2020年08月07日
ノスタルジー
小学校時代は鉄っちゃんでした。撮り鉄。といっても持っていたのはバカチョンカメラ。
バカチョンカメラってわかりますか。今の若い人ってどうなんでしょう。
カメラといえばスマホにくっついてるから、いつもカメラを持ち歩いているようなものですね。昔だったら考えられないことです。だって「パシャ」っと写す前にまず、フィルムを買わなくてはなりません。
スマホだったらポケットに入りますが、カメラはわざわざ持って歩かなければなりません。またスマホだったら何枚撮ろうと基本タダですが、昔の写真は撮った分だけお金がかかりました。
バカチョンカメラの語源は「バカでもチョンでも写せるカメラ」です。
本格的なカメラ撮影であれば、シャッタースピードがどうだとか、ASAがどうだとか、手動の部分が増えます。
しかしバカチョンカメラであれば、シャッターを押すだけで調整はカメラが全部してくれます。
そういう意味ではスマホのカメラだってバカチョンといえますね。
ただ昔のバカチョンカメラは暗いところでの撮影が困難でした。シャッタースピードを調節できないから、光量が少ない夜間だとどうしてもシャッタースピードが遅くなります。だからボヤけます。
鉄ちゃんとして悲しかったのは、トレインマーク。辺りが暗いからシャッタースピードがゆっくりなため、光っている列車前面のマークが明るすぎて飛んでしまい、肝心の列車名が真っ白になって写り読めません。
さて、そんな鉄ちゃんは今のJRでなく、当時の国鉄をよく利用しました。
最寄駅は新小岩駅。今では飛び込み自殺のメッカになってしまったようですね。悲しい。
撮影は上野駅に行くことが多かったですね。あと東京駅。3:1の割合で上野が多かったでしょうか。
上野へ行くには秋葉原で乗り換えます。秋葉原、御徒町、上野。
秋葉原駅のホームに立って電車を待つと、御徒町駅がもう見えているんですよね。
帰りには上野を出てすぐ、右手に“じゅらくビル”が見えました。確か昭和4年建造の古いビルでした。
じゅらくビル、大好きだったんですね。なぜかしら。
上野を出た山手線の高架とじゅらくビルの間にアメ横があります。
ただ、じゅらくビルは20年くらい前に新しいビルに建て替わってしまいました。
東京駅へ行くときは総武線快速に乗ると一本でまっすぐ行けます。
東京駅からは千葉方面へ行く特急列車が4つ走っていました。
特急だから、新小岩駅には停車しません。通過します。
ボケ防止というか、その4つの特急列車、名前を思い出せるかどうかを記憶力のバロメーターにしています。
今日は言えます。“あやめ”、“さざなみ”、“しおさい”、“わかしお”です。
北海道に何十年も住んでしまうと距離感が違うので、東京と千葉って特急を走らせるまでの距離か?って思ってしまいます。だけど千葉は東京の通勤圏内だから、特急列車の需要というのはきちんとあるのでしょう。
で、YouTubeで何となく見る動画、憶えているんです。景色を。
新小岩から秋葉原へ向かう路線なら「お?」って思います。
目印になる建物がなくても、沿線の風景でわかります。
そして停車した駅名が見えると、やっぱりかって思います。
おもしろいことに、その景色の特徴をいえといわれても説明できません。
でもわかるんです。鉄ちゃん時代に何往復もした路線だから記憶に刻まれています。
同様に、車に乗せられてよく走った道路、京葉道路もわかります。
「お?」と思って見ていると、京葉道路沿いにある小松川警察署が写って「やっぱりか」。
今の仕事、生活では東京へ行くこともなくなってしまいました。
けどもう一度、行ってみたいな。これはあきらめることのできない“夢”です。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10100791
この記事へのトラックバック