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2020年01月27日

マリッジcelebration111いっそ、私が。。。そして。。。誰かが。。。

「母さん、母さん。。母さん起きてるの。。、。」


はっ。。。
お風呂のインターフォンから舞の声が聞こえた。。。

たちまち。。。煙が消えて。。あっ。。。

なんだったのでしょうか。、あの煙は。。

舞がインターフォン越しにバスルームの峰に声をかけるとたちまち消えてしまいました。

まるで。。。狐につままれた様に。。峰は、はっ、としてインターフォン越しに

「昨日、風呂に入らず寝落ちしたから朝風呂だよ。。まだ6時前だろう。1時間ぐらいは二度寝もできるし。。」と舞に言いました。

「そう。。。」舞はベッドに峰が居なくなっていてどうしたのか、お風呂場のインターフォン越しにいるか確認したのでしょう。

峰はバスタブからあがると、
それにしても。。。あの煙は消えてしまった。懺悔すると言う。。。あの魂から溢れ出てた。。押し寄せるような悲しみ。。


名古屋あの魂というか、煙は名古屋だとか、看護婦だとか。。。
名古屋は、峰の地元だし。今も住んでる。ジローと結婚して10年と少しぐらいは。。東京にいたものの。。人生のほとんどは名古屋で過ごしたものだし。

名古屋の人は地元から出て行かない、みたいに言われているけど。。そうかなぁ。。。とは言え。。峰はそんなものか。。。

寝ぼけてて夢でも見たのかな。最近では夢ばかり見るし。。。
でも。。。あれは。。夢。。夢というには妙に生々しい。。はっきりと、これはなんなんだ。。と今さっきまで考えてたばかりなんだし。

あなたが悪くない。。。みたいに言ってきたので、思わず。。。「あっ。。。そんなんなら。。。あたしに言わなくてもいいでしょうに。」とカチンときたから。。。
思わず反応してキッと売り言葉に買い言葉。。

お門違いっ。、。峰がその喋る煙に怒り。。。
それと同時に舞から声をかけられて。。。あっ。。。と思ったら、魂はパッと、消えてしまった。。。

それが。。。
良かったのか悪かったのか。。。

峰はバスローブを着ながら。。ルームに戻りました。
舞が半分寝た感じで。。。「あ。。母さん、おはよう。。。覚えてる、昨日。。言ってたでしょ。。。環さんとわたしと。。一緒にグーの喫茶店に行くって。。。グーと環さんのお嬢さんがお付き合いしてるって。。。ご挨拶に行くんだけど。。。」

そうだった。。。なんか、そんな事言ってたっけ。ついつい、母さん、わたしは義理父の子どもなんでしょうみたいに言ってた。。。

舞と。。。
言い争ってて。。。そればっかりで。そういうの忘れていたっけ、確か。。。

グーね。。。チラッと見たことがあるぐらい。確か。。この辺の近くにピースと出て行って自分で事業みたいなもん、やってるみたいだけど。。。

自分で事業やって、若い頃からさっさと故郷を離れていたら。。。まぁ、それなりにまともではあるとは思うのだけど。。。

ピースもなにやら料理長とかね。。。親はなくとも子は育つのか。。。

「あっ。そう、そうだったね、わたしゃ、また寝るよ。まだ1時間ちょっとは、寝れるだろう。。。」峰はそう言うと、またベッドに潜り込んでしまいました。。。

看護婦。。。名古屋。。。73年前。。。あっ。。。73年前って。。。73歳なら。。

あたしは。。。73歳だけど。。看護婦今の看護師のことか、なんか、うるさいねぇ、看護婦だと女性だけ、とか。差別だなんだ、看護婦の方がいい方が優しいじゃないか。

スチュワーデスもキャビンなんとか、って細かいんだよ。言葉の揚げ足取りだね、メンドクサ。

ベッドに入っても。。、悶々とさっきの不思議な出来事を考えて。。。

73歳。。看護婦。、あなたが悪いわけじゃない。。って。。あっ。。。

病院あたしが生まれた。。あたしが生まれた事となんか、関係あるんじゃないでしょうね。

懺悔する。。ですって。。病院。。まさか、まさか。。あたしみたいに母親の富士が、旦那以外の子どもを作った。。。わけじゃないと思う。。だって。。それならその魂が、謝罪する意味はない。

父親の慶がよそに子どもを作ったならば、それもこの魂が謝罪をする意味がない。。。
あまり。。。だいたい慶がそういうタイプには思えないし。

病院。。。まさか、。。ドラマによくある看護婦が赤ん坊の取り違え。。。


いやいや。、それはないはず、わたしと母親の富士は、顔も性格もそっくりそのままで。。一卵性双生児母娘と言われたぐらいだし。声まで似ている。。

まず、それはないだろう。。。

なに。。。あの魂の。。あれは、病院って。。。
峰はまた、眠りに落ちていきました。。。

さて。。。話しは遡って。。昨夜。

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葉月は、身内のためにパーッと青の洞窟のほとりの大広間を予約しました。
姉、マリリンの婚約記念でもあり。。招待されたり、甘やかされたりばかりの葉月でしたが。。。瑞々しい美しさを放つ生き物の様に口を開けて来る人を迎え入れるような青の洞窟に
船で、スーッと入っていきます。ジャズの様なピアノ演奏の音楽が流れてきます。。。船を降りまして
美しいフロントに到着すると。。。
このたびは。オーナーの福の神タチバナ自らがご挨拶に訪れました。

守られた聖域の様な
重厚な雰囲気の大広間に通されました。「うわぁ。。。」青の洞窟の中には、こんなラグジュアリーな隠れ家があるなんて。。。感嘆。。。まるで。。。美術館みたい。。

現実や喧騒から遮断されている感じです。

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「ちょっと、ちょっと。ミリオン、なんだか、ブスっとしてない?
」葉月はミリオンに言いましたが、ミリオンは、「気のせいでしょ。」です。。ベルモは、ククッと笑いをこらえています。

葉月は。みんなで集合した時に、ヴィーナスを耳掃除の件で、小学校の担任の先生から電話があったんだけど、と問い詰めようとは思いましたが。。。

これからお食事ですので、それはやめておきました。。。耳掃除の話題を出して熱くなって話し始めるとうるさいし。

シャンデリアの煌めきのなか。、、葉月は、濃紫婆さんと桑田さんの奥様の有希子さん以外はお酒を飲めるので、まずはシャンパンをオーダーしました。

乾杯の後は、ご自由にお酒をオーダーしてくださいね。あとは、子どもはオレンジかグレープフルーツか。。ソフトドリンクで。。。

飲み物と、チーズの盛り上わせが運ばれてきました。

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皆さまに。
乾杯。。。マリリンさんの婚約を祝福しましても、乾杯。

「いいさねー。アタシはアルコール分解酵素がないらしいから。。注射のアルコールですら真っ赤になるぐらいじゃもん。飲めたらいいんだけどもね。。。万緑が旦那に似たんじゃわなあ。。。」濃紫婆さんが、グレープフルーツジュースを飲みながら言いました。

万緑とは、木蓮和尚の本名森沢万緑です。

「だから、母さんは、車を運転してたんか。。。オヤジは飲んでたし。母さんの方が、運転は上手かったからなぁ。。。母さんは、外車好きだし。」木蓮和尚が言いました。木蓮寺先代の翡翠仁、

木蓮和尚の亡くなった父親ですが、飲むお付き合いが多くてお酒も好きなため、
免許はあるものの。。、飲酒運転はできないので、
妻の濃紫婆さんは、翡翠仁が、奥様が免許を取ったら車を買ってあげると言うので、結婚してしばらくしたら濃紫婆さんは免許を取り、車を買って貰いました。

ところが、いま100歳。90歳になると、木蓮和尚夫婦に、ご迷惑をかけるといけないから、免許を返納しなさい、と言われて。。、話し合ってシブシブと免許を返してしまいました。

旦那さんが外車好きで、濃紫婆さんもその影響で、
昔から。。いろいろ外車に乗ってたけど。
最後は。。。ベンツのマイバッハだったけど。。。木蓮和尚も自分の車があるし、ヤクザみたいでイヤだから乗らない
と言って、濃紫婆さんにど叱られましたが。


乗らないのに維持費もかかるからしばらくして売ったのだけれど。。。8年ぐらい前に、木蓮寺に警察がやってきて。。。

轢き逃げの捜査をしております。。こちらのお寺に黒の高級車がありませんか、とやってきて。。。

確かに高級車はあるけど、社用車の。。うちは白だし、濃紫婆さんが2年ぐらい前までマイバッハに乗っていたけど、、、もう誰も乗らないし。。2年ぐらい前に売ったんだけど。木蓮和尚はピンクの外車だし。

という話しでした。。。轢き逃げが、星降り町であったのだけれど。。。夜の暗い人通りがあまりない時に、黒の高級車

被害者は3歳のハリネズミの男の子で、母親が目を離したすきに、一階のアパートから外へ出てしまったらしく。。慌てて追いかけて行ったものの。。。

ブレーキの凄い音がして。。。走り去る車は。。その女性は運転しないし、車種に詳しくないものの。。見たところなかなかないかなりの高級車ではないかと。

車に詳しくない被害者ですら、かなりいい車だった。。。と。それだけは感じて。。。


まさか、あの車は、怖い筋の人かもしれないと被害者が言っていたらしく、木蓮寺さんでも、そんないかにもな高級車を見た事があった、という人がいた、という警察の言葉に、

濃紫婆さんがムカッとしました。。。

木蓮寺さんが、外車好きで、黒のかなりの高級車があるみたいな話を警察が聞いたのですが。、。2年前ぐらいに、本当に濃紫婆さんがマイバッハを手放していたので、ホラホラ、母さんやっぱり、あのヤクザの車を手放してよかっただろー、と木蓮和尚が言いました。

疑いは晴れたのですが。。。

「アタシがそんなん。下手くそな運転するわけないじゃん。それに、轢き逃げなんか酷いわ。もーとっくに免許は返したし。車は売ったし。。。ばっかじゃないの。。ヤクザの車ってヤクザもいろいろな車に乗ってるだろうに、いまどきピンクの車の方がどう考えても横着いだろう、堅気は乗らないよ。いい歳したジジイがさ、

「まぁ。。。堅気というか、お寺もご寄付やお布施して貰ったり、ご不幸があったりお亡くなりになった人がいるから成り立つ因果な商売だけど。。。」ベルモが言います。

100歳の婆さんがジジイって言うか。。と木蓮和尚は思いましたが。

あれは酷かったけど。。それにしても、犯人がまだ見つかってないし。。

3歳の男の子が亡くなってしまったので心も痛いし。


えっ。。。ミリオンが、、あれっと思いました。。あれっ、どっかで。。。そのはなしを。。。


あ。。。あれだ、あれ。。ほら、

メディアクリエイション。。。ベルモがリンリンで、ミリオンがミクロコスモスで。

噛み付いた。。あのサイトの友達の奈色君という小学生の男の子らしきからのメールにあった。。。プルメリア島の女の人が、僕と一緒ぐらいの子どもを轢き逃げで亡くしたんだって。。。だと。。。

それで。。。ネットの名古屋の友達が、ネットの女性から急に深刻な話しをされたみたいにびっくりした、ってメールがあったんだっけ。

ミリオンは、たまに奈色君というネットのサイトでできた友人とあれこれメールをします。。。奈色君というのは、おそらくかなり賢い子なんだろうなぁ。。。

それに比べて、ベルモ、リンリンとやらは。。。相変わらず魂が震えるだの、感謝、感謝の感謝の大安売りだし。。。

そうだ、。、奈色君から、子どもが交通事故で3歳の時に亡くなりましたみたいな女性のメールがあって。。と聞いた時に、

ベルモ、、、リンリンの考えや感覚。。

早く亡くなる子は魂のレベルが高く、世の中に貢献してきた気持ちが強いのです、その人生は本人が早く亡くなると決めてきた事です、

みたいなアヤシイ考えに反感を持ったんだっけ。。。魂のレベルが高いのはそうだとしても、

まるで、長生きするのは低レベルだといいたいのか。ベルモは、自分ちに、濃紫婆さんという御長寿さんがいて、濃紫婆さんには長生きしてほしいみたいに言ってるけど、

それって、ベルモの考えだと、長生きしてって魂のレベルが低いってこと。何を言ってるのか意味がわからないし。おまけに、嫌なら関わるな

みたいに書かれてムカッとしたんだった。。。

すっかり。。。世の中の辛酸を舐めた苦渋に満ちたお寺に相談に来る悩ましい人々をしょっちゅう眺めているうちに。。。すいも甘いも噛み分けた耳年増加減も不気味だし。







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