１２月５日　今日のクラシック音楽: 音楽聞くだけ

2020年12月05日

１２月５日　今日のクラシック音楽

ベルリオーズ：幻想交響曲作品14

【今日の出来事】

1791年12月5日　ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト（作曲家）没
1830年12月5日　ベルリオーズ：幻想交響曲作品14 初演
1837年12月5日　ベルリオーズ：レクイエム（死者のための大ミサ曲）ト短調作品5 初演
1898年12月5日　藤原義江（テノール歌手）誕生
1916年12月5日　ハンス・リヒター（指揮者）没
1932年12月5日　フジ子・ヘミング（ピアニスト）誕生
1946年12月5日　ホセ・カレーラス（テノール歌手）誕生
1956年12月5日　クリスティアン・ツィマーマン（ピアニスト）誕生
1963年12月5日　カール・アマデウス・ハルトマン（作曲家）没

　幻想交響曲作品14は、フランスの作曲家エクトル・ベルリオーズが1830年に作曲した最初の交響曲。原題は『ある芸術家の生涯の出来事、5部の幻想的交響曲』。「恋に深く絶望しアヘンを吸った、豊かな想像力を備えたある芸術家」の物語を音楽で表現したもので、ベルリオーズの代表作であるのみならず、初期ロマン派音楽を代表する楽曲である。現在でもオーケストラの演奏会で頻繁に取り上げられる。
　続編として、音楽付きの独白劇という側面の強い“叙情的モノドラマ”『レリオ、あるいは生への復帰』作品14bが書かれており、1832年に『幻想交響曲』の再演と併せて初演されている。
　ベルリオーズ自身の失恋体験を告白することを意図した標題音楽である。各楽章に標題が付けられるとともに、1845年版のスコアでは演奏の際には作曲家自身によって解説されたプログラム・ノートを必ず配るようにと要請している（1855年版では、コンサートでの演奏であれば、各楽章の標題が示されていればプログラムは省略可能としている）。
　幻想交響曲では、作曲者の恋愛対象（ベルリオーズが恋に落ち、後に結婚したアイルランドの女優ハリエット・スミスソン）を表す旋律が、楽曲のさまざまな場面において登場する。ベルリオーズはこの繰り返される旋律を「イデー・フィクス」（idée fixe、固定観念、固定楽想などと訳す場合もある）と呼んだ。これはワーグナーが後に用いたライトモティーフと根本的に同じ発想といえる。「イデー・フィクス」は、曲中で変奏され変化していく。例えば第1楽章では、主人公が彼女を想っている場面で現れ、牧歌的であるのに対して、終楽章では魔女たちの饗宴の場面で現われ、「醜悪で、野卑で、グロテスクな舞踏」になり、E♭管クラリネットで甲高く演奏される。（Wikipediaより抜粋）