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2024年09月13日

莫言の「蛙」でシナジーのメタファーを考える13

表5 万足が愚昧を語る場面

表2Aと同文。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 1
表2Bと同文。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2
表2Cと同文。情報の認知1 2、情報の認知2 1、情報の認知3 2
表2Dと同文。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 1
表2Eと同文。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 1

A 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は1計画→問題解決である。
B 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は2問題未解決→推論である。
C 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は1旧情報、情報の認知3は2問題未解決→推論である。
D 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は1計画→問題解決である。
E 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は1計画→問題解決である。

結果

 この場面は、万足と小狮子夫妻の代理出産に関する話であり、確かに小狮子も姑姑も些か精神的に正常ではない。しかし、罪を犯した人間は、何とか己を慰めようとする。(魯迅「祝福」)虚妄をばらしたりせず、希望を与え、罪意識から解放させ、罪悪感無き人のようにしてあげても罰はあたらない。そこで、万足は、後妻の小狮子の言うままになり、愚昧であっても二人が信じることを信じようと努力するため、情報の認知3は、計画→問題解決となる。故に、「正義と平等」という推論が続いている。

花村嘉英(2020)「莫言の『蛙』でシナジーのメタファーを考える」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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