新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2012年11月23日
「スウィングガールズ」Swing Girls DVD 何度見ても最高!!! 「ジャズすっぺ」の東北弁に萌えてください!!!若き日の本仮屋ユイカ(「そこをなんとか」)の眼鏡っ子が吹くトロンボーン!!来てます!!
「スウィングガールズ」Swing Girls DVD
何度見ても最高!!!
「ジャズすっぺ」 東北弁に萌えてください!!!
若き日の本仮屋ユイカ
(「そこをなんとか」BS プレミアム )!!
眼鏡っ子が吹くトロンボーン!! 最高!!!
ブラスバンド、吹奏楽部。
文化部の中では舞台もあり華やかさを感じる部である。
そして本来、文化部のすべてに共通するマニアックな感じが存在する。
個別練習、パート練習、全体練習という組織の構成の重さ。
本来のブラスバンドにあるこの重さから
個性溢れる補習組がブラスバンドに取り組むという形をとることで
この映画は自由になっている。
その辺りに監督の手腕の確かさを感じる。
映画はドキュメンタリーではないのだから。
デフォルメが必要なのだ。
本来の学校のブラスバンド部のメンバーに個性派を揃える
というやり方もあったのだろうが、
補習組が代役するという設定で話を進めた。
より、自由な設定が可能になるし、
より多くの個性的なメンバーを集めても不自然にならない。
この映画の魅力はそこにあると思う。
サボりが大好きなひょうきん女子高生。
ロックにハマってる不良派女子高生。
話が見えない能天気な天然ちゃん女子高生。
クラッシック好きオボッちゃまタイプの男子部員。
ちょとふくよかなお人好しの女子高生。
気が強いのにすぐ泣く女子高生。
そんなどこにでもいる(どこにでもいない?)
様々なタイプの高校生が生き生きと描かれている。
逆に映画の中の正規のブラスバンド部員は何か権威的で
同じタイプの人間ばかりのように描かれている。
そんなことはないと思う。
正規のブラスバンドにも様々なタイプがいて
様々なドラマが本当は存在する。
でも、まあ、映画ですから。
そして、正規のブラスバンド部員をあえて外すことで、
この映画はより自由により分かりやすく
メッセージを伝えることを選んだのだ。
はじめらから、ブラスバンドに入部している高校生には
もう、見えているものがある。
そう、それが見えていない高校生に
それが見えるようになるまでの物語なのだ。
うん、今猛烈に納得した。
本来のブラスバンド部員の物語ではこの映画は成立しないのだ。
高校生になってブラバンに入る高校生の大部分は
中学でもブラバンを経験している。
だから、彼らはもうすでに知っているのだ。
ある種の感動を。
それをまだ知らない高校生が
ブラスバンドという集合体に巻き込まれていく過程のなかで、
ある種の感動を味わい、そのなかで見えてくることを見る。
うーん、やっぱり良い映画です。
何度見ても面白い訳だ。
劇中で演奏されるのは
スイングジャズの名曲。
シング・シング・シング(ベニーグッドマン)
インザムード、ムーライトセレナーデ(グレン・ミラー)
A列車で行こう(デューク・エリントン)
エンディングで流れるヴォーカルジャズは
ナット・キング・コール(Nat King Cole)の”Love”です。
これも、名曲です。
野球部の応援に行った吹奏楽部に
お弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、
炎天下、チンタラ運んでいたせいで、
お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。
ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、
即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。
責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、
吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、
ビッグバンドでジャズをやることに。
でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督の
ガールズ版『ウォーターボーイズ』ともいうべき作品。
高校生が、未経験のことにチャレンジし、失敗を繰り返しながら、
最後に成果をお披露目という構成は前作と同じだが、
矢口監督のディテール作りの巧みさと、
役者選びの目の確かさが、本作でもいきている。
舞台が東北のため、方言を駆使したセリフはユニークで温かいし、
女の子たちのイキイキとした姿もさわやかで気持ちがいい。
ヒロインの上野樹里は『ジョゼと虎と魚たち』では
偽善的な女子大生を好演していたが、本作では、ちゃっかりしているけど、
常にポジティブな高校生を明るくキュートに演じていて好感度大。
竹中直人、谷啓、渡辺えり子、小日向文世などの
演技巧者が脇をしっかりしめている。(斎藤 香)
東北の片田舎にある高校を舞台に、
サボりの口実として始めたビッグバンドジャズの魅力に
次第に引き込まれていく女子生徒たちの姿を描いた作品。
エンジのジャージ姿で東北弁をまくし立てる女子高生たちが、
「野球部の男子、カッコよぐない?」「補習よりは楽しいべ?」
「てか、騒げりゃなんでもええべさ」と始めたのが、ジャズのビッグバンド。
吹奏楽部の代理で野球部の応援をするというのを口実に、
ホントはただバカを楽しんでいただけ、だったはずなのに――
あとは矢口監督お得意の“あり得ないけど笑っちゃう”
熱くて切ない青春ムービーとして、圧巻のラストまで突っ走るのみ。
吹き替えでなく、演じる女子高生たちが実際に猛特訓した
(そして着実に上達していく)「A列車で行こう」「ムーンライトセレナーデ」
「シング・シング・シング」など往年のスタンダード・ジャズ・ナンバーが楽しい。
(吉田正太)
監督・脚本: 矢口史靖
出演: 上野樹里/貫地谷しほり/本仮屋ユイカ/
豊島由佳梨/平岡裕太/竹中直人/白石美帆/
小日向文世/渡辺えり子/谷啓/金子莉奈/桜むつ子/
眞島秀和/三上真史/福士誠治/高橋一生/田中要次/
徳井優/木野花/大倉幸孝二/西田尚美/菅原大吉
「ハッピーフライト」が2008年11月15日公開!
矢口史靖監督作品「スウィングガールズ」が、BDで登場!
新たにテレシネをやり直し、映像のダイナミックレンジが拡大!
暗部のディテールがはっきりし、
さらには発色もよりクリアになったニューマスターでの登場!
初回生産分限定:ニューデザインアウターケース付エコパッケージ仕様
【封入特典】オールカラーブックレット
映像特典:「スウィングガールズ」特報・予告・TVスポット/「ハッピーフライト」特報
続きを読む...
何度見ても最高!!!
「ジャズすっぺ」 東北弁に萌えてください!!!
若き日の本仮屋ユイカ
(「そこをなんとか」BS プレミアム )!!
眼鏡っ子が吹くトロンボーン!! 最高!!!
ブラスバンド、吹奏楽部。
文化部の中では舞台もあり華やかさを感じる部である。
そして本来、文化部のすべてに共通するマニアックな感じが存在する。
個別練習、パート練習、全体練習という組織の構成の重さ。
本来のブラスバンドにあるこの重さから
個性溢れる補習組がブラスバンドに取り組むという形をとることで
この映画は自由になっている。
その辺りに監督の手腕の確かさを感じる。
映画はドキュメンタリーではないのだから。
デフォルメが必要なのだ。
本来の学校のブラスバンド部のメンバーに個性派を揃える
というやり方もあったのだろうが、
補習組が代役するという設定で話を進めた。
より、自由な設定が可能になるし、
より多くの個性的なメンバーを集めても不自然にならない。
この映画の魅力はそこにあると思う。
サボりが大好きなひょうきん女子高生。
ロックにハマってる不良派女子高生。
話が見えない能天気な天然ちゃん女子高生。
クラッシック好きオボッちゃまタイプの男子部員。
ちょとふくよかなお人好しの女子高生。
気が強いのにすぐ泣く女子高生。
そんなどこにでもいる(どこにでもいない?)
様々なタイプの高校生が生き生きと描かれている。
逆に映画の中の正規のブラスバンド部員は何か権威的で
同じタイプの人間ばかりのように描かれている。
そんなことはないと思う。
正規のブラスバンドにも様々なタイプがいて
様々なドラマが本当は存在する。
でも、まあ、映画ですから。
そして、正規のブラスバンド部員をあえて外すことで、
この映画はより自由により分かりやすく
メッセージを伝えることを選んだのだ。
はじめらから、ブラスバンドに入部している高校生には
もう、見えているものがある。
そう、それが見えていない高校生に
それが見えるようになるまでの物語なのだ。
うん、今猛烈に納得した。
本来のブラスバンド部員の物語ではこの映画は成立しないのだ。
高校生になってブラバンに入る高校生の大部分は
中学でもブラバンを経験している。
だから、彼らはもうすでに知っているのだ。
ある種の感動を。
それをまだ知らない高校生が
ブラスバンドという集合体に巻き込まれていく過程のなかで、
ある種の感動を味わい、そのなかで見えてくることを見る。
うーん、やっぱり良い映画です。
何度見ても面白い訳だ。
劇中で演奏されるのは
スイングジャズの名曲。
シング・シング・シング(ベニーグッドマン)
インザムード、ムーライトセレナーデ(グレン・ミラー)
A列車で行こう(デューク・エリントン)
エンディングで流れるヴォーカルジャズは
ナット・キング・コール(Nat King Cole)の”Love”です。
これも、名曲です。
野球部の応援に行った吹奏楽部に
お弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、
炎天下、チンタラ運んでいたせいで、
お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。
ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、
即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。
責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、
吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、
ビッグバンドでジャズをやることに。
でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督の
ガールズ版『ウォーターボーイズ』ともいうべき作品。
高校生が、未経験のことにチャレンジし、失敗を繰り返しながら、
最後に成果をお披露目という構成は前作と同じだが、
矢口監督のディテール作りの巧みさと、
役者選びの目の確かさが、本作でもいきている。
舞台が東北のため、方言を駆使したセリフはユニークで温かいし、
女の子たちのイキイキとした姿もさわやかで気持ちがいい。
ヒロインの上野樹里は『ジョゼと虎と魚たち』では
偽善的な女子大生を好演していたが、本作では、ちゃっかりしているけど、
常にポジティブな高校生を明るくキュートに演じていて好感度大。
竹中直人、谷啓、渡辺えり子、小日向文世などの
演技巧者が脇をしっかりしめている。(斎藤 香)
東北の片田舎にある高校を舞台に、
サボりの口実として始めたビッグバンドジャズの魅力に
次第に引き込まれていく女子生徒たちの姿を描いた作品。
エンジのジャージ姿で東北弁をまくし立てる女子高生たちが、
「野球部の男子、カッコよぐない?」「補習よりは楽しいべ?」
「てか、騒げりゃなんでもええべさ」と始めたのが、ジャズのビッグバンド。
吹奏楽部の代理で野球部の応援をするというのを口実に、
ホントはただバカを楽しんでいただけ、だったはずなのに――
あとは矢口監督お得意の“あり得ないけど笑っちゃう”
熱くて切ない青春ムービーとして、圧巻のラストまで突っ走るのみ。
吹き替えでなく、演じる女子高生たちが実際に猛特訓した
(そして着実に上達していく)「A列車で行こう」「ムーンライトセレナーデ」
「シング・シング・シング」など往年のスタンダード・ジャズ・ナンバーが楽しい。
(吉田正太)
監督・脚本: 矢口史靖
出演: 上野樹里/貫地谷しほり/本仮屋ユイカ/
豊島由佳梨/平岡裕太/竹中直人/白石美帆/
小日向文世/渡辺えり子/谷啓/金子莉奈/桜むつ子/
眞島秀和/三上真史/福士誠治/高橋一生/田中要次/
徳井優/木野花/大倉幸孝二/西田尚美/菅原大吉
「ハッピーフライト」が2008年11月15日公開!
矢口史靖監督作品「スウィングガールズ」が、BDで登場!
新たにテレシネをやり直し、映像のダイナミックレンジが拡大!
暗部のディテールがはっきりし、
さらには発色もよりクリアになったニューマスターでの登場!
初回生産分限定:ニューデザインアウターケース付エコパッケージ仕様
【封入特典】オールカラーブックレット
映像特典:「スウィングガールズ」特報・予告・TVスポット/「ハッピーフライト」特報
続きを読む...
「孤独のグルメ」久住昌之 ロングセラーのグルメ漫画の傑作!!大人のグルメ漫画です!!淡々と働き、淡々と一人食らう!!これが大人の喜びと悲しみなのだ!
「孤独のグルメ」久住昌之
ロングセラーのグルメ漫画の傑作!!
大人のグルメ漫画です!!
淡々と働き、淡々と一人食らう!!
これが大人の喜びと悲しみなのだ!
この漫画、深いです。
静かです。
淡々と淡々と語られる独白。
街を歩く主人公の視点と思考。
会話は注文を頼む時の
「追加でイワシと大根のカレーライス!大盛りでね!」「はーい!」ぐらい。
もしくは過去の思い出の中での
昔の恋人との会話。
淡々と淡々と
来る日も来る日も主人公は街を歩き、店を見つけ、食べる。
そこに浮かび上がって来るのは主人公の今までの人生と
食う喜びと食わざるを得ない人間の業。
主人公の生き様と
調理人や店のオーナーたちの生き様が
料理という媒体を通じて重なる一瞬。
料理には作った人の人生が込められている。
思いや気持ちや強さや弱さ愛情や悲しみや喜びが込められている。
そんなことを感じます。
主人公ととともに。
絵が細かい。
店の様子が手に取るように伝わって来る細密な描写。
もしかすると、
この漫画の魅力はそこにある。
店の空気感や匂い、雰囲気、温度まで伝わってくる細密な描写。
まるで、自分も実際にその店を訪れている気持ちになれるんです。
ちらっと、視線を飛ばした先の
若い女性客の畳にすわった腰辺りの感じとか。
主人公がちらっと気にするんです。
何も言わないけど。
そういうことって
実際ある。
カウンター席の隣に座ってビール飲んでるおっちゃんの
帽子に浮き出た汗のシミとか。
二つ向こうのテーブルで食事する家族連れの
生活感とか。お母さんの二の腕の白く柔らかそうな感じとか。
そんな感じ。
リアリズムには力があるんだと再認識させられます。
それは、映画や写真のリアリズムとは全く別の表現。
作者の主観を通した
静かなリアリズム。
それを味わいたくて
この作品を見ている。
すると原作者の久住昌之だけでなく
作画担当の谷口ジローの凄さにも思い至る訳です。
奇跡のコラボです。
素敵です。
何度も何度も読み返して(見返して)
その度に新鮮で、新しい発見があり、
何故か癒される。
そんな漫画だからこそ
ここまで多くの人に支持されているのでしょうね。
孤独な男のアンチ食通の美学!
入ったことのない飲食店に入る時、
ある種の「勇気」がいるのはなぜだろう。
別に黒塗り壁の料亭にフリで入ろうというのでも、
ネクタイ・ジャケット着用してない人お断りの
フランス料理店に飛び込もうというのでもないのに、だ。
単なる、いや単なると言っちゃ失礼だ、
どこにでもありそうな、
レバニラ炒め定食680円冷や奴付きなんてメニューの定食屋。
半ちやんラーメン600円なんていうラーメン屋、
そういう店に、しかし初めて入ってみようかどうしようか、
という時の話である。
……(中略)……
ひとりで入るコワサを、
ビクビクしてる自分をわかっていながら、
イイ店を見つけた時の喜び、早く人に教えたい…
でも教えたくない、という気分。
それが、グルメガイド読んで
店の外にゾロゾロ並んで食う連中にわかるものか!
久住昌之「あとがきにかえて」から
出版社からのコメント
個人で輸入雑貨商を営む主人公が
一人で食事をするシチュエーションを淡々と描く
ハードボイルド・グルメマンガ。
'94~'96年に月刊誌『パンジャ』(現在は休刊)に連載され、
'97年に単行本化、'00年に文庫化。ジワジワと売れ続け、
累計10万部を突破したロング&ベストセラーが
新装版として登場しました。
10年ぶりの新作に加え、久住昌之×谷口ジロー×川上弘美による鼎談も収録。
『孤独のグルメ』誕生秘話など、ファンなら見逃せない話題もたっぷり。
もちろん初めて読む方も満足できる充実の一冊です。
主人公・井之頭五郎は、食べる。
それも、よくある街角の定食屋やラーメン屋で、ひたすら食べる。
時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、
彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。
孤独のグルメ―。それは、誰にも邪魔されず、
気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。
そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、
最高の「癒し」といえるのである。
輸入雑貨商の井の頭五郎が下町で、仕事先で、味わう食の数々。
山谷のぶた肉いため、中津のたこ焼き、西荻窪のおまかせ定食など、
流行グルメが去った後に残ったものを探す。
「PANJA」連載の単行本化。
女版「孤独のグルメ」こと「花のズボラ飯」についてはコチラをどうぞ。
大人気のグルメ漫画がついにTVドラマ化!!
DVDで登場!
今週末あたり、らくちんで美味しいカニ鍋なんていかが?
蟹のお取り寄せはここが確実!!
楽天での実績が凄い!!!
カニ三昧!!!
続きを読む...
ロングセラーのグルメ漫画の傑作!!
大人のグルメ漫画です!!
淡々と働き、淡々と一人食らう!!
これが大人の喜びと悲しみなのだ!
この漫画、深いです。
静かです。
淡々と淡々と語られる独白。
街を歩く主人公の視点と思考。
会話は注文を頼む時の
「追加でイワシと大根のカレーライス!大盛りでね!」「はーい!」ぐらい。
もしくは過去の思い出の中での
昔の恋人との会話。
淡々と淡々と
来る日も来る日も主人公は街を歩き、店を見つけ、食べる。
そこに浮かび上がって来るのは主人公の今までの人生と
食う喜びと食わざるを得ない人間の業。
主人公の生き様と
調理人や店のオーナーたちの生き様が
料理という媒体を通じて重なる一瞬。
料理には作った人の人生が込められている。
思いや気持ちや強さや弱さ愛情や悲しみや喜びが込められている。
そんなことを感じます。
主人公ととともに。
絵が細かい。
店の様子が手に取るように伝わって来る細密な描写。
もしかすると、
この漫画の魅力はそこにある。
店の空気感や匂い、雰囲気、温度まで伝わってくる細密な描写。
まるで、自分も実際にその店を訪れている気持ちになれるんです。
ちらっと、視線を飛ばした先の
若い女性客の畳にすわった腰辺りの感じとか。
主人公がちらっと気にするんです。
何も言わないけど。
そういうことって
実際ある。
カウンター席の隣に座ってビール飲んでるおっちゃんの
帽子に浮き出た汗のシミとか。
二つ向こうのテーブルで食事する家族連れの
生活感とか。お母さんの二の腕の白く柔らかそうな感じとか。
そんな感じ。
リアリズムには力があるんだと再認識させられます。
それは、映画や写真のリアリズムとは全く別の表現。
作者の主観を通した
静かなリアリズム。
それを味わいたくて
この作品を見ている。
すると原作者の久住昌之だけでなく
作画担当の谷口ジローの凄さにも思い至る訳です。
奇跡のコラボです。
素敵です。
何度も何度も読み返して(見返して)
その度に新鮮で、新しい発見があり、
何故か癒される。
そんな漫画だからこそ
ここまで多くの人に支持されているのでしょうね。
孤独な男のアンチ食通の美学!
入ったことのない飲食店に入る時、
ある種の「勇気」がいるのはなぜだろう。
別に黒塗り壁の料亭にフリで入ろうというのでも、
ネクタイ・ジャケット着用してない人お断りの
フランス料理店に飛び込もうというのでもないのに、だ。
単なる、いや単なると言っちゃ失礼だ、
どこにでもありそうな、
レバニラ炒め定食680円冷や奴付きなんてメニューの定食屋。
半ちやんラーメン600円なんていうラーメン屋、
そういう店に、しかし初めて入ってみようかどうしようか、
という時の話である。
……(中略)……
ひとりで入るコワサを、
ビクビクしてる自分をわかっていながら、
イイ店を見つけた時の喜び、早く人に教えたい…
でも教えたくない、という気分。
それが、グルメガイド読んで
店の外にゾロゾロ並んで食う連中にわかるものか!
久住昌之「あとがきにかえて」から
出版社からのコメント
個人で輸入雑貨商を営む主人公が
一人で食事をするシチュエーションを淡々と描く
ハードボイルド・グルメマンガ。
'94~'96年に月刊誌『パンジャ』(現在は休刊)に連載され、
'97年に単行本化、'00年に文庫化。ジワジワと売れ続け、
累計10万部を突破したロング&ベストセラーが
新装版として登場しました。
10年ぶりの新作に加え、久住昌之×谷口ジロー×川上弘美による鼎談も収録。
『孤独のグルメ』誕生秘話など、ファンなら見逃せない話題もたっぷり。
もちろん初めて読む方も満足できる充実の一冊です。
主人公・井之頭五郎は、食べる。
それも、よくある街角の定食屋やラーメン屋で、ひたすら食べる。
時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、
彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。
孤独のグルメ―。それは、誰にも邪魔されず、
気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。
そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、
最高の「癒し」といえるのである。
輸入雑貨商の井の頭五郎が下町で、仕事先で、味わう食の数々。
山谷のぶた肉いため、中津のたこ焼き、西荻窪のおまかせ定食など、
流行グルメが去った後に残ったものを探す。
「PANJA」連載の単行本化。
女版「孤独のグルメ」こと「花のズボラ飯」についてはコチラをどうぞ。
大人気のグルメ漫画がついにTVドラマ化!!
DVDで登場!
今週末あたり、らくちんで美味しいカニ鍋なんていかが?
蟹のお取り寄せはここが確実!!
楽天での実績が凄い!!!
カニ三昧!!!
続きを読む...