2019年10月26日
まだ近い過去
今朝バスの中でふと思い出したことです。
私の父方の祖母は字が読めないと言っていたなぁ。
また、祖父は養子に迎えられたと聞きます。
今では養子縁組というのはあまり聞かなくなったと思います。
その理由にはいくつもあるのでしょうけど、昔は今と違って不妊治療を受けることができなかったでしょう。
不妊治療を受けた人たちは意外にも身近にたくさんいると思います。
あるいは夫婦どちらかの体が弱いなどの理由から子宝に恵まれなかった家庭も多かったと思います。
しかし、祖父祖母の世代は子供が8人なんていうのが普通でした。
他にも経済的な事情だってあったかも知れません。
そんなことから養子という手段は当たり前にあったのかも知れませんね。
字が読めないのは教育を受けなかったからでしょう。
いま、字を読めない人ってどれだけいるのでしょうか。
引きこもりとか不登校とか、社会問題もあると思いますが、小学校から引きこもり、不登校って聞かない気がします。小学校へさえ行っていれば、読み書きくらいはできるでしょう。
ただ、私が幼稚園、小学校低学年の頃、体が弱くてなかなか通園、通学ができなかった子供がクラスに一人くらいいました。クラスの集合写真には一人だけ椅子の上にしゃがんで写っています。
または、撮影当日欠席のため、写真の上部に丸い枠が付いて顔だけ写っているとか。
中には読み書きが苦手という子もいたかもしれませんね。
それとも親が家で教えたでしょうか。
クラスには耳の不自由な子もいました。
お腹にトランジスタラジオ大の補聴器を付けてイヤホンで聞いていました。
難聴というハンディキャップからか、発声も活舌が決して良くない会話をしていました。
そんな境遇も今では聞くこともなくなりました。もう昔の話なのでしょうか。
養子縁組。
いまでは珍しくなりましたが、当時は普通にあったとすれば、“特殊”という言い方は適切じゃありません。
今では医学の進歩や経済的なハンデからの養子縁組は少なくなった。
昔は多種多様だった家族構成、家系が今は一様化されてきたと言えばいいのでしょうか。
母方の祖父母は私が生まれたときにはすでに他界していました。
実は籍が入っていなかったというのを聞いてから、まだ10年も経っていません。
100年くらい前、そんなに大昔ではない日本が、今とはまったく違う姿だったんじゃないかなと思います。
この年になって知りたいこと。聞きたいことも祖父祖母がとっくに他界した今では不可能です。
聞いておけば良かったなぁ。
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