ラ、アマピエール、
福の神のタチバナのフレンチのお店のひとつ。星降り町。
最近できたお店で、メインスタッフがだいたいアマビエ。
そのアマピエールに向かう一台の白いリムジン。
福の神笑〜や、女優の茶目コが乗ってる
わぁわぁキャーキャー小学生達が嬉しそうに道ゆく真っ白なリムジンに手を振りました。
外車に轢き逃げされて。。。外車は忌み嫌うはずだったのに。。
それでも。。。
天使のコウちゃんは、なにげなく。。神楽町からリムジンについてきてしまって。今日もお姉ちゃんの純ちゃんに会いに行く勇気はありませんでした。木蓮寺のベルモと相談がてらに話しても、ベルモは、本人の好きにしたらいい。。と言います。本人にの事は本人が決めるのが当たり前なのでしょう。
ベルモは、いま修行中で、木蓮寺の人生相談では、ただお話しを傾聴するだけの修行中です。別にだからというわけではありませんが、ベルモは、自分の思い通りにやったら後悔しないでしょ。やらなきゃ良かったなんて言っても、
他人から言われてやった後悔と自分がやろうと思ってやった後悔とでは。。。言うまでもなく後悔の次元が違うのです。
本当に本人の事は本人が決める事だし。変えられるのは自分だけだし。
突き放すのではなく、本人の事は本人が決めるべきだと言うのです。
ただ、ベルモは、コウちゃんには正直にコウちゃんのお姉ちゃんの純ちゃんについては答えてくれます。
純ちゃん。。。お姉ちゃんは、ベルモが言うには優しくて明るいし、素直で素敵な女の子だそうで、
コウちゃんは、きっとお姉ちゃんは、良いお母さんに恵まれたんだろうな。僕のお母さんは優しい人だったけど。。
だけど。。コウちゃんの胸が熱くなります。コウちゃんは。。母親の緋夏さんに狂気のようなものを感じていました。
あのままコウちゃんが亡くならずに元気ならもう小学校高学年です。コウちゃんは。。。
見てはいけないと思いながらも。。。
目を閉じて。。
もしもの世界を想像しました。なんとなく、パラレルワールドというか、もしも、コウちゃんが生きていたらと。。ボーっと胸にそれが浮かんでくるのです。
もしもコウちゃんが、いま、生きていたとしたら。。。
コウちゃんはきっと。。緋夏さんから強いプレッシャーをかけられていたのでしょう。
緋夏さんが、コウちゃんの為に。。。お受験だの、あんな子と友だちになったらダメだの。。。お菓子はダメ、この漫画はダメだの。。。
それはそれはもう、息が詰まる。。何の為に生きているんだろうと。そんな人生が浮かんでくるのです。
幾つももしもの別世界があると言うのですが、有力なもしものコウちゃんが生きていればの世界では。。。
すっかり緋夏さんに支配された様な世界と、
気持ちを切り替えて。。。
かろうじてもうひとつの世界観は。。
緋夏さんの重圧に
すっかりグレて手のつけようがなくなったコウちゃんだったので、コウちゃんは、もうそれ以上は。。。
もしもの仮想世界を見るのをやめました。
はっ、
もしかしたら。。
緋夏さんは、母親になってはいけない人だったかもしれないし。
コウちゃんは、3歳で亡くなって幸せだったかもしれないし。生きていなくて良かったのかな。。
お姉ちゃん、純ちゃんは、緋夏さんの異母姉さんの環さんに育てられて実は最高に幸せだったかもしれません。
そうなんだ。。。すべてはこれでよかったんだ。。
運命というのは残酷なようで、実は、これで良かったんだというようにできているのかもしれない。。。
コウちゃんは、小さくて亡くなる運命だったんだ。
コウちゃんのお姉ちゃんの純ちゃんは、ベルモの話しだと、お兄ちゃんも弟もいて
お兄ちゃんも弟も環さんの実子ですが、それよりも、純ちゃんの方が両親と仲良くて
環さん夫婦もずっと女の子を欲しがっていたようです。環さんの旦那さんの邦彦さんは、婿養子で、男ばかりの三兄弟の末っ子だし。純ちゃんは、将来は、兄弟がいるけど、お嫁さんが来たら両親と同居はいまどき無理でしょうし、
婿養子じゃなくても、純ちゃんが将来的に両親と同居したいほど、育ての両親とはうまくいっているみたいで。純ちゃんは、赤ちゃんの頃から環さんのところへ来たので、特別養子縁組で、
環さん夫婦には実の娘として籍に入っています。
最近までずっと。。環さんと邦彦さんを本当の両親だと思っていたようですが、とあるハプニングから、純ちゃんは、家出した環さんの異母妹で、叔母さんだと思っていた
緋夏さんが産みの母親だと言う事を知ります。しかしながら、純ちゃんは、自分を捨てた緋夏さんを拒否して
轢き逃げされた
コウちゃんの復讐に勘違いして狙った環さんのお母さんの峰さんをかばって緋夏さんに刺された環さん。。
コウちゃんは、ベルモにどうして純ちゃんが緋夏さんを嫌って拒絶しているのか教えてほしいとお願いしました。ベルモは、コウちゃんがそこまで言うのならとニュートラルに
純ちゃんについて話されて。
結局は。。。
実の母親から顔も見たくないと
嫌われて捨てられた純ちゃんは、愛された弟のコウちゃんが羨ましいし、
亡くなったコウちゃんは、生きていて健全で仲の良い裕福で兄弟もいてのびのび育てられ進学までした前途洋洋な姉の純ちゃんが羨ましい。。。
お互いがお互いを羨ましい。。。
やっぱり。。。亡くなる事が、
コウちゃんは、悲しい事に自分がなぜ小さなうちから亡くなったのか。。。亡くなる事がベストだった。。。なぜか、自分を轢き逃げしたあのお婆さん。。。鷹さんという人に
感謝する気持ちにすらなってきました。
2020年07月12日
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