからないのだから一歩手前で踏みとどまらせる」ことが指導者にとっては大事なのだと思う。
なぜなら、
日本一になることも東北のファンに感動を与えることも凄く重要だが、
選手の健康管理と故障回避に万全を尽くすのも監督の大きな役割だし、
それらに優劣はないからだ。
勝利のために、ファンの感動のために選手を危険に晒しても良いという理論はどこにもない。
これは、
田中というスーパースターのケースだから、
ではない。
どんなレベルの選手にも守られるべき生活権があり、
それを脅かす最大のものは故障だ。
プレー中の怪我はやむを得ないが、
そのリスクをできるだけ排除してあげるのが監督の務めだと思う。
非難を恐れずに述べるなら、
昨年11月の星野仙一監督の起用はこの点に関するリスペクトが欠けていた。
今回の田中の故障と昨年の日本シリーズでの起用に関する因果関係は明らかでない。
だからこそ、
監督は無理を強いる(かもしれない)起用は慎むべきだ。
田中の故障は残念の極みだが、
彼がビッグネームであるからこそ本件が健康管理を通じた選手の生存権,
生活権尊重への意識の高まりのきっかけになることを願う。
田中将大がコメントを発表
「大変申し訳なく思っております」
右肘の故障で長期離脱することになった米大リーグ、
ヤンキースの田中将大投手が11日、
球団を通じてコメントを発表した。
出典時事ドットコム:「一日でも早く復帰を」=田中将が談話発表−米大リーグ
「このような形でチームを離れることになり、
チームメイト、
そしてファンの皆様には大変申し訳なく思っております」
出典マー君が日英両文のコメント発表「一日でも早く復帰できるように」 − スポニチ Sponichi Annex 野球
「球団からの発表の通り、
これから数週間のリハビリに入りますが、
これも長い野球人生の一部であると受け止めています」
出典マー君が日英両文のコメント発表「一日でも早く復帰できるように」 − スポニチ Sponichi Annex 野球
このコメントに米メディアが驚き「日本の文化だ」
CBSスポーツは「この謝罪は日本の文化に根ざすものだ。
日本人選手は野球を仕事ととらえ真剣に考える。
松井の時と同じだ。
しかし選手にけがはつきもの。
田中の胸の内を思うと心が痛む」と評した。
出典ゴジラ彷彿!マー君、異例の謝罪に米メディア賛辞「日本文化に根ざしたもの」 (1/2ページ) - スポーツ - ZAKZAK
日本では故障で離脱した選手が会見で謝罪するのは一般的なので、「謝ったことが記事になる」
ことのほうが驚きかもしれない。
出典マー君は謝る必要なし(豊浦彰太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
「申し訳ない」。
あの松井秀喜もケガをして謝罪していた
(2006年)スライディングキャッチを試みた彼は左手首を骨折した。彼はチームメイト、そしてその後ジョー・トーリ監督に、
けがをしたことに対する謝罪の手紙を書いた。
出典代理人が語った松井秀喜 : Can I talk about MLB?
彼は
「チームメートを落胆させて申し訳ない」
という趣旨の談話を発表した。
出典時事ドットコム:ゴジラの引力(野球・松井秀喜) - スポーツ千夜一夜
このコメントを聞いてアメリカのマスコミは驚いた。
ゲーム中の不慮の事故の怪我で謝った選手は過去にいない。
出典MODESTY 松井秀喜 つつしみ深い生き方
アメリカは謝罪より主張する文化。
ファンは衝撃を受けた
米国は主張することが最優先で、
謝ることは嫌いなお国柄。
けがをして一番つらい当人が謝ったことに人々は衝撃を受けた。
出典時事ドットコム:ゴジラの引力(野球・松井秀喜) - スポーツ千夜一夜
スポーツにおいては負傷は付きものであり、
全力でプレーした結果の故障は
「そもそも謝罪すべき対象」
とはされていない。
出典マー君は謝る必要なし(豊浦彰太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
チームを思う松井の姿勢に、
米国のメディアは称賛の言葉を送っている。
出典時事ドットコム:ゴジラの引力(野球・松井秀喜) - スポーツ千夜一夜
ニュアンスを間違えると誤解を招いてしまうことも…
(アメリカ文化で)
謝るとは、
こちらの非を認め、
過失を認め、
罪を認め、
損害補償をすることを認めることに通ずる
出典謝らないアメリカ人 – Rafu Shimpo
謝ったりすると
「全力でプレーすることや準備を怠ったのか」
と捉えられかねない。
出典マー君は謝る必要なし(豊浦彰太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
ダルビッシュ投手は入団当初、
試合で打たれ、
思わず監督に謝ったことがあったそうだ。
すると監督は
「今後は絶対に謝るな」
といってダルビッシュ投手を諭したとか。
ecar
右肘を痛めて故障者リスト(DL)入りしていたヤンキースの田中将大は靭帯を一部損傷していたことの波紋が広がっている。
球団発表によると6週間のリハビリが必要とのことだが、
快方に向かわない場合は腱移植手術(通称トミー・ジョン手術)を受ける可能性もあるようだ。
その場合、復帰は2016年になるかもしれない。
手術を受ける、
受けないに関わらず、
既に故障の原因に関する議論が熱を帯びている。
その議論は
「スプリッターの投げすぎ」や
「日本では一般的ではない中4日登板による疲労蓄積」だった。
そして、
避けて通れないのが「昨季の日本シリーズで160球も投げ、
翌日も登板したせいではないか」という議論だ。
確かにそれを否定するのは難しい。
投手は「高い頻度で登板するより、
疲労を感じてからも投球を続けるほうが故障を誘発しやすい」というのはアメリカでは常識だ。
疲労を感じてくるとフォームが乱れがちになるからだ。
その観点からは、
アメリカ式の
「中4日登板で100球を目処に交代」のほうが日本式の
「登板は週に一度だが、
120〜130球はザラ」より相対的にはリスクが低いといえる。
しかし、
一方で球数制限にあれほど熱心なメジャーでも故障者は後を絶たないのも事実だ。
何が正しいのか?
結局、
投手の体力や故障のしやすさには個人差があり、
どう起用するのが正しいかは分らないのだ。
しかし、
この永遠の課題を解く鍵は「わからない」ことにある。
「わからない」ことに対する理念の問題だと思う。
「何球以上が危険領域というのはわからないのだから、
行けるとこまで行け」ではなく、
「どこから先が危険かはわからないのだから一歩手前で踏みとどまらせる」ことが指導者にとっては大事なのだと思う。
なぜなら、
日本一になることも東北のファンに感動を与えることも凄く重要だが、
選手の健康管理と故障回避に万全を尽くすのも監督の大きな役割だし、
それらに優劣はないからだ。
勝利のために、ファンの感動のために選手を危険に晒しても良いという理論はどこにもない。
これは、
田中というスーパースターのケースだから、
ではない。
どんなレベルの選手にも守られるべき生活権があり、
それを脅かす最大のものは故障だ。
プレー中の怪我はやむを得ないが、
そのリスクをできるだけ排除してあげるのが監督の務めだと思う。
非難を恐れずに述べるなら、
昨年11月の星野仙一監督の起用はこの点に関するリスペクトが欠けていた。
今回の田中の故障と昨年の日本シリーズでの起用に関する因果関係は明らかでない。
だからこそ、
監督は無理を強いる(かもしれない)起用は慎むべきだ。
田中の故障は残念の極みだが、
彼がビッグネームであるからこそ本件が健康管理を通じた選手の生存権,
生活権尊重への意識の高まりのきっかけになることを願う。
田中将大がコメントを発表
「大変申し訳なく思っております」
右肘の故障で長期離脱することになった米大リーグ、
ヤンキースの田中将大投手が11日、
球団を通じてコメントを発表した。
出典時事ドットコム:「一日でも早く復帰を」=田中将が談話発表−米大リーグ
「このような形でチームを離れることになり、
チームメイト、
そしてファンの皆様には大変申し訳なく思っております」
出典マー君が日英両文のコメント発表「一日でも早く復帰できるように」 − スポニチ Sponichi Annex 野球
「球団からの発表の通り、
これから数週間のリハビリに入りますが、
これも長い野球人生の一部であると受け止めています」
出典マー君が日英両文のコメント発表「一日でも早く復帰できるように」 − スポニチ Sponichi Annex 野球
このコメントに米メディアが驚き「日本の文化だ」
CBSスポーツは「この謝罪は日本の文化に根ざすものだ。
日本人選手は野球を仕事ととらえ真剣に考える。
松井の時と同じだ。
しかし選手にけがはつきもの。
田中の胸の内を思うと心が痛む」と評した。
出典ゴジラ彷彿!マー君、異例の謝罪に米メディア賛辞「日本文化に根ざしたもの」 (1/2ページ) - スポーツ - ZAKZAK
日本では故障で離脱した選手が会見で謝罪するのは一般的なので、「謝ったことが記事になる」
ことのほうが驚きかもしれない。
出典マー君は謝る必要なし(豊浦彰太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
「申し訳ない」。
あの松井秀喜もケガをして謝罪していた
(2006年)スライディングキャッチを試みた彼は左手首を骨折した。彼はチームメイト、そしてその後ジョー・トーリ監督に、
けがをしたことに対する謝罪の手紙を書いた。
出典代理人が語った松井秀喜 : Can I talk about MLB?
彼は
「チームメートを落胆させて申し訳ない」
という趣旨の談話を発表した。
出典時事ドットコム:ゴジラの引力(野球・松井秀喜) - スポーツ千夜一夜
このコメントを聞いてアメリカのマスコミは驚いた。
ゲーム中の不慮の事故の怪我で謝った選手は過去にいない。
出典MODESTY 松井秀喜 つつしみ深い生き方
アメリカは謝罪より主張する文化。
ファンは衝撃を受けた
米国は主張することが最優先で、
謝ることは嫌いなお国柄。
けがをして一番つらい当人が謝ったことに人々は衝撃を受けた。
出典時事ドットコム:ゴジラの引力(野球・松井秀喜) - スポーツ千夜一夜
スポーツにおいては負傷は付きものであり、
全力でプレーした結果の故障は
「そもそも謝罪すべき対象」
とはされていない。
出典マー君は謝る必要なし(豊浦彰太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
チームを思う松井の姿勢に、
米国のメディアは称賛の言葉を送っている。
出典時事ドットコム:ゴジラの引力(野球・松井秀喜) - スポーツ千夜一夜
ニュアンスを間違えると誤解を招いてしまうことも…
(アメリカ文化で)
謝るとは、
こちらの非を認め、
過失を認め、
罪を認め、
損害補償をすることを認めることに通ずる
出典謝らないアメリカ人 – Rafu Shimpo
謝ったりすると
「全力でプレーすることや準備を怠ったのか」
と捉えられかねない。
出典マー君は謝る必要なし(豊浦彰太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
ダルビッシュ投手は入団当初、
試合で打たれ、
思わず監督に謝ったことがあったそうだ。
すると監督は
「今後は絶対に謝るな」
といってダルビッシュ投手を諭したとか。
ecar
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