2020年06月26日
0.3秒
今日は後半、汚い話です。
掛布雅之さんは言いました。
(プロ野球の打席で)打った瞬間、何を打ったかわからない。カーブかフォークかストレートか。だけどボールがこの辺に来るだろうと打つわけです。
島田紳助さんは言いました。
それが100回打って25回しか打てないバッターは2割バッターって駄目なバッターと言われる。それが30回打ったバッターは3割バッターって褒められて給料上がる。だけど100回にしたらその差は5回しかない。
掛布雅之:でもその確率にピッチャーは怯えるんです。
島田紳助:その5本、それをどう感覚で覚えるかは訓練次第。
(全日本レベルの)バレーボールでスパイクを打ってから球が落ちるまで0.3秒かかる。人間が脳で感じて動き出すまで0.3秒かかる。ということは、打った球は絶対取れない。だけど取りに行くでしょ?それはその時の感じで先にボールに行ってるから。それをなぜですか?と本人に聞いても、本当はわからない。
ボクシングでも剣道でもそうですね。相手が打ってきたパンチ、また振り出した剣を見てから動いたのでは間に合わないと。サッカーでもアイスホッケーでも同じでしょう。
ですが訓練することで、集中すると次の瞬間が見えてくる。それが第三の目だというのを昔テレビで見ました。関口宏さんが司会した“ワンダーゾーン”という番組です。
でもプロ野球中継を見ていると選手談話で、ストレートを待っていたとか、スライダーを狙っていたとか聞きます。これは時代の移り変わりなのか、いや、昔からそうですね。では選手の違いなのか。
さておいて、20年くらい前に私がある観光施設で働いたときの話。
仕事は野良仕事がほとんどで、プレハブの詰所があって休憩や昼食はプレハブです。
が、トイレは外の公衆トイレだけでした。
男子トイレは小さな方と大きな方に分かれていて、小さな方は立ってして大きな方は和式です。
小さな方なら何もありません。でも大きな方は本当に使いたくありませんでした。
町中であれば訳を話してどこか他のトイレを借りたかもしれません。
ところが人里離れた施設です。それもかないません。
どうして使いたくなかったのか。
それはポットンすると、必ず“お釣り”が返ってきたからです。
そう、人里離れた観光施設。まさか水洗トイレというわけにはいきませんでした。
先の0.3秒。
たぶん排せつ物が我が身を離れ、落下してからお釣りが返ってくるまで体感で0.3秒。
見えましたっけ?和式で落ちる瞬間を。
見えなかったのは暗かったせいか、姿勢からして無理だったのか、もう憶えていません。
でも体を離れる瞬間、排せつ物がちぎれる瞬間て、ぶら下がる物の重さで判断はできないでしょう。
でも何とか、探ろうとします。そして瞬間的に尻をよけてやろうと。が、無理です。
毎回「お釣りはいりません」をできず、必ず受け取っていました。
田舎の観光施設といえど、毎年何千人かは来ていたでしょう。
誰の何人分かも知れない汚物。しかもいつのものかわからない。さらに大も小も混ざっているんです。
それが体感0.3秒で戻ってくるのです。
いまだトラウマです。
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