2018年02月09日
◆フリー文章ネタ素材46「恋ができないのは疾患です。入院してください」
今から遠くない未来、
恋ができない人間には、疾患があることが判明。
第二次成長期前後に初恋をしない、ということは
疾患からくるホルモン異常であり、れっきとした病気だったのである。
疾患を抱えたまま成長すると、
恋もできず、もちろん結婚も難しい。
少子化というのは、病気からくる結果であったのだ。
国はこの事実を重く受け止め、疾病撲滅のための特別予算を設置した。
その後の医学の進歩により、ある程度の治療法も見つかり始めている。
国の厚生労働省は、
「30歳の強制献血」を法令化。
血液検査により重度の恋愛疾患者を発見・選別し、強制治療を行うこととなる。
軽度なら自然治癒の可能性も残されているが、
重度の場合、
「恋愛ができない自分は異常なんじゃないか。
この先結婚もできず、一人で死んでいくしか、ないんじゃないか…」
と、心の病に侵される危険性もあるので
専門の医療施設で厳重に保護され、投薬を受けることとなる。
恋愛疾患専門病棟では、1年間をかけて
投薬→治癒→恋愛リハビリ→模擬恋愛講習
と、無事社会復帰ができるまでのサポートをする。
国の法令で治療中の収入は保証され、
休職中の企業への補助金もあり、現職へ復帰させることも立法化されている。
闘病者が一番辛いステージは「恋愛リハビリ」だ。
当初は、治癒したての患者をすぐ実生活に戻していたが
「恋愛初心者すぎて、結婚詐欺に合う」
「恋愛初心者すぎて、不倫に誘われたら応じてしまう」
「(以下同)つつもたせに合う」等、被害が多発したので
模擬恋愛講習までの実施が義務付けられた。
何しろ、30代の男女が急に中学2年生くらいの
「異性に、なんだか心苦しくなる」を体験するのだ。
下手に理性があるから、心が葛藤する。
そんな病棟内で闘病する、複数の男女を追う
オムニバスストーリー。
「女性の胸ばかり見るようになってしまったのは、薬の副作用なのか?」
と、戸惑う理系男性。
「これが『男臭い』っていう匂い?異臭じゃなくて甘く感じる気がする。
臭覚が変わっちゃったのかな。仕事に復帰できるかな」
と、悩む珈琲焙煎のスペシャリストの女性。
「女性の表情の喜怒哀楽だけで、感情が振り回される気がする。
どう対処するのが正解か、読めない」
と、平常心を保つために将棋の駒が手放せないプロ棋士。
「恋情、と、発情、の区別がつくようになったら困る。
今までの自分のやってきたことが非情すぎる」
と、転職を考える風俗嬢…
模擬恋愛講習→恋愛に発展→結婚
というルートも有りの、恋愛疾患専門病棟では
今日も闘病者たちが恋心に悶えています。
だれか、続きをお願いします。
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