漢字表記などの日本語の調査や研究にも影響が出そうだ。
電話帳を「姓名、店名などの固有名詞の日本で最大の手軽なデータベースだった」と評価する笹原宏之早稲田大教授(国語学)は、電話帳を利用して固有名詞の実態を調べ著書などで報告してきた。
笹原教授は著書「方言漢字」(角川選書)で、タウンページを用いて全国のすし店の店名にある「すし」が「鮨」「鮓」「寿司」「寿し」の何れかであるか調べた結果を紹介している。
全国の傾向としては「寿司」が多く、近畿では「鮓」が他地方と比べて多かった。
「日本人と漢字」(集英社インターナショナル)には、名字と地名にある「谷」が「や」「たに」の何方の読み方なのかの調査を掲載。
全国の電話帳で名字を調べていた。
「電話帳は未知の世界の入り口を示してくる様な資料だった」と振り返る。
電話帳は国の政策でも生かされた。
笹原教授は「電話帳に載る人は減り、日本語資料としての電話帳の価値は下がったが、それでも公開されてきた巨大なデータベース( DB )。それがなくなるのは惜しい」と話している。
愛媛新聞 記事から
成果の一つが「g」がパソコンでちゃんと打てる事らしい。
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