こどもは親を選べない

ママ友に誘われてネットワークビジネスに手を出してしまった義妹の話の続きです。
（前の記事　「解けない洗脳」）

「ゆうちゃんママ」の金儲けのカモにされているだけだと言い聞かせても信じようとしない義妹に
ついに夫も匙を投げました。

「じゃあもうこの話は終わりだ。そして俺は今後一切お前との縁を切る！
借金のことももう知らん！自分で全額返済するんだなっ」

夫が義妹へ三行半を突きつけました。そして
「帰るぞっ」
と、私に向けて声をかけて席を立とうとしたのを制して先に立ち上がったのは・・・

なんと義母でした。

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そのときの義母の形相は、今まで私が見たこともないような険しいものでした。

「秋子っ」

ええっ。お義母さんってこんなに大きな声が出るひとなの？

「いい加減に目を覚ましなさいっ！お前は騙されているのよっ！まだ分からないのっ？
お兄ちゃんにここまで言われて気づかないのなら、母さん・・・母さんね・・・

母さんもあなたと縁を切ります！」


ひえーーーー！！
義母までも言っちゃったよ！


「そしてお父さんとも離婚します！」

え？

「お兄ちゃんや春子とも、もう会わない！」

ええっ？

「秋子をこんな子に育ててしまったのは私の責任なの！
もう家族に顔向けできない。親戚にもご近所さんにも申し訳が立たない。

だからこの家を出て行きます！！」


えええええ〜〜〜〜？


そんな展開になるんですか？
夫も義父も義姉も呆気に取られてポカーンとしています。

ただ一人、義妹だけが義母を睨みつけています。
いつもは気の優しい穏やかなはずの義母も負けじと義妹を見つめ返しています。

それは、子を愛しているがゆえの捨て身ともいえる突き放し・・・
義母が末娘に対して初めて振り下ろした大なぎなたでした。

（続きます）

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