2014年07月05日
旅をしながら働く 「ノマドワーカー」増殖中
旅をしながら働く
「ノマドワーカー」増殖中
旅をしながら働く−。
そんなノマド(遊牧民)のライフスタイルを追求する若者が増えている。
交流サイト(SNS)を活用することでオフィスなど
特定の拠点がなくても仕事ができるようになったことに加え、
格安航空会社(LCC)の普及も活動範囲を広げるのに一役買っている。
なかには住まいすら持たない生活を謳歌(おうか)する“ノマドワーカー”まで出てきた。
◆LCCも後押し
「LCCが後押しになって自分の夢の“縮小版”をかなえることができた」
ネットショップを経営する大阪府茨木市の麻丘亜希さん(31)は昨年から月に1度、
1週間程度の旅行を楽しむようになった。
販売しているのは、
披露宴で新婦がデザートを来場者に振る舞うイベントの際に身につけるウエディングエプロン。
デザインは自らが行うが、
生産と発送業務は外注だ。
旅行中は交流サイトのフェイスブックをチェックし、
注文が入っていれば旅先で商談をこなす。
◆夢もかなえ両立
麻丘さんの夢は
「世界中の高級ホテルで月の半分を過ごすこと」。
そのために少しでも自由な時間をつくろうと、
ホテル勤務を辞めて平成22年に起業。
1着当たり7800円というリーズナブルな
価格とデザインの良さが受けて人気となったが、
忙しさで旅行どころではなくなり、
「本末転倒だ」と昨年春に仕事を中断。
それでも、
エプロンを待ち望むファンも多かったことから一念発起。
品数を絞って時間を確保できるようにして仕事を再開、
空いた時間にはLCCを活用して交通費のかからない国内やアジアへの旅行も始めた。
「旅行で心のゆとりができ、
仕事も好転した。
夢だった旅行との両立ができている」と麻丘さんは言う。
◆パソコン片手に
交流サイトを通じて自分自身の“ブランド化”に成功したり、
仕事道具のパソコン片手に全国を巡業して回ったりするノマドワーカーも。
世界中を旅をしながらパソコンを使ってサイトを立ち上げ、
その広告収入で生計を立てているという阪口裕樹さん(26)。
ネットに書き込んだ体験談が話題となり、
今年4月には自伝
「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、
PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」(朝日新聞出版)を出版。
新聞各紙の書評で取り上げられるなど大きな注目を集めている。
LCCの有効活用に関する勉強会を主催し、
自ら講師も務める沖縄県出身の大濱幸太郎さん(33)は
勉強会の参加費(6月現在、1人当たり9800円)で暮らす。
家は持たず、
機内持ち込みサイズのスーツケース一つに荷物をまとめ、
ホテルや知人宅を泊まり歩きながら全国で勉強会を開いている。
ミュージシャンなどの職を渡り歩いてきた大濱さんだが、
30代になって
「世界中を旅したい」という子供の頃からの夢を実現するために昨年、
都内の賃貸マンションを引き払い、
家なし生活をスタートさせた。
勉強会で配る資料は自身のタブレット端末で作成、
コンビニのコピー機で印刷。
移動はLCCを使い、
自身のノウハウを駆使して関西国際空港−沖縄・石垣空港を
片道301円で移動したこともあるという。
勉強会参加者の感想がネットの口コミで広がり、
勉強会は満席になるほどの人気だ。
収入は月によって異なるが、
大濱さんは
「生活するには十分で、
貯金もできている。
働きたいときに働くことができることが大切だ」と話している。
じわり増える
“ノマドワーカー”…
家すら持たない人たちも
旅をしながら働く−。
こんなノマド(遊牧民)なライフスタイルを追求する若い世代が増えている。
交流サイト(SNS)の発達を背景に、
オフィスなど特定の拠点がなくても個人発信のビジネスを手軽にできる時代になり、
格安航空会社(LCC)の普及が活動範囲を広げている。
なかには「家」すらも持たない生活を謳歌する“ノマドワーカー”も出てきた。
■夢を先取り
「LCCが就航したことが後押しになって、
自分の夢の“縮小版”をかなえることができた」
結婚式の披露宴で新婦が着用するエプロンを販売するネットショップを
個人経営する大阪府茨木市の麻丘亜希さん(31)は昨年から、
月に一度は国内外を1週間程度の旅行を楽しめるようになった。
販売しているのは、
披露宴で新婦がデザートを来場者に振る舞うイベントの際に身につけるウエディングエプロン。
麻丘さんがデザインして生産と発送業務は外注だ。
旅行中は休暇ではなく、
こまめにノートパソコンで実名が原則の交流サイト、
フェイスブックをチェック。
注文が入っていれば旅先で商談をこなす。
もともと夢は
「世界中の高級ホテルで月の半分を過ごすこと」だった。
それで少しでも自由な時間をつくろうと、
ホテル勤務を辞めて平成22年に起業したが、
実は、
昨年までネットショップの経営はうまくいっていなかった。
エプロンはアイデアとデザインと1着当たり7800円に設定した。
リーズナブルな価格が受けて人気となった。
ただ、
薄利多売の多忙さで旅行どころではなくなり、
「本末転倒だ」と昨年春ごろに仕事を一時中断した。
それでもエプロンを待ち望むファンがいたことで昨年夏に一念発起。
エプロンを1万2800円に値上げし、
利益を確保できるようにして仕事を再開。
LCCを使えば交通費のあまりかからない国内、
アジア各国への旅行も始めた。
麻丘さんは
「がんばった先にあると思っていた状態を先取りしようと思った」
と打ち明ける。
旅の効果で心の安定を取り戻したのが良かったのか仕事も好転。
休暇前に15万円だった月収は25万円になり、
「心のゆとりができた分、
新しい仕事にも挑戦できて生活と旅行を両立させることができている」
(麻丘さん)という。
■家まで断舎利
より先鋭的なノマドワーカーも登場している。
最近、
ノマドワーカーが交流サイトを駆使して自分自身をブランド化するケースが相次ぎ、
ネットメディアの特集も増えている。
ブランド化に成功した人はテレビでも取り上げられ、
ノマドワーカーの働き方に対する関心は高まっている。
世界中を旅をしながらパソコンを使ってさまざまなウェブサイトを更新し、
広告収入で生計を立てている阪口裕樹さん(26)は体験談がネット上で話題となり、
4月には自伝
「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、
PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」(朝日新聞出版)を出版。
新聞各紙の書評で取り上げられるなど注目を集めた。
またLCCの有効活用についての勉強会を主催し、
自ら講師も務める沖縄県出身の大濱(おおはま)幸太郎さん(33)は
勉強会の参加費(6月現在、1人当たり9800円)で暮らしている。
家は持たず、
機内持ち込みサイズのスーツケースひとつに荷物をまとめ、
ホテルや知人宅を泊まり歩きながら全国も勉強会を開いている。
20代ではミュージシャンやウェブディレクターなどの職を渡り歩き、
30代に入って
「世界中を旅して回りたい」という子供の頃からの夢の実現のため昨年、
都内の賃貸マンションを引き払い、
家なし生活をスタートさせた。
勉強会の申し込みは、
フェイスブック経由で受け付けている。
大濱さんが伝授するノウハウを使えば、
LCCを利用する際に大幅に料金を浮かせることができるとあって
参加者の感想がネット上の口コミで広がっており、
オファーは順調。
勉強会は1回4人までの少人数制で開いていることもあり、
予約は売り切れが続出し、
収入は月によって異なるが、
大濱さんは
「生活するには十分で、
貯金もきちんとできている。
働きたいときに働くことができることが大切」という。
勉強会で配布するテキストは、
自身のタブレット端末で入力。ネット経由でプリントアウトできる
コンビニエンスストアのマルチコピー機のサービスを使用する。
移動は基本的にLCCを活用。
自身のノウハウを駆使して関西国際空港−沖縄・石垣空港を片道301円で移動したこともある。
勤務時間を選ぶため、
空き時間で海外を回っている。
大濱さんは
「本当にやりたいことを追求すると、
必要なものが見えてくる。
家までも“断舎利”するライフスタイルを提案し、
多くの人に自分にとって何が本当に必要なものかを知ってほしい」
と話している。
ecar
「ノマドワーカー」増殖中
旅をしながら働く−。
そんなノマド(遊牧民)のライフスタイルを追求する若者が増えている。
交流サイト(SNS)を活用することでオフィスなど
特定の拠点がなくても仕事ができるようになったことに加え、
格安航空会社(LCC)の普及も活動範囲を広げるのに一役買っている。
なかには住まいすら持たない生活を謳歌(おうか)する“ノマドワーカー”まで出てきた。
◆LCCも後押し
「LCCが後押しになって自分の夢の“縮小版”をかなえることができた」
ネットショップを経営する大阪府茨木市の麻丘亜希さん(31)は昨年から月に1度、
1週間程度の旅行を楽しむようになった。
販売しているのは、
披露宴で新婦がデザートを来場者に振る舞うイベントの際に身につけるウエディングエプロン。
デザインは自らが行うが、
生産と発送業務は外注だ。
旅行中は交流サイトのフェイスブックをチェックし、
注文が入っていれば旅先で商談をこなす。
◆夢もかなえ両立
麻丘さんの夢は
「世界中の高級ホテルで月の半分を過ごすこと」。
そのために少しでも自由な時間をつくろうと、
ホテル勤務を辞めて平成22年に起業。
1着当たり7800円というリーズナブルな
価格とデザインの良さが受けて人気となったが、
忙しさで旅行どころではなくなり、
「本末転倒だ」と昨年春に仕事を中断。
それでも、
エプロンを待ち望むファンも多かったことから一念発起。
品数を絞って時間を確保できるようにして仕事を再開、
空いた時間にはLCCを活用して交通費のかからない国内やアジアへの旅行も始めた。
「旅行で心のゆとりができ、
仕事も好転した。
夢だった旅行との両立ができている」と麻丘さんは言う。
◆パソコン片手に
交流サイトを通じて自分自身の“ブランド化”に成功したり、
仕事道具のパソコン片手に全国を巡業して回ったりするノマドワーカーも。
世界中を旅をしながらパソコンを使ってサイトを立ち上げ、
その広告収入で生計を立てているという阪口裕樹さん(26)。
ネットに書き込んだ体験談が話題となり、
今年4月には自伝
「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、
PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」(朝日新聞出版)を出版。
新聞各紙の書評で取り上げられるなど大きな注目を集めている。
LCCの有効活用に関する勉強会を主催し、
自ら講師も務める沖縄県出身の大濱幸太郎さん(33)は
勉強会の参加費(6月現在、1人当たり9800円)で暮らす。
家は持たず、
機内持ち込みサイズのスーツケース一つに荷物をまとめ、
ホテルや知人宅を泊まり歩きながら全国で勉強会を開いている。
ミュージシャンなどの職を渡り歩いてきた大濱さんだが、
30代になって
「世界中を旅したい」という子供の頃からの夢を実現するために昨年、
都内の賃貸マンションを引き払い、
家なし生活をスタートさせた。
勉強会で配る資料は自身のタブレット端末で作成、
コンビニのコピー機で印刷。
移動はLCCを使い、
自身のノウハウを駆使して関西国際空港−沖縄・石垣空港を
片道301円で移動したこともあるという。
勉強会参加者の感想がネットの口コミで広がり、
勉強会は満席になるほどの人気だ。
収入は月によって異なるが、
大濱さんは
「生活するには十分で、
貯金もできている。
働きたいときに働くことができることが大切だ」と話している。
じわり増える
“ノマドワーカー”…
家すら持たない人たちも
旅をしながら働く−。
こんなノマド(遊牧民)なライフスタイルを追求する若い世代が増えている。
交流サイト(SNS)の発達を背景に、
オフィスなど特定の拠点がなくても個人発信のビジネスを手軽にできる時代になり、
格安航空会社(LCC)の普及が活動範囲を広げている。
なかには「家」すらも持たない生活を謳歌する“ノマドワーカー”も出てきた。
■夢を先取り
「LCCが就航したことが後押しになって、
自分の夢の“縮小版”をかなえることができた」
結婚式の披露宴で新婦が着用するエプロンを販売するネットショップを
個人経営する大阪府茨木市の麻丘亜希さん(31)は昨年から、
月に一度は国内外を1週間程度の旅行を楽しめるようになった。
販売しているのは、
披露宴で新婦がデザートを来場者に振る舞うイベントの際に身につけるウエディングエプロン。
麻丘さんがデザインして生産と発送業務は外注だ。
旅行中は休暇ではなく、
こまめにノートパソコンで実名が原則の交流サイト、
フェイスブックをチェック。
注文が入っていれば旅先で商談をこなす。
もともと夢は
「世界中の高級ホテルで月の半分を過ごすこと」だった。
それで少しでも自由な時間をつくろうと、
ホテル勤務を辞めて平成22年に起業したが、
実は、
昨年までネットショップの経営はうまくいっていなかった。
エプロンはアイデアとデザインと1着当たり7800円に設定した。
リーズナブルな価格が受けて人気となった。
ただ、
薄利多売の多忙さで旅行どころではなくなり、
「本末転倒だ」と昨年春ごろに仕事を一時中断した。
それでもエプロンを待ち望むファンがいたことで昨年夏に一念発起。
エプロンを1万2800円に値上げし、
利益を確保できるようにして仕事を再開。
LCCを使えば交通費のあまりかからない国内、
アジア各国への旅行も始めた。
麻丘さんは
「がんばった先にあると思っていた状態を先取りしようと思った」
と打ち明ける。
旅の効果で心の安定を取り戻したのが良かったのか仕事も好転。
休暇前に15万円だった月収は25万円になり、
「心のゆとりができた分、
新しい仕事にも挑戦できて生活と旅行を両立させることができている」
(麻丘さん)という。
■家まで断舎利
より先鋭的なノマドワーカーも登場している。
最近、
ノマドワーカーが交流サイトを駆使して自分自身をブランド化するケースが相次ぎ、
ネットメディアの特集も増えている。
ブランド化に成功した人はテレビでも取り上げられ、
ノマドワーカーの働き方に対する関心は高まっている。
世界中を旅をしながらパソコンを使ってさまざまなウェブサイトを更新し、
広告収入で生計を立てている阪口裕樹さん(26)は体験談がネット上で話題となり、
4月には自伝
「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、
PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」(朝日新聞出版)を出版。
新聞各紙の書評で取り上げられるなど注目を集めた。
またLCCの有効活用についての勉強会を主催し、
自ら講師も務める沖縄県出身の大濱(おおはま)幸太郎さん(33)は
勉強会の参加費(6月現在、1人当たり9800円)で暮らしている。
家は持たず、
機内持ち込みサイズのスーツケースひとつに荷物をまとめ、
ホテルや知人宅を泊まり歩きながら全国も勉強会を開いている。
20代ではミュージシャンやウェブディレクターなどの職を渡り歩き、
30代に入って
「世界中を旅して回りたい」という子供の頃からの夢の実現のため昨年、
都内の賃貸マンションを引き払い、
家なし生活をスタートさせた。
勉強会の申し込みは、
フェイスブック経由で受け付けている。
大濱さんが伝授するノウハウを使えば、
LCCを利用する際に大幅に料金を浮かせることができるとあって
参加者の感想がネット上の口コミで広がっており、
オファーは順調。
勉強会は1回4人までの少人数制で開いていることもあり、
予約は売り切れが続出し、
収入は月によって異なるが、
大濱さんは
「生活するには十分で、
貯金もきちんとできている。
働きたいときに働くことができることが大切」という。
勉強会で配布するテキストは、
自身のタブレット端末で入力。ネット経由でプリントアウトできる
コンビニエンスストアのマルチコピー機のサービスを使用する。
移動は基本的にLCCを活用。
自身のノウハウを駆使して関西国際空港−沖縄・石垣空港を片道301円で移動したこともある。
勤務時間を選ぶため、
空き時間で海外を回っている。
大濱さんは
「本当にやりたいことを追求すると、
必要なものが見えてくる。
家までも“断舎利”するライフスタイルを提案し、
多くの人に自分にとって何が本当に必要なものかを知ってほしい」
と話している。
ecar
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