2023年08月25日
反則金
私が初めて速度違反で赤キップを切られたのは19歳の5月でした。
4月に彼女と別れ、心のどこかで空しいと感じていたのでしょう。
あの日も午後7時を過ぎ、終業の準備をしていたとき、外に一枚のポストイットが貼ってあるのを見つけたんです。
ポストイットには、
「帰ってるから」
と。
彼女との別れは決して素直に受け入れられたわけでなく、まだお互いに想いを残してのものでした。
しかし彼女は高校卒業を控えていました。
地元に就職する道も模索した時期もありました。けど、彼女が地方へ出ていくことを望むまで、何か目に見えない力が働いていた気がします。実際にはだいたい想像もつきましたが。
出発の日、私は駅まで彼女を送りに行き、まるでイルカさん(伊勢正三さん)の“なごり雪”さながらの別れをしたんですね。雪まで降っちゃった。もう4月だったのに。
そんな中、
「帰ってるから」
いったい誰がどこに帰っているのだろう?
もしかしたら誰か子供のメモかも知れません。
しかし万が一でも彼女だったら、、、
そう考えてしまったんですね。
そこで私は仕事を終えて車を飛ばしました。
心当たりがあったんです。
彼女の実家はすぐには行くことのできないところにありました。でも隣町の友人宅にいるのかも知れない。
車を出してから10分くらい後、暗い中から出てきたのは警察官。
「ピー!」と笛を吹かれ脇道に誘導されます。
窓を開けると警察官は暗い中、
「ん?その声は〇〇〇〇か?」
いや、決して私は警察から目を付けられるような札付きの悪ではありませんでした。
しかし町が小さいから、、。または私の声って特徴的なんでしょうか。
そして一発免停。
罰金はいくらだったか憶えていません。でも超過速度 × 1000円という目安はあるようですね。
そして秋になり、私が普段通りに走っているつもりでいると、またも左から警察官が
「ピー!」
って。
あのときは確か15キロオーバーだったと思うのですが、切られたキップは赤キップ。
「え?!」
っと思いました。
免停になったあと、1年以内に起こした違反は、違反の程度にかかわらずみな赤キップなんですね。当時は知りませんでした。
もう一つ知ったのは、青キップで払うのは「反則金」。赤キップで払うのが「罰金」ということ。
あと、罰金のときは裁判所に呼ばれますね。
しかし世間であまり「反則金」と聞かない気がします。法に反して課せられるのは何でも「罰金」といっていないでしょうか。
私が最後に検挙されたのは17年前だったと思います。速度超過でした。あれ以来、心機一転。
今ならパトカーが後ろに付いても、ひやひやすることはないと思います。
秋に15キロオーバーで検挙されたとき、警察官と同時に目にしたのは、警察のレーダーでした。
警察官はいいます。レーダーが目に留まらないくらい注意力が散漫なときほど、事故を起こしやすいんだと。
また、10キロオーバーまでは検挙しないといいますね。
法定速度60km/hの道なら10キロオーバーはわかるけど、40km/h制限の街中でも10キロオーバーは同じようです。そしてなぜか警察官は速度超過違反の取り締まりが“ネズミ捕り”と言われるのを拒みます。警察官によっては怒りだします。
なぜなんでしょ?
トムとジェリーのトムだってやるじゃないか!
警察官はそんなにトムが嫌いなのか??
私はどっちかというと、トムの方が好きなのに。
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