「ライトノベルを書きたい!」、「レーベルの新人賞に応募してみたい!」と言う方は是非参考にして下さい。
1、行頭は一字空け
各段落の行頭は一字空けること。
基本中の基本ですが、それども各ラノベのレーベルの新人賞には時折行頭一字空けがされていない原稿が送られてくるそうです。
2、禁則処理は守る
・句読点(、。)や感嘆符(!)、疑問符(?)は行頭に置かない。
・台詞が終わる時のカギカッコ後には句点(。)を入れない。
<例>
○「よし。小説家になろう」
×「よし。小説家になろう。」←最後に句点はつけてはけません。
3、「…」と「―」は偶数単位で使用する
「…」は三点リーダー、「―」はダッシュと呼ばれる文章記号です。
(それそれ『てん』や『だっしゅ』を変換すると出てくると思います)
主に会話文の前後に付けて「絶句」「言いよどみ」「余韻」「ためらい」などの言葉の間を表現することに使われます。
この二つはそれぞれ偶数単位で使って下さい。
<例>
○「……お金が欲しい!」
×「………お金が欲しい!」←「…」は2つか4つにする。(もっと間を開けたければ10、20と使ってもいいが、偶数個にすること。)
4、「てにをは」を正しく使う
「てにをは」とは、助詞などを含む日本語の正しい使い方のこと。語句と他の語句とを繋ぐ接着剤のような効果を持ち、正しく使わないと違和感のある文章になります。
5、音の重なりや「の」の連続は避ける(わざとやるなら良い)
「私の父のホンダの車」のように「の」が続くと違和感がでてしまいます。 ただし、キャラが『頭の悪い印象』や、『動揺してる様子』を表現するためにあえてこういう表現を使うこともあります。
6、重語(二重表現)は使わない
「頭痛が痛い」の様に、同じ意味の言葉を重ねて使ってしまうのは不格好です。
ただし、こういう表現は「トートロジー」お呼ばれる技法でもあって、「頭の悪い印象」を読者に与えることができます。
<例>
変猫の月子:「すごくすごいです」
デアラのたまちゃん先生:「危険があぶないですよ〜」
7、文末の重複は避ける
「〜た〜た」や「〜だ〜だ」のように文末を同じ言葉で揃えてしまうと淡々とした印象を与えてしまい、作品のテンポが崩れます。
(この同じ文末の連続は、文末を名詞で終わらせる「体言止め」を挟むと防げますが、これをやり過ぎると逆にテンポがおかしくなってしまうので要注意です……)
8、顔文字などの記号、拡大フォントは使わない
このような拡大フォントや(笑)、(汗)、(爆)など。
……使っている作家さんもたくさんいますが、やはり「基本的には」使う物ではありません。
メールやブログ感覚で当たり前のように使うのは辞めましょう。
9、「オノマトペ」は作品の雰囲気に合わせて
「オノマトペ」とは本来文字ではない物を表現した言葉のことです。
「擬音語」と「擬態語」の総称ですね。
「ドッカーン!」や「シーン」など。「……」などもこれに含めてしまってもいいかもしれません。
純文学では「絶対に使ってはいけない」とされていますが、ライトノベルにそんなルールは不要です!(笑)
面白く、伝わりやすいものをどんどん使っていきましょう!
また、あまりユニークな、凝ったオノマトペを使おうとしない方が良いです。
奇抜な表現をする有名作品でも、案外オノマトペに関しては「ドッカーン!!!」や「ドーン!!!」など、普通の物を使っていることが多いです。
10、原則をあえて破る!!!
ライトノベルでは、時には正しくない日本語も使うことがあります。
インターネット上の会話を表現したいなら顔文字が欲しい場面もあります。
「ら抜き言葉」や「ひらがなばかりの文章」のような変な日本語でしか作り出せない雰囲気もあります。
しかし、やりすぎ注意です!
正しくない日本語は読みづらいことが多いですし、「自分がその表現で作りたい雰囲気」と「読者が感じる雰囲気」に大きな差が出てしまうこともザラです。
奇抜な表現は安易に手を出している人が多いですが、意外と『上級テクニック』なんだということを認識しておいて下さい!
<例>
・台詞が全てひらがなのキャラ。(「はがない」の幸村など)
・勝手に言葉を作ってしまう。
たとえば、ISの弓弦イズルさんは、野球のシーンで「全速球」という言葉を使いました。ネットではこれを叩く人もいますが、とても分かりやすい字面です。
・「僕は友達が少ない」最終巻(11巻)の夜空の告白シーン。見てのとおりのインパクトを読者に与えました。
・「デート・ア・ライブ」10巻での折紙の叫び。
「あああああああああ」で1ページ全てを埋め尽くし、深い絶望を演出。
私はこういうのに感化されやすい質なんですが、今でもこのページを開いて持つのが怖いくらいの衝撃を受けました……。
・古いラノベ、「ねくろま」の4巻。
魔法が暴発し、みんなの服が破けるシーン。
「全裸全裸全裸全裸――」が次ページまで続きます。
その前に文字のフォント(大きさ)も変えていますが、正直、この作者さん(平坂 読)さんは文字の大きさを変えすぎていて、読んでて「ちょっとウザいかな……」と感じてしまいます……。
以上、「ライトノベル作家になりたい人」を対象に、文法の注意点を上げていきました。
参考になれば幸いです。
それでは今回はこの辺で……。
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