2023年08月27日
北海道化
感じるんですが、長い年月をかけて標準語が北海道弁化してきたと。
まず、昨日FBの動画を見ていて、あれ?と思ったことがあります。
「こっちの消しゴムの方が消えるよ。」
どこの人が撮影した動画かわかりません。だけど北海道である可能性は低いでしょう。いまやテレビでもたまに聞くようになったと思っています。
ではこの発言のどこが北海道弁なのか。
この
「こっちの消しゴムの方が消えるよ。」
というのは、実はちょっとおかしな言い方です。
消しゴムが消えるのは当たり前で、消してもらえなくては困るのです。またこの言い方では消しゴム自体が消えてしまうと受け取れなくもありません。しかしこれに「よく」を付けるとおかしくなくなります。
「こっちの消しゴムの方がよく消えるよ。」
逆を言えば、この「よく」という副詞を省略したのがこの言い方です。
私が宇都宮市へ行ったときも北海道へ来たときも、方言ってイヤだなと思いました。そのくせ、一年も経てばすっかり馴染んでいるんですけども。
で私が北海道へ来たときに聞いた北海道弁の中でも、この副詞を省略する言い方がイヤで仕方ありませんでした。
この洗剤落ちるとか、このネジ硬いとか。
でもどうでしょう。いつの間にか標準語になってきてませんか?
他にもあります。
「したら」
北海道弁でも特にきらいでしたね。
別れ際に
「したらね〜。」
とか
「したっけね〜。」
なんて。
「したら」はもともと
「そしたら」
だと思います。
「私、帰ろうと思ったんですよ。したら止められて、、」
これもいつの間にかテレビで当たり前に聞くようになってしまいました。
「よく」の省略も「したら」も、いずれも元の言葉の短縮形です。
青森弁は、寒くなると口の動きが悪くなるから訛ったものだと聞いたことがあります。
北海道も寒いから省略形の言葉が使われるようになったのでしょうか。
そして、これもいつの間にか、北海道で北海道弁を聞くことがなくなってきました。
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