2012年05月29日
山菜 薬草 ガマ
山菜 薬草 ガマ
ガマ
分類 目 : ガマ目 科 : ガマ科 属 : ガマ属 種 : ガマ
和名 ガマ(蒲、香蒲)
ガマ(蒲、香蒲、学名:Typha latifolia L.)は、ガマ科ガマ属の多年草の抽水植物である。
分布
北半球の温暖な地域やオーストラリアと日本の北海道から九州の広範囲に分布する。
池や沼などの水辺に生える。
特徴
葉は高さ1-2 mで、水中の泥の中に地下茎をのばす。
夏に茎を伸ばし、円柱形の穂をつける。
穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりでありソーセージに似た形状である。
穂の上半分は細く、雄花が集まり、開花時には黄色い葯が一面に出る。風媒花である。
雄花も雌花も花びらなどはなく、ごく単純な構造になっている。
雌花は結実後は、綿クズのような冠毛を持つ微小な果実になる。
この果実は風によって飛散し、水面に落ちると速やかに種子が実から放出されて水底に沈み、そこで発芽する。
また、強い衝撃によって、種が飛び散ることもある。
利用方法
花粉には、イソラムネチン、α-ティファステローム、β-シトステロール、ブドウ糖などの成分が含まれる。
花粉は生薬としては「蒲黄」(ほおう)と呼ばれる。
内服すると利尿作用、通経作用があるとされる。
雌花の熟したものは綿状(毛の密生した棒様のブラシ状)になり、これを穂綿と呼ぶ。
日本神話の因幡の白兎の説話では、毛をむしり取られた兎に対して大国主は蒲黄を体につけるように助言している。
しかし、唱歌の「大黒さま」の中ではそれが「がまのほわた」となっており、両者は混同されていたことがわかる
(もっとも、摘みたての「がまのほ」に触ると大量の黄色い花粉がつく)。
蒲の穂を乾燥させて、蚊取り線香の代用として使われる事もある。
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