ベルモ、
コネも運も実力と才能のうちよ。たまたま純ちゃんはあなたとお友達、知り合いだったおかげでハタチ前に終わる生命を
この先、平均寿命以上に生きていけるかもしれないという大きなチャンスをつかまえたの。人生というのは、本人が生きたいのに生きられないという若いお気の毒な人々がいて、でも反面長生きして天寿をまっとうした人々のなかにも
この人と知り合いだったから死ななくて済んだという陰ながら本人が気づかないうちに支えられる縁や運やチャンスを持っている人がいる。。という
御本尊様の言葉が身に沁みる。。ベルモは、ただ。。。今は目の前のオーガストさんの話に集中しよう。
リリコさんや、純ちゃん本人には、大丈夫、大丈夫と言ってしまったけど。心配かけるわけにはいかない。そう、本当は純ちゃんに生命の危機、分岐点が迫っている事など。大丈夫。。。なんとも無いなんて。。でも、これは嘘じゃない。前向きな倫理よ。それに、大丈夫かもしれない。絶対ダメではない。
私はそう信じてる。
宝くじの高額当選が当たらないと言う人がいるが、絶対当たらないわけではない。買えばZERO %当たる確率がないわけではない。
例えわずかでも
可能性があるなら、希望を持つべきだ。だから私は万に少ない可能性でも、なくはないだろうの運の訓練と寄付の為に時々宝くじを買ってるんだし。そりゃ、お金は私も好きだけど。。
生きているうちにあるかないかの強運な出来事というのは、ほとんどの人がつかみたいものだと思う。なかなか掴めないけれど。そんな事が頭の片隅に浮かんでは消えていく。。。
健康な生活を送っている
人はある日突然死ぬかもしれないが病気でもないのに明日死ぬなんてほとんどの人は思っていない。だけど、誰だってある日突然死ぬかもしれない。だけど、反面、莫大な遺産を思いがけず受け継いだり宝くじを買えば高額当選する場合もある。ほとんどの人が妄想夢物語で本当に大金が入ってくるとは思っていない。だけど本当にまさか自分がという事が起きる場合があるのだ。なにもしなければZEROで終わるけど。。
傾聴修行で木蓮和尚の人生相談に同席して顔色を変えずにひたすら相談者の話を傾聴することに慣れていたベルモはうたかたのように浮かんでは消える不安と希望の攻防と闘いを顔色に出さずにオーガストさんの話を聴いていました。これは傾聴修行ではありませんが。
オーガストさんの過去にさかのぼり。
オーガストさんはちょうどフランスへの転勤辞令が出た時に信頼している繁昌さんという上司から、オーガストさんの奥さんが夜働いていろんな男性と一緒にいるところを目撃したという。。繁昌先輩にはお世話になってお酒にお付き合いしたり、家に行って奥様ともどもオモテナシをうけたりかなり可愛がってもらって。。。繁昌先輩の奥様の柴犬の麗子さんが妹分として小さな頃から可愛がってる友人の妹の夜のお店キャバクラの写真をたまたま見せて貰ったところ。。。オーガストさんの奥様らしき人が明らかにキャストさんとして映っていたのです。
あれっ。。これは、スーパーなんかで挨拶する青山さんの奥様では。。。繁昌家のマンションと青山家のマンションが近いので、繁昌夫妻と青山夫妻の普段の生活圏が重なり繁昌夫妻はたまたま近所のスーパーで青山夫妻とばったり出会い、オーガストさんは、
繁昌夫妻に奥さんの瞳を紹介しました。それから、近所で会うと繁昌夫妻は瞳と挨拶する関係でしたが
オーガストさんからは瞳さんが昔親の借金事情で水商売をやっていた事を聞いていました。しかしながら。。。なにかあって、今だに奥様も夜の仕事を続けているかもしれないし。オーガストさんは、ほとんど出張で、社宅マンションには、奥さんの両親と小さな子どもと暮らしていて確か奥さんは遅がけの子どもでお年寄りだしもしかして、男の子二人はこれからお金がかかるし、それに介護費用かなんかの為に働きに出ているかもしれないと繁昌夫妻はこの事は、よその家庭事情だし黙っていようと話し合いましたが。。。だけど。。。
出勤海外出張を重ねるオーガストさん。
繁昌夫妻は、それからちょくちょく夫婦とも瞳さんが若い男性やお金持ちそうな男性と歩いていたり一緒にいるところを見るようになりました。それも、オーガストさんの出張のとき。繁昌夫妻は、水商売の同伴やお付き合いだろうかと話していましたが、
とうとう。。。瞳さんがオーガストさん以外の若い男性とホテルに入るのを麗子さんが見てしまいますたまたま、近隣から少し離れた地域で、お友達とランチをしようとお店に向かった時に。瞳さんの方は、男性と親しげにするあまり麗子さんには気づいてないよう。
一緒にいた友達の妹というのが麗子さんに写真を見せてくれた瞳さんが働いているであろうクラブのキャストです。麗子さんは予約していたカジュアルフレンチのお店に入ると
「マキ、あの。。。こないだミッちゃんが私にお店の写真見せてくれたでしょう。キャバクラプリンセスの」ミッちゃんというのは麗子さんの友人美月の事で、アビシニアン姉妹のマキと美月は麗子さんの実家の近所の幼なじみです。「ウーン。。。美月はなかなか仕事が続かないのに水商売だけはなんとか続いてるのよ。まぁ。。。親も私も心配だけどね。ねぇ、麗子、美月の写真って麗子まさか夜のお仕事でも旦那さん、エリートでしょう」「あ、そういう事じゃないんだけど。。実はミッちゃんの写真に旦那の会社の後輩の奥様がキャストで写っているのよ。後輩君はほとんど出張で。それだけならこっちが触れる事じゃないんだけど、最近その奥様がいろんな男性といるのを見かけて。。。で。。。さっきねとうとう。。。旦那さんじゃない、貴方達みたいな感じのもうちょっと毛が長いタイプの若い男性とホテルへ入っていって。。。」「えっ。。。私達アビシニアンだから。。。ソマリって事かなで、でも。。。どうするの、それで。。よそのお家様の事だし。。。」
麗子とマキは、ランチのコースとワインをオーダーすると「そうよね。主人に相談してみるわ。主人が可愛がってる部下で。主人も飲み相手が欲しくてあまり飲めないのにわざわざ付き合ってくれるしウチにも連れてきたりで。なんとなくほっとけないのよ。子どもが小さいのに、奥様のご両親に預けっぱなしなのかしら。。。」二人とも飲めるのでワインが先に来るとまずは乾杯しながら。。。
「妹にチラッと聞いといてあげようか。まぁ、夜のお店だからプライベートまでは全然付き合いがないとか、その子と仲良くないならゴメンだけど。」「ウーン。。。まぁ、主人にも相談してみるけどミッちゃんなら私の相談も真剣に乗ってくれるわね。」麗子さんは、夜のお店の源氏名は知らないけど瞳さんという二十代半ばだけどじゅうぶんハタチぐらいに見えるロシアンブルーの女性だとマキさんに伝えました。ミッちゃんに見せて貰った写真の真っ赤なドレスの子よ。。。
そりゃあ。。。よそ様の問題だけれど奥様が夜働いてそれはそうだとしても。。。昼間も旦那さん以外の男性とという事は。。。青山さんの奥様と奥様のご両親はグルという事になる。幼い子持ちの主婦が自由自在に昼夜外出できるんだもん。こう言ってはなんだけど、人のいい青山さんをいいように奥さんが家族ぐるみで利用してないかしら。青山さんは、かなり人がいいし男は外に出れば7人の敵がいるじゃないけれど。なかなか、人を信用しない頑固なうちの旦那が可愛がってウチにまで会社の人を連れてくるのは珍しいし。他人様の家庭にヒビを入れるような事をするもんじゃないとはわかっているんだけど。
だけど。。。青山さんが騙されていたらあまりにも可哀想だわ
それに。。。ウチはなかなか子どもが授からない青山さんは授かり婚みたいだけど。妬んではいけないけれどどうしてあんな可愛い子どもが二人もいて浮気なんか旦那さんは真面目だし。。。言う事ないじゃないの。いろいろモヤモヤ思いをはりめぐらせて
麗子さんは、夜帰ってきた旦那さんの繁昌さんに昼間瞳さんが若い男性とホテルに入っていくのを見たと言いました。
さりげなく、キャバクラプリンセスのキャストの美月に姉のマキが瞳さんの様子を聞いてくれる事も。。。
これは幾らなんでも。。。青山さんをほおってはおけない。青山さんが奥さんに騙されているかもしれない。それも。。。奥さんの家族ぐるみで。。。青山さんは。。瞳さん家族の搾取と利用の為に結婚させられているかもしれない
麗子さんの友人マキさんは、妹の美月ちゃんに麗子さんに見せたキャバクラプリンセスの写真を持ってくるように頼むと、赤いドレスの瞳さんを指して「実は、写真の女の子、麗子が知ってる子みたいなんだけどさ。」とさりげなく聞いてみました。美月ちゃんは、
「あーミズキちゃん。。そうなの。可愛いし、甘え上手で人気があるけど。」美月はちょっとだけ浮かない顔をしました。「まあ。。あまり。。性格良くないの」「ウーン。。そうじゃないんだけど、私も猫だから結構ミズキちゃんとは喋るんだけどー。。まぁ、お店入って私はお仕事を周りに黙ってないし家族も知ってるからさ、入店した時に、私がミツキでって源氏名希望出したらミズキちゃんがいるからまぎらわしいからダメだって。で、私はアイちゃんって源氏名になったんだけどさ。」「それは仕方ないじゃないの、ミズキとミツキじゃまぎらわしいし。。」「うん、そうじゃなくて。それはいいんだけどー。。。ミズキちゃん。。。旦那もいるけど彼氏もいるし。。。まぁ、職業柄男性関係ができても仕方ないんだけど。、話を聞いてると旦那さんが可哀想なのよね。旦那さんは将来性と同じロシアンブルーだし、ルックスもいいし誠実だから結婚したんだけど。。。他に好きな男性がいてその人に貢いでるみたいだしまぁ。。。ミズキちゃん旦那さんがほとんど出張みたいだし、ミズキちゃんの両親は娘の結婚生活を壊したくないから両親ともミズキちゃんのアリバイづくりというか、お母さんにはパートを辞めさせて家事育児をさせて。。。旦那さんには夜働いてるのは内緒みたいなんだよね。」「えっ」
キャバクラプリンセス源氏名
ミズキちゃん。。。こと瞳さんは、どうも、自分の秘密をペラペラペラペラ。。。第三者にお喋りするようで。まさか、同僚のアイちゃんがうっすら旦那さん繋がりがあるなんて知るよしもなくアイちゃんこと美月ちゃんにプライベートの男性関係をペラペラ喋っていたようでした。キャストも猫同士はグループでいろいろ話しをするようです。
その美月ちゃんからの瞳さん情報を麗子さんが耳に入れて「こういう事みたいよ、これじゃあ、あまりにも青山さんが可哀想だわ。。。」と旦那さんの繁昌さんに伝えました。麗子さんから話しを聞いた繁昌さんは、「俺たちがわざわざ美月ちゃんから話しを聞き出して瞳さんを内偵してたなんて青山君にまずは言えないしさ。青山君には、
俺が学生時代のツレと付き合いで奥さんの知人がいるキャバクラへ行って瞳さんらしき人が働いてるのを見たって言って。。。まずはそう話しをしてみるよ。。。」地方出身でも
繁昌先輩は東京の大学を出ているので同じく東京の大学卒業後そのまま東京で就職した友人もたくさんいます。
「そうね。。。。。。このまま青山さんをほおっておくのはしのびないわ。」麗子さんも言います。
それで。。。ある日突然、昼休みに重大な話しを繁昌先輩から聞かされたオーガストさんは、その帰りしな繁昌先輩の家に招かれて。。。繁昌夫妻から瞳さんの情報を聞くと。
信じられないという思いもあったけれど、同時にそれよりも。。。瞳は本当に子どもが好きで子どもが欲しくて産んだのだろうか。自分は仕事にかまけて家庭を顧みないというやるせなさと家族に対して申し訳ない気持ちがあるけれど。。。家はキッチリピカピカに掃除され息子たち、子どももキチンと手入れされてるけど。
下の息子の奏はまだ赤ちゃんだけど上の息子の禅は2歳で、だけどあまり瞳にはなついていないような違和感を感じて。。。
オーガストさんは特に好き嫌いはないけど料理に関してかなり舌が敏感で瞳が作ったという料理がまるっきり義母の料理と同じにしか思われないのだ。学生時代同棲していた頃は、瞳は水商売というのはわかっていたし、オーガストさんは喫茶店でまかないを食べていたからお互い忙しくてほとんど瞳は料理はしなかったけど
たまに、帰ってきて料理が作られていたことがあったけど。。。あれはもしかしてオーガストさんがバイトでいない時間義母が作ったものではないのか。そうだ、ある日瞳らしくない年配女性用のハンカチが落ちていたりした事もあった。。。
派手好きな瞳には変だと思いながらも女物だし。それか夜のお店のセンスの悪いお客の若い女性のセンスもわからずどこかの出張か旅行のイヤゲモノで、趣味じゃないからキッチンの布巾にでも使うのか程度にしか思わなかったけど。
あれは。。。義母が忘れたハンカチで義母が料理や掃除をしていたのではないか。義母は、瞳の話しだと食堂や掃除やクリーニングとにかくパートは家事料理関係ばかりだったらしいし、当時のマンションは瞳の実家からそれほど離れていない。瞳が仕送りするからとお給料を支援する代わりに義母が家事代行を。。。
学生時代、同棲していた時はオーガストさんも掃除や洗濯は機械だし、家事をやってはいたし。。そういえば。。。自分の目の前では瞳はあんまり家事をやらなかった。
さらに。。そんな疑惑が可愛いくらいで耐えきれないほどに。。。瞳には男がいるかもしれないと。。。
3ヶ月後のフランス転勤も迫る。。。息子二人にはこれからの将来がある。。。
「とりあえず、私はあのときはっきりした事実確認を、と興信所に依頼しました。怖くて。。。でも、瞳にはずっと前からどこか違和感があったので。。。」オーガストさんは、繁昌先輩に相談して繁昌先輩の知人の興信所に瞳さんの調査を依頼しました。
結果を待つ日々。。。苦しみながらも、苦し紛れ。。襲ってくる不安や恐怖と闘いながら。。。なんとか平生を無理やり装って家族には、まだフランス転勤は伏せていました。
繁昌先輩の後輩という事で、興信所はかなり親切にサービス価格にしてくれたもののついに。。調査結果を開いてみれば。。。
クラクラ。。。
オーガストさんは、あまりの結果や証拠の写真に思わず吐いてしまいました。
2021年05月16日
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