昔、学校へ通っていた頃、といっても小・中学生の頃。
とても便利な言葉がありました。
「考え中です。」
勉強がよくでき、挙手して回答したい子供もいれば、大抵は黙っている子が多いと思います。
黙っている理由は、
「わかるけど発表するのは恥ずかしい。」「良い子ぶりたくない。」「間違っていたら恥ずかしい。」「わからない。」などいろいろあったでしょう。
教諭にもよりますが、自ら回答する子がいなければ、指名して回答させるときもあったと思います。
そんなとき「わからない。」や、「間違っていたら恥ずかしい。」または本当に思案中の場合「考え中です。」と言えば、指された回答をパスできるという、大変便利な言葉でした。
今でも使われているんでしょうか?
子供だから許されたのでしょう。
これがもし、仕事で価格交渉を受けた場合、
「明日までには必ず返事します。」
といった猶予を取り付けることはよくあることと思います。
しかし、
「考え中です。」
が、まかり通るなら、なんて楽なんでしょう。
その代わり、社会では権限というか、通常各課に責任者がいて「上の判断」とか「稟議」とか自分では判断できないという逃げ場は作ることができますよね。
とはいえ、本当に上の判断を待っているのか、それ以前に本当に上に相談しているのか?
それは担当者のみが知る・・・ということも往々にしてあると思いますが。
これは「考え中です。」の社会人版ともいえるのでしょう。
コールセンターで私は何の役職も持たない、いわゆる「ぺいぺい」です。
まだ40代の頃はリーダーとかさせられたこともありますが、今のように1年足らずでセンターをあちこち移動して、とうに50代になってしまうと何のお声もかかりません。
もっともそれで良いんです。
コールセンターは100人いる部署でも正規社員というのは数名で、あとは時給で働く契約社員ばかり。
20代、30代の管理者が多い世界で50代の人間を管理者に加えたらやりづらくて仕方がないでしょう。
そんな20代、30代の管理者たちが作り上げる環境だから、ツッコミどころも満載です。
コールセンターで管理者の役目とは、オペレーターたちが働きやすい環境を作り上げることだと思いますが。
2018年02月25日
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