名古屋警察署。。。
良かった、良かった
号泣するのは、ハリー君の父親の未森。。。お母さんの舞は良かったと言いながら、冷静だった。。ハリー君の妹のココアは、舞の実家に預けられている。
未森の実家の父親母親、姉も駆けつけて。。。事業を息子に譲って会長職の未森の父親の雅治は、ハリーに今後の会社を引き継いでもらいたいものの。。。
いまどきの子どもなんで半分くらいは諦めもありました。
もともと雅治が始めた事業で。。雅治も実家を飛び出して親の言うことを聞かずに自分で事業を興した立場なので、息子や孫が代々引き継いでくれたらラッキーぐらいに思っていましたが。。。今やもう、雅治の周りの社長仲間も、親は親、子どもは子どもという時代だし、それが当たり前です。
代々続いているお寺の子どもですら。。。だけど、
てっきりハリー君がうちの会社をゆくゆくやる気だと思って
奥さんの天音の言いなりにハリー君の塾代を出していたのです。警察署に再び現れた天音は、嫁の舞に向かって、開口一番に、
「舞さん、どう言う事なの
舞さんがしっかりしてないからでしょう」と舞を責めだしましたので、舞はこれにはブチ切れて「どの口が言うんですか？ハリーが居なくなったのは塾へ無理矢理行かせた結果でしょう。。。
それになんです、まずはハリーの無事を喜んだらどうなんでしょうか？
お姑さん、あなたみたいな性格の人がいるから人は嫌がって逃げるんですよ。私も悪いですが、お姑さんも悪いですね。
みんなでハリーを追い詰めたんです。
」舞はキツい性格の母親の峰に鍛えられキツい性格の女の扱い方には慣れっこなのだ。こういう女は。。。案外怒らすと怖いから。。って事はない。どんどん非を責めて追い込むのだ。
だって最初から非は確実にあちらにある事が多いのだから。。。
そばにいた
警官はボーゼンとしていました。
あー、これは。。気の強い嫁姑同士だなぁ。。。
どっちも譲らんだろ。可哀想にオトコ衆は。。。揉め出した嫁姑。。。
未森は慌てて。。。「ここでは大声を出すところじゃない。
ハリーは無事だったんだから。。。ハリーの話をじっくり聴こう。。」「未森っ。舞さんに洗脳されているのかい、情け無い。嫁さんの尻に敷かれるなんて。。」
天音が言うので、黙っていたハリーが、
「おばあちゃんだっておじいちゃんを尻に敷いてるじゃないか。
」「ま、、
まあっ、まあっ。。は、ハリー。。」
天音は警察署で警察官のたくさんいる前で。、
。顔を真っ赤にしました。周りの警官たちは必死で笑いをこらえて。。。「とにかく、ハリーの気持ちをきちんと聞いたらどうだ。。。。」
ハリーの言葉にも動じない
雅治が言います。。。
無事にハリー君が戻ってきたので、舞は、環さんから無事に東京に戻ってきた、という事を報告されて。解決したので、ハリーの行方不明の件は伏せておきました。
それにしても。。舞は波乱万丈な方だと思うけど。。このところ。。ジェットコースターというか急流に乗った確かに。。結婚して生活基盤が出来たんだけど。旦那が行方不明になり、一家心中に追い込まれ
夜の仕事で、流れで玉の輿に乗って。。女性経営者に。。。
そしたら、実はお姉さんがいて。。義理の父親が本当の父親で、実は母親峰の不倫の子どもだった。。。とか。寄せては返す波のごとく。。これでもか、と。。。
舞は運命に翻弄された。今回の息子の家出も姉が殺人未遂の被害者で、腹違いの姉妹は加害者で。。。
うちの家系は家庭的に波乱万丈かもしれないわ。
でも、ハリーが戻ってきてくれた。
明日は公開捜査になるところだった。ハリーが警察署に戻ってきたので、それを踏まえて連絡を受けた焔が峰とココアとベンツでやってきた。
わざわざ来なくていいのに
あれこれクビを突っ込みたがる舞は、母親の峰たちがわざわざやってきたのを知らされると。。。めんどくさいわね。家にいてくれたらいいのに。
ココアを返す表面的な意味ついでに警察署に乗り込んできたのだろう。。無事なハリーをきちんと確認したい、と言っていましたが。。。
また、母さんは余計なこと。。言わないかしら。
舞はハラハラしました。舞もなんだかんだで、母親の峰の教育のように、天音のような性格の女の扱いを学んできたようだ。。。
出来るだけ、母親の峰と姑は顔を合わさないように配慮していたのに。。。
「あら、良かった、ハリー。
まあっ、お久しぶりでございます。
」峰が、雅治や天音を見かけると挨拶をしました。
あー。。。なんだか。挨拶はしたものの。。
姑の天音と挨拶をした時には、天音と峰に火花が飛び散るような。。。
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