「母さんは、どうしてそうなのよ。。。」
舞と環と峰は。。。
タクシーで、中心街プルメリアリゾートの焼肉胡蝶蘭へ。。。
しかし、アメージングゴットネスのエステで、心身ピカピカになったはずの。。。峰が。。。ふてくされて。。。
焼肉だからビール、と。環はビールをオーダーしましたが、峰がビールは飲めないから、とファジーネーブルをオーダーしました。
峰はお酒に弱いのですが、全く飲めなくはないし甘いお酒、カクテルやチューハイは家で飲む事があるのです。「あんたたち。。。わたしを置いてきぼりにしたくせに。。。」峰が言います。。。
えっ。。。
確かに。。。峰に餌を与えといて気をそらして環と舞は木蓮寺に行きましたが。。だけど。。。峰はゆっくり美容に浸っていた方が幸せなくせに。。。お寺やら美術館など高尚な場の意味もないくせに。。
贅沢が好き。。贅の極み。。。
ショッピング、エステ、グルメ。。峰はそういうタイプなのです。精神的に浅いし。。思慮深いこともなく、あまり精神的なことを言いますと、宗教だ宗教だ、洗脳する、怪しいと、ぎゃあぎゃあ非難するタイプだし。。。
確かに。。。峰から今日は離れたいと。。舞はエステを仕組み、峰から離れましたが。だからと言って、。。非難される事でしょうか、エステのスペシャルな施術を受けるって。。。スッゴく喜んでいたくせに。。。
なんなの。。。
「母さんにはゆっくり過ごしてほしいと思ったのよ。。。母さん、アメージングゴットネスの美容液を欲しがっていたでしょう。それに、ここのエステのアメージングゴットネスは。。。わたしでさえ施術を受けたいぐらいよ。環姉さんがアマゾネスサンクチュアリィにオモテナシくださったのだから、、。わたしもなにかしようと思ったのに。。。記念になるし。。。」舞は、素晴らしい技術エステを受けてここにきた記念のお土産になるのに。。。と。。峰に言いました。嫌なら、言ってくれればわたしが受けたわ。。。
そこまで言うなら。。。言い過ぎたかなとも峰は思いましたが。。。だって。。。あんな婆さん達が。。なんだか。。なんなんでしょうあのぬくもりは。。
アマゾネスサンクチュアリィの庭園で見かけた母娘に急に虚しくなって。。あの人達は、アマゾネスサンクチュアリィに宿泊をしたくても、なかなか多分できないでしょうに。。
そのアマゾネスサンクチュアリィに
娘に招待され、娘にエステの施術のオモテナシをされと。。一方であちらは老親の老老介護をされているのに。。なんでしょうか、
どうして、もう。。。救いようのない。埋め合わせようのない。。。
この説明のしようのない。。敗北感は。。
どうしてなの。。。
目の前にはとろけるような最上のお肉。、。いかにも質が高いのが見て取れる。。。お店も落ち着いて品のある大人げあるただずまい。。。大人の隠れ家のようで。。。ハズレが無いのはやはり福の神関係のお店らしく。。。峰に気を遣い掘りごたつ式の個室を予約しました。。。座敷だと正座したくないと言い出すでしょうし。。。
甘い柑橘系の
カクテルを飲み少しづついろいろな種類の焼き肉を頬張る贅沢な峰が。。。それでも浮かない顔をしているので聞いてみれば。。。
認知症の高齢者のおばあさんが、峰を見て許してくださいと泣き喚いた事らしく。。
「仕方ないじゃない。悪気はないでしょ。。うちのおじいちゃんも。。最後は。。認知症だったのだから。。」舞は祖父の慶をお見舞いに施設へ行った時は、認知症が少し出ていました。でも、完全看護の高級な施設に入れたので。。。
少しは安心だけど。。でも、祖父には良くしてもらったわ。弟の剛より可愛がってくれたんじゃないかな。未だに感謝しているけど。。。最後は認知症が出てしまったけど。。ゴタゴタの争いの現実を忘れ認識しないのは。。ある意味で幸せな事かもしれない。
峰の話だと峰ぐらいのお年寄りが車椅子でそのおばあさんを連れてきたらしく。。。娘がいろいろやってるのにさ。。あんたらは、わたしをお金を与えてひとりぼっちにして。。。みたいに言ってきた。
ギャ。。。酔ってるわ。、支離滅裂な事を、、。
自分がビールが飲めないくせに。。。峰はあんたらはビールを飲んで、あたしだけお子様カクテルかい。。。と。理不尽なわがままを言い出す。。酔った。。。のです。。。
わがまま言ってるわりにはさっきからシャトーブリアンばっかり食べてるし。
「母さん。。。母さんは、介護の苦労はしなくて良かったって自分で言ってたし。。。母さんは、子どもの時間と労力をむやみに奪うなって言ってたじゃない。。。母さんは贅沢よ。。、環さん。、東京の祖母の志乃おばあちゃんの介護も仕事のあいまになさったのよ。。。母さんはそんな苦労もないのに。、。」舞が言います。。。
峰は、祖父母の慶と富士が甘やかしたんだ。「なにさ。。。志乃のクソババアは。。。志乃のクソババアなんか、さっさと病院にでもぶち込んどけばよかっただろう。。環が働いているのに。。。馬鹿かあのBBAは。。。」
峰は酔っ払って。。。環が東京の姑の志乃に時間と労力を使ったのが気に入らないようです。。。
気を遣い、時間を使い。。。
「志乃おばあちゃんは。、、世間体を気にしていたからね、私も仕事、仕事で。。子ども達を志乃おばあちゃんと喜美さんに見てもらっていたし。。。喜美さんに全面的な負担をさせたくないし。。。」
東京のジローの再婚相手の喜美は、志乃にいびられていたし。。。
酔っ払って峰は、「馬鹿だねぇ。みなきゃそれでいいだろうに。みなきゃ病院に入らざるを得ないんだそういう状況は意地でもつくらないと。。。なにやってんの。。。金はあるでしょうに、あのBBAは。兵糧攻めでもしてやればいいんだよ。。。」
あー、酔っ払ってるな、環と舞の姉妹は顔を見合わせて。。。
峰は酔っ払ってブスッとむくれながらも遠慮なく白ホルモンを食べます。峰はチーズ系の洋食も好きですが、
焼き肉も大好きです。環が峰のためにこのお店を予約してくれました。。。
結局峰は。。。あって当たり前だ、みたいな生活を続けてありがたみが麻痺しているのでしょう。。。
酔った。。。
まぁ、でも贅の極み。。美味しい場所で愚痴はもったいないし。。。
ピンクの派手な車に乗って。。。木蓮和尚と奥様と濃紫婆さんとチワワ二人と。。。
一家総出で。。。お招き預かりました
ベルモは青の海のほとりへ向かいました、
木蓮和尚がお酒を飲むので。。。
代行を帰りにお願いしようと思ったのですが、
お小遣いを渡して木蓮寺の社用車があるので小坊主さんが二人で乗ってきて。。。帰りは木蓮和尚の車を運転して帰る事にしました。
「あーあ。。。ワシは酒は飲まんから。。免許返して無ければこんな車運転してやったんだけどネェ。。。」濃紫婆さんは、90歳になるとさすがに木蓮和尚夫婦が免許を返す事にさせました。。。
お年寄りの車の事故が怖いし。本人だけで済む問題じゃないし。。他人様まで巻き込んでしまうし。。。濃紫婆さんは不便になる。。。昼間出かけたくても。。。紫子は免許が無いし、ぶつぶつ文句を言っていましたが。。。
お寺の大奥様が品性や理性を保たないと自ら。。。と木蓮和尚が言いました。それまで濃紫婆さんは、真っ赤な車や外車やなかなか派手好きでしたが。。。。
青の海のほとりの船着場の近くの
駐車場に車を止めると。。。
葉月とヴィーナスと、ヴィーナスの金星の幼なじみのグリ。シュナ坊とマリリンとベリーが待っていました。ベリーのペットのチワワとウクレレも一緒です。
シュナ坊は親族ではありませんが、最近ではヴィーナスの助手というか、アシスタントです。ほとんど海辺の白い家に住み着くようになってしまいました。。
グリも一緒だし。。
だからついてきたのでしょう。金星人グリもしばらく地球に滞在して学校に通うようで。。。あとは、ヴィーナスの家の同居のアザラシの福ちゃんですが。。。
笑〜の会社の真珠やの社長で。。。今夜は接待があり席を外せないそうで。。。残念ながら欠席と。。あとは、桑田さん達や、ミリオンや桑田さんのところに宿泊しているルッコラを待つばかりです。
青の洞窟のほとりは、鴨肉中心のフレンチです。
「お久しぶりでございます。葉月さん。、。本日はお招き預かりいただきまして。家族全員で押しかけてしまって。。、ありがとうございます。」木蓮和尚が言いました。「こちらこそ、ありがとうございます。うちの父親も、明日は木蓮寺さんにお招きいただきまして。あら、濃紫さんも、本当にお元気そうですね。。。」葉月が言います。
「ワシはもう。。、五回もハタチの成人式をしたぴちぴちじゃからのう。」「まぁっ、うわぁ。100歳。。。感激ですねー。。。今日は御長寿様によく会うわ。うちにも散策だけど娘さんが車椅子を押して庭園にお見えになったおばあちゃんがいたのよ。。。木蓮寺さんのお庭がお気に入りで。。って、木蓮寺さんにも娘さんが時々連れていくんだって。。。もう認知症が始まったみたいだけど、嬉しいんですって。。綺麗なお庭を見たり。。。」
えっ。。。そのとき。。。ベルモの顔色が変わりました。。、。
車椅子を。。100歳のおばあちゃん。。木蓮寺お気に入り。。。娘さんが。。
認知症。。あーわ。。。わ。。。魂の人。。。
魂の罪人。。。
そ。。。そうよ。。そんな。。そこまでいろいろそろってる人は。。。
あの人。。。あの魂の。。
ベルモは。。。重い。。罪深く。訴える魂の悲痛な叫びを早朝聞いたばかり。。。
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2020年01月24日
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