うぬぬぬぬぬぬ。
ベルモのやつ、。。
「おはよう。。ミリオン。」海岸を散歩がてらに。。。海の家クワタの近所の海の灯り、に宿泊している
母方の祖父、金星人のルッコラが、海の家クワタにやってきました。下町情緒というか、海の家クワタは、桑田の大将千範が、時には一晩中店を開けたり。。
気まぐれに早く閉める事もあるにはありますが。。。
常連さんと飲み明かしたり。。。気さくなお店である事は確か、です。今日は今は、朝のオープン前で、ミリオンがお掃除しています。
大事なノートパソコンを睨みつけながら。。。。でも。。。突然声をかけられて。。。はっ。。
「すー。。。すーごい顔して睨みつけてたんだけど。。。ネットで喧嘩でもしたの。。。」
「ま。。。ま、ちょっと。。。おかしな人がイチャモンつけてきて。。。ムッ、となっただけ。あははは。」「まぁまぁ。。。あんまりバーチャルにのめりこむんじゃないよ。。ほどほどに。。。昨夜はありがとう。」
昨夜は、ご近所さん常連さんが、こちらへたくさんの海老を中心に差し入れしてくださり。「御礼なら、ご近所さんにね。」「そー、そっか。今晩は、ミリオンも、海の洞窟に行くんだろ。。。」
「う。。。海の洞窟に。。じゃなくて、青の洞窟のほとり。。でしょ。最近できた。。。船で入っていくらしいやつね。わ。。。わ、そっか。ベルモも来るんだっけ。。。げ。」
「ベルモ。。。来ちゃうと良くないの喧嘩でもしたの」「や。。、や。。なんでもないよ。あ。。。暑苦しいなー。って。せっかく涼しげな青の洞窟。。。に、おデブは暑苦しいな。。。なんてね。。」
なにが。。。。以上、だ。すっかり、パソコンの書き込みに嫌なら相手にするな、嫌なのに相手にしているお前が悪い
みたいに上から目線の反撃を開始されたミリオンはムカッとしていました。。。
まぁ、嫌なら無視せよ、というスタンスのベルモに噛み付いて喧嘩をふっかけたミリオンが悪いのですが。。。
ベルモのくせに。。。と。
こっちは、気に入らないなら相手にしていただかなくて結構です、わたしみたいな奴は嫌いなんでしょ
嫌いならムカつくならかかわらんといてください。あなたにとって時間の無駄でしょとはっきりと言ってるのに。。。。
関わって反撃されて逆ギレする。。。
ネットなんて。。。そんなものでしょうか。
まあっ。。。なんか。。噂されてるのかしら。。。まぁ。。。いいや。。クシュん。
ベルモは、クシャミをすると、なんだか悪寒を引きずりながら、客室へ向かいました。
客室をお掃除して。。。
座布団に座ると、木蓮和尚がやってきました。
「顔色が悪いわけじゃなさそーじゃの。安心した。」「ども。」
霊媒体質のベルモが、悪い霊に取り込まれたのか。。。と心配していましたが。。。
「こちらへどうぞ。。。」木蓮和尚夫人の紫子さんがお抹茶を出して。。客室の応接座敷に二人を案内する声が聞こえてきました。
ふすまが開けられて。。。
こんにちは、おじゃまします。
お久しぶりでございます。。お初にお目にかかります。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
二人の女性の声がして。。
落ち着いたベージュの柔らかなワンピースの舞さんと。。。それより背が高い。。清潔感のあふれる白いスーツの知性的な
ハリネズミの姉妹が現れました。えっ。。。
なんだか。。。似ていない。。空気が違うというか。。これが、姉妹。。
離れて暮らして全然違う生活を送られてきたようなんだけど。。。
ようこそ。お越し下さいました。遠いところありがとうございます。
「まあっ。。ウフフ。」
ほな。。笑われたっ、
別に、ブスは3日で慣れる、というわけじゃなくて。。。その。。。
舞はもう二度目で見慣れたようだけれど。
丸くてぷくぷくなベルモが座布団に袈裟を着て鎮座していると、なにかの置き物のようか、冗談に思えてくる。らしい。。。
姉のキリッとクールでかっこいい感じの女性すら、初めてベルモの姿を見て。。笑いがこみ上げるのを必死になってこらえているようで。
別に。。。年末の笑ってはいけないをやってるんじゃないから。。笑ってもいーのにさ。
と。。。ベルモは思いました。
「お久しぶりですのう、舞さん、その節は。」木蓮和尚が挨拶をすると、舞はにっこりして。
「はい。ありがとうございました。和尚様のおかげです。姉の環です。私は2歳で、姉がいるとは母親から全然聞かせていなくて、ある日突然。。。だけど、
会うのを躊躇しておりましたが、素敵な姉で会って良かったです。和尚様の。自分なら会うと背中を押してくださいましたおかげです。」舞が嬉しそうに言いました。
そうだ。。。あの時。いきなり、興信所で調べたと、姉という人から電話があって。
寝耳に水。
しかし、母親に事実を突き止めると、なんと、東京で母親が結婚していた時にできた姉がいるんだと。。。
もしも、変な姉で、舞が商売をしている事を知って、旦那がお金持ちの社長夫人であることも知り。。。今の時代だからお金を無心されたりしたら。、。とか不安だ、どうしよう。。みたいな相談でした。。
しかし。。。目の前にいる、白いスーツの女性は、キリッとしながらも慈愛に満ちている。。知性の中には優しさや暖かさが含まれている。
木蓮和尚は、たくさんの人と会うので
善人、悪人、ずるいひと危ないひとなどなど。。、霊感というより人相で勘が働くのです。ところが。。。この、舞の姉は、とても優しくていい波動が伝わってくる。。
正直言って、舞よりかなり良い人なんだろうなぁ。。
「ようこそ。舞さん、環さん。木蓮寺の住職の木蓮でございます。こちらは、修行僧の大福です。」
「ププッ」やはり。。環も吹き出してしまった。
ベルモは、ガマン我慢。。。慣れて。いまさら。私はピエロ役。
それで。。悩ましいひとや、緊張する人の気持ちが和らいだりほぐれたら。。。
それにしてもなんだけど。。。なんだか、あまり似ていない姉妹。。だわね。ベルモもそう思いました。
姉妹は、座布団に並んで座りました。
「ごめんなさい。あまりに可愛らしいので、」と、ベルモを笑った事をお姉さんの環は詫びました。。。
可愛らしいので。。。愛敬。。木蓮和尚は、「笑は健康の素ですから。。。」と。
笑われてナンボだわよ、もう。ベルモは思いました。。。
あっ。。。
対面して座るハリネズミの姉妹が。。
舞と環。。。木蓮和尚とはお話しするのですが、ベルモは、木蓮和尚の後ろで変な置き物のように鎮座して事の成り行きを傾聴します。。。
これも大事な修行のうち。木蓮和尚と、お客様のやり取りや間を読み勉強します。。。
あっ。。。ベルモの頭の中にスーッと。。
ひとつの風景が浮かんできました。。金色の橋が。、、金色の世界に繋がる橋が見えて。。
もちろん、ベルモは鎮座して黙って座っているだけであり、頭の中は他の人から見えませんが。。。この姉妹に。。。この姉妹に絡まる糸をほどけ。。。
さすれば。。。金色の。。。こちらの世界に渡る事ができるであろう。。。
えっ。。。この姉妹に
舞さんと環さんだっけ。。。なんか、あるのかしら。。。
それは。。。仏様の声。仏様の。。
ベルモは、声を出さずに。驚きます。
知らない人からみたら、危ない薬をやって幻覚を見たとか、病気で幻覚や幻聴を見たとか
頭のおかしい人に思われるかもしれません。
が。。。これは仏様のお声に間違いない
良いか、悪いかはわかりませんが。。この姉妹は。。キーポイント。
なんら。。。いろいろな事実が。。。
ベルモはゾクゾクしてきました。しかし、湧き上がる気持ちを抑えて、冷静になって。相変わらず黙って座り続け。。。
舞と環は、再会を喜んでいるようです。
しかしながら、環は。。「わたしは。。。娘がいるのですが。。。本当の娘ではありません。実の娘として籍を入れる事ができましたので、そのまま。。。実の娘だと。本人も信じているのです。実の娘は、父親が再婚した喜美さんという義理母との子どもで、緋夏というわたしの腹違いの妹の子どもなんです。父親のジローは。。。名古屋の母親峰と結婚しているときに、外に子どもを作ったのです。。。だから。。。緋夏さんは、舞さんと一緒の年齢になります。しかし、緋夏さんは、わたしに娘を託すと姿を消しました。」
絡まる糸を丁寧にほどいていけ。。。
さすれば。。幾人かが救われる。。。
この姉妹に。。姉妹をめぐってなんらか、あるのかもしれない。。。
環は続けて話す。。。異母妹の緋夏が女の子の赤ちゃんを環に託しに来た。。。環はその時ちょうど東京にいて。。。
最近では、アメリカやヨーロッパへ海外の出張も何週間かする場合があり。。。既に3歳の長男の渡海を産んでいたのだけれど、キャリアウーマンの環は、渡海を祖母の志乃や、義理母の喜美に預けて渡海出産後、暫くして職場復帰しました。。。
ある日突然。。。緋夏が、環を訪れて。。この子をお願いします、3月5日に産まれました。名前は純です。。。
えっ。。。仕事で携帯を持たされていた環は。。。家出を繰り返していた緋夏に、家に帰りづらいなら、と仕事の携帯番号を教えていました。。緋夏が祖母の志乃から嫌がらせを受けて。。。
何度か家出を。、、。環はかばいましたが、しかし、環は、自分の事でも忙しいですし。
とうとう。、、緋夏は、かえってこなくなりました。。。
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2020年01月15日
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