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2014年12月12日

ニャンと5年待ち!猫の“おうち” 「猫ちぐら」

あさチャン!のチャン知りで「猫ちぐら」を紹介してました。



素朴なかごの「猫ちぐら」、ご存知ですか?

全国から注文が相次いで、今や5年待ちの状態なんです。



猫カフェのお店に協力してもらい、番組で借りてきた猫ちぐらを

置いて実験してみました。

すると、次々と猫たちが入れ替わりで猫ちぐらに入っていきます。

実験終了後も猫ちぐらから出てこない猫がいました。

エサで誘い出そうとしましたが、全然離れようとしませんでした。



なぜ猫は猫ちぐらにまっちぐらなんでしょう?

そのワケは、狭い入口とその先に見えるほの暗い空間が

猫にとってものすごく魅力的なんだそうです。

猫の習性で暗い場所や狭いところ、あと穴蔵が大好きという特徴があります。

そのすべてを備えているのが猫ちぐらなんです。



取材させていただいたお宅の猫ちぐらはなんと30年ものでした。

天井の方が抜けかけてましたが、それでも形を保ってますので

丈夫なことがわかります。

稲わらで出来ているので、通気性がよく、匂いがとてもいいです。

そして、稲わらの優しい風合いと柔らかなデザイン。

見た目は和風だけど、可愛い雑貨や家具になじむのが

猫だけでなく、人にも長く愛されている理由のようです。



この猫ちぐらを作っているのは新潟県関川村です。

冬になると豪雪に覆われる、人口6500人に満たない小さな村です。

猫ちぐらは関川村発祥の伝統的な民芸品です。

関川村産のコシヒカリの稲わらを少しずつ差し込みながら

丁寧に丁寧に編み上げられていきます。

稲作が盛んだった関川村で、わら仕事はどこの家でも行われてました。

その風習が民芸品「猫ちぐら」に受け継がれていきました。



ところで、関川村では昔から「ちぐら」と呼ばれるカゴを

農家などで作っていましたが、当初は何を入れていたか知ってますか?

なんと、赤ちゃんを入れていました。

関川村では昔、農作業に行くとき、赤ちゃんをこの「ちぐら」に入れて

あぜ道で子守をしていたそうです。



猫ちぐらは赤ちゃん用ちぐらを

猫が入りやすいように改良したものなんです。

猫1匹が入るサイズで、1個2万3000円と決して安くはないですが

猫ちぐらを求める人は急増中で、5年待ちの状態とは驚きです。



ブームの背景にあるのが関川村監修の猫ちぐらの写真集です。

猫ちぐらの素朴な可愛らしさがどんどん知れ渡り

小さな村にたくさんの注文が来ているんです。

また犬用の犬ちぐらもあるそうですが、

こちらも5年待ちとなっています。



しかし、ものすごく丁寧に作るこの「猫ちぐら」

どんなに頑張っても年間約1000個ほどしか作られません。

作れる方はわずか30人で、平均年齢も70歳…

今後の人材育成が課題となっています。





この「猫ちぐら」…初めて知りました。

かまくらの形でカワイイですね。

手元に届くのは先になりそうですが

猫ちゃんにとってはとても心地よい空間なんですね。

飼い主さんが手に入れたいと思うのもわかる気がします。

ちなみに猫ちぐらのHPはこちら↓

関川村猫ちぐらの会



ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

あなたに素敵なことが起こりますように。

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