あの。。。
まずいって。。男と男との約束。。。漢。。
福ちゃんは、ハリー君と、俊さんに会った事はグーには内緒だって。。約束を守る事を徹底していたのだけど。。し、しまったっ。うううぅ
しかしながら、なにも悪いことはしていないのだ。。ここは冷静になって。。うん。
マスターが、名刺を差し出す。。。
「えっ、この名刺は。。ハリーの会ったばかりの福ちゃんとハリーが、どうして。。この人の名刺を持ってるの共通の知人さん」マスターの目がキラリと光ります。
それは。。。あのっ。。その。。えー。。もうっ。
福ちゃんは意を決して。。
「あ。。。あのう。。。実は。。。その。。。その男性と。。。その俊さんと。。。マスターを間違えたんだ。あんまり似てるんで。。。ハリー君に道を聞かれて話してたら。。。ハリー君が、あれっ、お兄ちゃんかな、って言いはじめて、で、ハリー君が、マスターを訪ねて神楽町に来ていて。。その前にどーしても、プルメリア島の青の洞窟に行ってみたかったからきたんだけど。。。って。。で、話していてお兄さんがいるってハリー君がいいはじめて、マスターは、青の洞窟で塩を買いに行くって話してたから、もしかして。。。って見たら、僕が、あー、そっくりだけどさ。あの人三十代ぐらいじゃないかなよく見て。。。ってあれっ、マスターにそっくりて、ハリー君とびっくりしたんだよ。。。」
福ちゃんは、適当に作り話をしましたが、確かに福ちゃんもマスターだと勘違いして青の洞窟で俊さんに話しかけましたし。ハリー君も、実際には木蓮寺で俊さんを、マスター。。お兄さんのグーだと勘違いして話しかけてしまった、と聞いています。。。
福ちゃんは、だから、あまりに似てるんでって騒いでたら俊さんが話しかけてきたらしい、それで、青の洞窟のカフェでお茶をごちそうになったんだけど。。。
「オヤジかもしれない。。。」ぽつんとマスターが言いました。
「それで。。。僕はまがりなりにも雇われとは言え社長だし。。。仕事関係でお世話になるかもしれないから名刺交換したの。。。親切で優しい感じだったから。。。」
「オヤジが。。。もう物心ついたらいなかったからわかんないけどさ。。。幼い俺や兄貴を捨てて出て行ったオヤジが。。。優しいん。。。なんで。。なんで。。俺そっくりな人に会ったなんて話題が。。。アイツ、ハリーから出ないんだ。ハリーは、俺の父親の事なんか全然知るわけないけど。。だけど。。俺そっくりな人に会ったなら、その話。。そういう話しは。。普通ならでるのに。。」
マスターのグーは、もう父親は死んだという事にしている、顔も覚えてないから、と時々言っていました。
マスターは、俊の名刺を持っていた福ちゃんとハリーがマスターになにか隠し事をしているのでは。。と感じます。
スペアリブのいい香りが漂っていても。。ヴィーナスもシュナ坊もグリも、お腹空いているはずなのに。、。食いしん坊軍団すら手をつける空気ではありませんでした。
「あの。。あのね。。マスター。。」福ちゃんは言いづらそうに。。
「頭のいいハリー君は、もしかして。。あの人、俊さんがマスターのお父さんではって気づいたんだ。だけど。。。俊さんの記憶がないから。東京にいた二十代前半ぐらいの記憶からしかないみたいで。だから。。。もしも。。。俊さんが記憶喪失でマスターの事を忘れてしまったなら。。俊さんが、マスターのお父さんなら、マスターが悲しむから。。。俊さんに会った事は黙っておこうって約束したの。ごめんなさい。。。ごめんなさい、マスター。。や。。。やっぱり。。やっぱり俊さんは。。マスターの。。」
「記憶喪失。。。」
マスターのグーさんは。。。どうするんだろう。。すぐそこに。。ほど近くにお父さんが。。
だけど。。あちらは、新しい生活があり、昔の記憶が全然ないらしい。。福ちゃんは、喋ってよかったんだろうか。。。だけど。。福ちゃんは言いました。
俊さんは。。。マスターやピースさんを捨てたんじゃない。病気というか。。記憶喪失で、、。やむを得ないんだよ。そんな。。。そんな酷いような人じゃないと思う。。。
福ちゃんは、
マスターのグーに、俊さんが記憶を失っている、って。。言うのは酷だった。子どもの事なんか。。。すっかり忘れられてしまったなんて。
マスターは、黙ってしまいました。そう。。。か。。
なんと返事したらどう考えたらいいのか。マスターのグーは、想像で。。。
多分なんだけど。。。母親の舞との愛のない生活から逃げたのではないかな、と思っていたのです。グーも。正直言えば。。。それほど好きじゃない女性と付き合ったり、というか、女性の方が勝手に世話を焼いてきたり。。。そう言う気持ちはわからないでもないし。。。だけど。。。女性は寄ってきても。。本当に好きじゃないっていうか。。
あの手この手で、女性はモテる男性を罠にかけようと策略します。
ましてや、俊と舞は出来ちゃった婚。。。舞に押し切られ責任を取り。。
もしかして俊は本当に好きな女性が出来て逃げたんじゃないかと思い込んでいました。
だからもう。。どっちもどっちというか、父親に期待せず。。若気の至りで結婚。。
父親は死んだようなもの、にしていました。しかし。。。福ちゃんの話しだと、俊はまだよく知らないもののとっても感じ良い聡明な紳士のようです。
会ってみたい。。。けど。。自分の事は忘れてる。。。それに。。
さきほど、グーは、俊についてネットでオーナー紳士録をチラッと検索した。
既婚者。。。
まぁ。。。だよ。。な。あちらには新しい家庭があるんだ。しかし。。。この事を母親の舞が知ったら。。。グーは混乱していました。
しかし。。。ヴィーナスは。。。
「マスタは、悩めるだけ。どんなカタチにすら、にくもうが、ワダカマロウが。。。パパが生きてるだけでウラヤマシ。」
ヴィーナスと。。三つ子のきょうだいのミリオンとベルモ。。。その父親、プルメリアスキューバーズというタコの種族のミシェルは、既に亡くなっていたし。揉めたくても喧嘩したくても。。もう
パパはいないのです。記憶喪失だろうが、自分の事を忘れていようが。。マスターの父親の俊さんが生きているのが羨ましいよ。
しかしながら。。。ミニチュアシュナウザーのシュナ坊は、「そうかなぁ。。よくわかんないけど。今が幸せならそれでいいんじゃないのかな。。。」シュナ坊の両親は、元シュナ坊の飼い主の三木龍馬氏の息子さんの家族と暮らしているみたいなんだけど。。。
シュナ坊の赤ちゃんの頃には三木さんの元に育ち。。。犬なので、親より飼い主というか。。赤ちゃんの頃から独立したり親子バラバラになるのは当たり前ぐらいにしか思ったことがなかったので。。。今が良ければそれが幸せだし、感謝はするけど。。。親元から独立したしね。
あまりそういう両親がどうって話しには疎いのです。。。
それぞれがそれぞれの生まれ、育ち。。
そして。。。プルメリア警察署に奥様の身元引き受け人として呼ばれた俊さんは、
奥様の緋夏さんから離婚を切り出されました。
と、言っても。。原因は、私が悪いからと緋夏さん。全ては私が悪いし。
轢き逃げされて3歳で亡くなった緋夏さんと俊さんの息子のコウ。。。
犯人の目星をつけ、犯人を狙って復讐しようとしていて、それを旦那さん、俊さんには黙っていました。
俊の性格上、復讐は許されない。きちんと法的な処置を、だし。人殺し、犯人を殺すつもりだった緋夏さん。。。
眼には目をと言う考え。。だった。。
でも、、、それは罰が当たったのでしょうか、全ては失敗でした。犯人のハリネズミ老女鷹さんは、病気と轢き逃げと、世の中いろいろ嫌になって一年前に自殺していた。
しかも。。。なんの罪もない一卵性双生児の妹の峰さんを狙い、かばった姉さんの環さんを刺すし。。。
おまけに。。。20年近く前に、純ちゃんを姉さんの環さんに丸投げして捨て逃げたし。
もう、最低。。最低だ、わたしは。。
だからもう、あなたとは、旦那さんの俊さんとは一緒にいられないという事らしいのです。
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2020年04月27日
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