あの時は。。?えっと。。確か。。
遥か遠くにある生前の記憶。幸せだった。自分が自分でいられる事の幸せ。生きる喜び。やる事が次から次へと、やりたい事も次から次へと。。カジノや闇金の裏家業。。みかじめ料や。。あとは顔に弱い性格なんぞ、二の次さんの次の、下心まんまんの馬鹿な女からの献金。。多分。。小さいから、女からチヤホヤちやほやされて。女なんか掃いて捨てるほど寄ってきて。そんな感覚がなんとなくあるのに。結局は。。自分が小さい頃に気味悪がった奇妙なマゼンダ色の仏壇の写真の異母姉の真央の写真しか覚えていない。まぁ、いいけどさ。
幽霊の
吾朗太さんは。。あれほどモテていようが恋愛や結婚してきた女、自分にあれこれと貢いできた女振り回して泣かせた女など誰一人として異性関係として携わってきた女の事は覚えていない。いいんだ、俺は俺は母親の顔すら覚えてないし。実家に昔は写真はあった気がするけど自分が産まれた事が原因で亡くなったので。小さい頃は見たような気がするけど物心ついて。。自分のせいで母親が死んだのかと自分が人殺しかと怖くなって見れなくなったし。父親の蓮気が亡くなってからは、本妻の要が妾の俺の母親のなつめの写真を捨ててしまったんだろう。異母兄の四朗の、なつめさんは、吾朗太を産みたいから産んだんだ吾朗太は人殺しなんかじゃない。望まれて産まれてきたんだという励ましで気持ちに区切りがついた頃はあとの祭り本妻の要に母親のなつめの写真は捨てられていて。やはり、女を大切にしてこなかった因果なんだろう。女に対して優しい気持ちになれない。
そのてん。。。舎弟のマナベが羨ましく思えてきた
マナベは金を借りにきた10歳ぐらい歳の離れた昔世話になった女。。翼という女を助けたいと言ってきた。あの時はマナベもハタチぐらいか。四朗に似て顔は普通だけどというより、平凡で真面目そうな感じだったのがコンプレックスらしいが、俺はマナベには死んだヤクザのオヤジが言うには反社は反社に見えないというのもおおいに武器になるし、昔うちの組にも優しそうな奴やいかにも銀行員みたいな奴や大学生みたいな幹部や若い衆がいたけどなかなかアイツらも役に立った。マナベはまぁ、見かけは真面目だが、ヤンチャなのか女は適当に苦労してないが。。。でも。。。マナベに惚れてるから言う事をきくけど。。そろいもそろってアホばっか。。。ネジが飛んでるというか、ユルイというか。それでいて気性の激しいキツイ。。きのつよい女ばっかりだったので。そいつらをマナベが何股かかけていたので女同士がかち合ってつかみ合いの大喧嘩にでもなれば、マナベが金だけ置いてテメーらとっとと帰れと、ぶん殴ってなきわめく女から本当に容赦なく金だけ取り上げて帰らせていたマナベはホストのように、全員に、アイツは遊びでお前は本命だ、みたいな事をそれぞれに吹聴して気の強いアホな女達を騙していたぶん殴られて
金だけ置いて行けって。。
あんなのに引っかかってるんだアホが。。と、マナベの女達には呆れたけど、外では気の強い女に限って男に惚れたら情け無いぐらい尻に敷かれたり。。。ライバルがいるのかと思えば思うほど、マナベに気に入られようと金をどんどん貢ぐ。。。
俺みたいに最初から女はたくさんいるでも、それでもいいからそのうちの一人でいいとそういう感じだったんでラクで寄ってくる女が言うことをきいて女がいて当たり前だし、揉めようもんなら俺に嫌われるだけだし、喧嘩になる事はなかった自分で言うのも俺は女とはスターとファンの間柄を徹底させてそういうスタンスを貫いて結婚もしたけど悪さするために女の名字になってごまかすためのそんな結婚でしかない。愛情がどうのこうのでなくて、メリットがあるかどうかの。。女はそれなりに好きだろうけど、
ただし。。惚れた事は一度もない。性欲のみ、というやつ。マナベも女は、ぶん殴ったり貢がせたり、めちゃくちゃやっていたんで生意気な俺の嫌いなタイプの気性の激しい馬鹿ばっかりだったからアイツも女は金と性欲のはけ口かそうだろう。。。
と、思ってはいたけれど
ところが。。。偶然、闇金の仕事で金を借りにきて再開した女。。マナベの父親、孝之の昔の女。。とは言え、マナベの父親なんて14歳のガキの頃にマナベの父親になった奴なんで。。孝之の女の翼は、マナベより10歳ぐらい歳上で。。。いまどき10歳歳上の女なんて相手によっては恋愛や結婚の対象にする男なんて、いくらでもいるとは思うが。。。
マナベの気性の激しいバカ女達とは真逆の。。
儚い感じの、美人とは言えないものの、穏やかで優しそうな清楚な感じの女だった
父親の孝之に騙されて、ヤクザに売られてやっと借金は返したものの無理がたたったのか今度は病気の治療費のために借金を。。。
女なんて、使い捨てか財布かはけ口にしか思ってない
マナベが。。。初めて翼に本気になったのだ。。
マナベが言うには。。。
おそらく、あれは、淡い初恋の気持ち。でも、オヤジの女で、血は繋がってないけどあの時のオカンだったし。家族の思いをさせたくて、わざわざ俺を引き取りにきて。働かないバカオヤジの代わりに働いて家事もして。。
あの頃、5歳前後のマナベは。産まれてすぐ入れられた施設では暴れたり喧嘩したり職員も手を焼いて。周りが敵だらけの日々。。。容姿も平凡だしひねくれて性格は乱暴だしとてもじゃないけど里親の候補者は見つかるわけでもなく。
同じ施設で、新しい里親に引き取られていくやつや。。親が時々迎えに来るやつ。。
マナベは。。なんなんだアイツらは。。親というのがよくわかっていなかった気づいたら施設で育っていたしなんなんだ。。親ってよくわからないものの。優秀なやつから里親に引き取られたり親が面会に来る時奴らは、親が来るとその日は機嫌がいいので優秀なやつらは、親という奴が出来るのか。。と、周囲に手を焼かれたり嫌われてる自分には関係ない人だと思っていたがある日。。。マナベに。。
俺が
父親というなんだかチャラい若い男とさらにもっと若い。。女。父親という奴が、その女の事を、お前の母親だ、まぁ、お前を産んだわけじゃねーが、こいつが、お前の面倒を見るって言うから引き取ってやるが、絶対めんどくせー事すんなよ。
という思いもよらぬ面会者という迎えが来て。。施設を抜ける事ができる。。。やっと、その時に自分にも親がいたんだと。。。
でも。。それはマナベのつかの間の幸せ。。。やっと、親だの家族だの、なんだかそういうのがわかり始めて、翼が自分を産んだわけではないが、これが、家族なんだと不思議なこそばゆい嬉しい気持ちが芽生えはじめたころ。。。
翼はいなくなり。。新しい変なキツイ女が来て。。。マナベは施設に戻されて。。
2024年04月18日
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