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2020年02月13日

マリッジcelebration128それなのに。。。それなのにさ。。。

「ねぇ。。。そこをなんとか、ならないの。。。」葉月は、霊視の行方不明捜査について、

おそらく霊視や透視ができる人は、個別それぞれもちろん、能力の差にもよりけりでしょうが、

それぞれの方が
違った見え方がするんだろうな、と思うのですが。。。

TVなんかでやっていた、行方不明者の住居近くに目印になるものがあり、山がとか、橋がとか、変わった形のオブジェクトがある公園など。。。

そんなふうにして。。ベルモも、やれば行方不明の人の人の見つかるヒントが得られるのでは、と思ったのですが。。。ベルモは。。

ターゲットによって、全然わからない、生きてるかお亡くなりになっているかすらわからない人達もいるのだから、

その緋夏さんという人や、俊さんも生きている、それが精一杯だと思って。。

私もどこに緋夏さんや俊さんがいるかまではわからないし。

と、ベルモは言って葉月からの電話を切りました。

ホントは。。。二人は。。多分だけど。この近くにいるとは思いますが

もしかして、この2人って。。駆け落ちしたかもしれない。。。って話だけど。。やっぱり。。

この2人は。。近くにいるかもしれない。。わ。。だけど、駆け落ちって事情があり探されたくはないでしょうからね、葉月さんには黙っていましたが、ボーッとベルモの直感には。。

薄いピンクと薄いブルーの魂が浮かびあがり寄り添っています。仲良さそう。。。
あー、
この2人は。。。愛し合ってるかもしれない。

そうか。。。舞さんの言っていたあの、元旦那さんの俊さんって。。純ちゃんを産んだという緋夏さんと。。。

恋人。。。もしくは。。婚姻。。。

どうなんでしょう。。純ちゃんが、もしも。。。俊さんの子なら。。。


あの南風のマスターさんと純ちゃんは、異母兄妹ね。。。残念だけど。。。

フスマの向こうから酒宴のうたげのガヤガヤが聴こえてきます。フスマがシャーっとあいたかと思えば、ヴィーナスが入ってきて、

「サ、続き。続きシヨ。」ヴィーナスは、だんだんと地球に慣れてカタコトも柔らかくなってきました。ベルモも金星人だけど、生まれ育ちは日本、プルメリア島なので、日本語ペラペラで、

日本語ぐらいしかろくに喋れません。ヴィーナスは、ベルモの耳掃除を葉月の電話で中断されてプンスカ怒っていましたが。。。

ベルモもお葬式など、業務中には電話に出ませんが、プライベートなリラックス時間は、

出来るだけ電話にはきちんと出ないと気が済まないのです。。。

ヴィーナスは、ベルモが
電話が済んだのを確認すると、またベルモに取り入りました。

ベルモは、座布団を枕にコロンと横になると、
とたんに。。。
あー、耳ん中ミシミシ言ってる。。。その言葉にも、

「ひゃー」ヴィーナスが、ベルモの耳の穴を覗いて喜び申し上げます。
ヴィーナスからしてみれば、ベルモの耳の中は理想のパイシート。乾燥系で、新陳代謝が活発なので、1か月も開ければもう、大量の。ざっくざくなお宝の宝庫
ベルモの手下というか、妹分のチワワ、若い衆の2人も、ベルモと一緒の乾燥系、ドライタイプの耳あかで。
ヴィーナスは、木蓮寺に1か月に一度、きょうだいなので顔を出します、と律儀な厚い約束をしたものの。。。目当てはただの耳掃除のため、でした。


小坊主さん達の耳掃除もします。

ベルモ達がお座敷で耳掃除をしている隣の客室では、木蓮和尚の自慢のお料理。。今日は中華でした。木蓮和尚は、本来なら料理人になりたくてなりたくて仕方ないのですが、

木蓮和尚以外は姉妹しかいなくて。。姉妹も婿養子を取ってまでは、お寺を継ぎたくないという事で、自動的に木蓮寺の住職になりました。

まぁ。。うちのお寺は宗旨宗派は問わない、お酒も明るい仕事や、生活のハリになる飲み方をし、食べ物は、好き嫌いなく、肉も魚も命をいただきますので、ありがたく。
植物だけ食べるみたいな宗教があるが。。。
それなら、生き物の
植物だけを殺生して良いわけじゃない。。植物だって生命だし、命の源なのに、

肉や魚はダメという考えはウチはおかしいし。。ってスタンスだし。結婚も子孫繁栄は素晴らしいし、男女が愛し合うのは素晴らしい。それを汚らわしいなんて考えは、木蓮寺にはそぐわないですし。。。

ヨソはよそ。。。ウチはうち。

あと、女性が生理なら参拝に来るなとか、出産した女性が汚らわしいとかそんな神様や宗教は木蓮寺は、反対。。。生理は、女性にとって大切だし、苦痛を乗り越えて、出産もしてくださった女性はありがたい。。それを汚らわしいとするのはどうかしてる、男尊女卑反対。。。

もっと器が大きい神様仏様。。。というお寺の趣向でしたので、これなら住職になってもいいと。。。

木蓮和尚のお父さん先代の翡翠仁を見ていれば。。。これなら、自分も住職業を継承しよう。。。と。

昨日はフレンチ。青の洞窟のほとりで葉月さんに接待を受けて。。ルッコラさんは、

ミリオンの家族の桑田家の旅館で先だって2泊し、

海のあかりで、さんざん海の幸を堪能したでしょうし。

海のあかりは、本館和室と別館の南仏風の洋室。。だされるのは主に海の幸。。出されても主には和食か、あるいはフレンチだし。。

木蓮寺はお届け物が全国の檀家、信者、ファンからございますので、食材は豊富だし。という事で、フカヒレだの酢豚だの。。。麻婆豆腐だの。北京ダックだのアワビだ上海蟹だの。。。

そして。。。みんな大好きなソフトシェルクラブの蟹。。。5EB0D1E4-5778-4E49-BC62-B93FA176D31C.png

給食で、
ヴィーナスは、酢豚、シュナ坊は麻婆豆腐が大好きですが。たまには、高級なそれもいいかなー。E29D7664-5A2B-46B8-9D31-76EDCE7A32B0.jpeg

お酒はお酒で、ビールだのワインだの。。のんべーの集まりですし。。。どうも紹興酒などより、お酒は日本酒やビールなど、いつもの定番どころで。。。濃紫婆さん以外の大人は飲めますし。。。

酔ったベリーが、座敷を覗くと、「まだやってるの。。。あんまり耳掃除のし過ぎはダメよ。。。まったく好きなんだから。。。」と呆れて言いました。
フスマをピシッとしめると。。。

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「あの子達、まだ耳掃除やってるわよ。。病気ねー。」ベリーが再び席につき、ビールを飲みながら言います。。。

ベリーは、ヴィーナスは、赤ちゃんの頃から耳掃除を覚えてから、赤ちゃん向けのTV番組より、耳掃除動画を見て喜ぶ変な子だったけど。。。と、やれやれなため息をつきました。木蓮和尚は、

「だけど、ベルモも子守唄はお経だし。。。女の子として育てようと、可愛いベビー服を買っても嫌がって作務衣を好んだり。。バービーの人形やぬいぐるみを檀家さんからいただいても。。。仏像で遊ぶ方が好きだったし。。。絵本よりお経の本の方が好きじゃったしのう。。。変態じゃのう。
木蓮和尚夫人の紫子さんも、「そう。ベルモは、赤ちゃんの頃から抹茶を嗜んでいましたしねー。」変人極まる。。。わねー、

でも、木蓮和尚は、「やっぱり、ベルモがうちに来てくれて何よりですよ。。結局はお経好き、赤ちゃんの頃からおもちゃより木魚で遊ぶ方が好き、、、これは、もうお寺に来る運命ですからね。本当は、うちの木蓮幼稚園の保母さん、で、結婚と固い幸せを願っていたものの。。


見かけによらず頑固者のベルモは、木蓮寺の僧侶に。まだまだ修行僧ですが。。。

「そうそう。。。明日はまた、帰りしな南風で珈琲飲んで。スイーツ買って帰るかな。あー、先生にも日持ちするスイーツがあればお土産に買っていくか。」ルッコラは、既に出来上がっています。

先生というのは、ベリーとルッコラのスナックキャラメルリボンの大常連様。だいたい夜ごはんをキャラメルリボンで飲みながら食べて帰りますが、今は地球旅行で、三日間休業だし、明日はまた金星に帰ったら、夕方から店を開けるかな。

ルッコラは、マスターグーの喫茶店南風がお気に入りで、ヴィーナスにたまに南風の珈琲豆を送って貰うし。今回も、初日に連れて行ってもらいましたが。。。また、ルッコラがビールを飲みながら。。。

「あ、そーそう、今日さ、青の洞窟に散策に行ったら。。。南風のイケメンの兄ちゃん、そ、マスター、マスターさんが、あれー、マスターさんお昼は仕事じゃないのかなー、なーんて声をかけようかな。。。と、思ったら、マスターさんそっくりなダンディなもーちょい歳行った男性だった。。。40歳いってるか、三十代かなー。。。あれー、そっくりだけど。。歳が。。。と、思ったよ。それに、マスターさんはお喋りで気さくな感じだけどー。。あの人どーも、無口な感じで。。。」

「あらまー、それ、マスターのお兄さんとか、お父さんじゃないの。」ベリーが言います。「でも、あの喫茶店のマスターって二十代前半ぐらいだから。。。お父さんにしては若いんじゃないの。。。」マリリンが言います。

「だけど、若く結婚したらお父さんもあり得るわよね。」紫子さんも言います。
「それに、いまはのう。わたしも含めて若く見られる人なんかザラだしのう。年齢聞いてびっくりじゃい。」濃紫婆さんも言います。

「ふーん、ま、明日、南風によって帰るつもりだからね。マスターに聞いてみよっかな。歳の離れたお兄さんがいるかな、とか、お父さん若いの?とか。。。」ルッコラが言います。

ここにもしも、ベルモがいたら、それ、それって俊さんなんじゃないなんて言うかもしれませんが。。。そのベルモは、ウトウト隣の部屋で、ヴィーナスの耳掃除中。。。

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アマゾネスサンクチュアリィでは。。。


「大切なお話しがあります。明日は。、。南風終わったら、時間ありますか?」純ちゃんがマスターのグーさんに電話しました。

「明日?ああ、明日は隣の手伝いはないし。。

夜9時ぐらいなら大丈夫だけど。。どっかお店、予約しとこうか?久しぶりに夜飯でも。。」

大切なお話し。。マスターは、どうも。。もしかして。。終わりになるかなぁという予感がします。

純ちゃんの事は。、。好きは好きなんだけど、その好きって気持ちが。。。どうもね。

男女の好きではなくて。。かもな。。。




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