日曜日。。。。うやうやしい物腰で舞は仕事を抜け出して実家へ向かいました。
峰の思惑どおりな。。
お目当ての未森に送迎をしてもらい。感情的な峰も娘にはストレートにぶつけてきますが。。。峰がいれは多少緩和されて。。未森は防波堤にもなるわけです。。
未森がいる事は柔らかなクッションになってこっちにもメリットはあるんだけど。。
仕事中に抜け出してきたので、着物の舞。。藤色の地に黒揚羽の最近の着物で、これまた峰の興味と目を引いた。。。
たまたま今夜、着物を作った呉服屋さんが接待でうちにいらっしゃるのでご挨拶に着たのだけれど。。
ランチも、常連さんの奥様で藤色の好きな方がいて、目の保養だわ。素敵ねと見事にきげんよく褒めてくださり。舞の着物を楽しみにしているご婦人でウケが良かったのに。。。
そうだ、今日は、峰に。。。
しまった着替えるのも時間ないし。あんのじょう。。未森ににっこりし、舞の着物をじろじろ見定めた峰は狙いをつけたように。。。
お茶を出す前から、「へぇ。今度婦人会があるんだけどさー。。」と言う。「あらそう。そりゃ、よかったわね。。。」舞が言うと峰は、
「なんだい、愛想がないねー。本当に女将なのかい。えちょっと、あんたおんなじ着物ばっかりじゃあれだろ。いま着てるの早めに貸しとくれよ。」
貸しとくれよ。、。。じゃなくて貸したんじゃなくってクレよでしょうに。「いまどき、洋服でいいでしょう。手間だわよ。それに、母さん着物は既に何枚かは持ってるでしょう。。」またはじまった。。。峰は茶菓子とお茶を出すと。、。
もちろん、娘の舞だけならなんにも出さないだけど、甘やかしてくれる未森がついてきた手前いい顔を出しておきたいのだ。とんでもない計算BBAめ。
「なんだって。。。洋服なんか安っぽいだろ。それに同じ着物なんか着ていけるもんか。」体型も舞と峰は似ている。。。服のサイズも。
しかも、昔はめんどくさいから着物なんか着なかったのに。。。近所で何人か見栄っ張りオババがいて目糞鼻糞の醜い見栄の張り合いの争いをしているみたいで。着物だと格が上がるらしい。
おまけに、峰は華やかな蝶々や牡丹や芍薬が大好きで、着物のセンスも舞にフィットしているのだ。
なんでも、子どもの頃に、舞が蝶々を追いかけていると。。。
峰は舞に、女性は花や蝶々で、男性が働き蜂の蜜蜂で、女性に甘い蜜を運ぶために働くらしい。。。で、女性は、花や蝶々みたいにひらひらしてれば良いそうだ。
蝶々は甘い蜜を吸って生きるから美しいらしい。しかも、美しい花の蜜を。。。
だから峰は、着飾るのが好きで。派手好きで金遣いが荒い、そのくせ舞が夜の商売、スナックに働けば怒る育ちが良い蝶々。。夜の蝶は、だめなんだそうだ。良い男をせっせと働かせてひらひら美しく舞わないとダメなんだそうで。
あたしがせっかく東京のBBAが、なんだ二人目も女かって次女の舞に無関心だから、蝶々から連想して舞って名付けてやったのに、あんたは夜の蝶かいと峰は文句を言っていた。
しかし。その夜の蝶で、いまの旦那の裕福な未森と再婚すると批判はピタッとやめるし。
本当なら、環姉さんが、最初で女の子で峰が蝶々から連想して舞と言う名前にしたかったらしく。。でも、姑が、勝手に環、タマキと名付けて役所に勝手に届出を出すし。
タマキ。。。長女を産んだのに、姑に
わざとユニセックスな男性でも通用するような名前にされ。
女の子なら、舞にしようと決めていたのに。
でも。。なんてこと。。。
蝶々だの芍薬だの。。よく言うわ
峰はもうドクダミかお墓のシキベで結構なのに。。。蝶々じゃなくてドドメ色の蛾でしょう。それか、ドクロの服でいいのよ。
「舞。。。お義母さんも、お困りのようだし。着物なら何枚かあるし、また作れば良いのだし。。」と。いつも決まって、未森がそう言うオチに持っていくのをまんまと計算に入れていた。。
舞はうるさくからまれてもなんだし、アマゾネスサンクチュアリィの手土産を峰に渡しました。峰には、バッグやスカーフを上乗せ。
家族には青磁の陶器。アマゾネスサンクチュアリィに行ったので、お嫁さんの静香さんには、女神の美容液を購入し。いつもうるさいオババのそばにいる謝罪の意味も含めて。。。
静香さんとは、特に仲良くはないけど、悪いわけじゃない。舞はほとんど仕事だし。まぁ。。。お義姉さんは完全別居で羨ましい。、みたいに言われた事はあるけれど
それも。。。峰が相手ならイヤミじゃなく本当にそうとも言える。。。私なら家を飛び出していたでしょうし。
舞は生活力があるので、それじゃ、サヨナラと嫌ならサラリと河岸を変えるし。お店にしても収入は自分が稼いでいるので、嫌なら出て行きなさいと追い出して我慢しないのだ。
世の中には未婚のうちからマンションなり一軒家を建てて、将来を見据えて親と住む人がいるけど。あれは、本当に親孝行と言うべきなんでしょうか。と、舞は思います。お客様だから言えないけれど。。。お客様にもいたり、舞の同級生のキャリアウーマンでマンションを買った独身女性がいるのですが。。
良い人いないかしら。、なんて、舞の店小料理屋蝶々はお客様筋が良いし、場として見合いにも利用されるし。
旦那の未森も経済力があるから。。。ご縁をつい頼られそうになるけれど、
あちら様からしたら、うちは既に家があるのだからね、住むところを提供できるのだから、好条件の相手を紹介しろみたいなニュアンスなのですが。。。
子どもをあてにして最初っからジジBBAまたは片方だけ付きの、強制同居、強制移住を結婚する前から宣言しているのだ。
新しいうちを築くという観念がない。一人の人間の生活のベーシック。。
わたしにはとてもじゃないけれど。親世代とないまぜにして。。。
誰がそんな窮屈な価値観を押し付けてくる人の家に入るのか
恋愛で話し合ったり、相手に惚れてこの人と結婚できるなら。と譲り合ったり素直に言う事を聞くのではなく、条件の闘いのお見合いなのだ。
ウチは住むところあるから、ジジババ付きよろしく、条件の素晴らしい人で。。。だと。
舞の同級生は、しかもマンションあるし、私は稼ぐのだから歳下男性じゃないと。歳下のイケメン男子じゃないと、だと。そんな。。。住むところはあるかもしれないけど、もれなくオババ付きだし。母子家庭で女で一つで一人娘の私を育ててくれた。。。みたいな事を言ってるけれど、
母と娘はそれでいいかもしれない。
離婚で既にじゅうぶん子どもに迷惑をかけているのはおやの方である、それなのに。病気でもないのにいつまでも娘から自立せず。働けるのに働かず。。。
1人にさせておけない、みたいな憐れな空気をつくり。
娘の結婚を邪魔しているのがわからない。結婚相手も親付きの家に入れ、なら。
歳の離れた
爺さんなら来てくれるかもしれないけど。そうすると彼女らは怒るしね。結婚できるにしろ、親がからむとバイアス制限がかかってくるし、選択の幅が狭くなるのにね。。。
まぁ。峰は義理父の焔が金があるし、峰の親からたんまりほとんどの遺産を峰が上手いこと遺言通りに相続しているのだから。そのへんは安心なんだけど。、、峰はお金があるくせに小遣いも着物も欲しいと言うのだ。。。
同居していない感謝料金、慰謝料みたいに、未森が峰に小遣いを渡してるのは見て見ぬ振りをしている舞。月に一回か、二ヶ月に一家。。
未森は峰と焔に1万円づつは渡して
お盆には2人で五万、お正月にはお年玉として二人で十万円渡している。
未森は、いつも
嫁さんに内緒にしてくださいだって。。そんなの知ってる。でも。。。見て見ぬ振りをして。舞はスイーツも含めて
こちらは、剛の一家ね、と。アマゾネスサンクチュアリィのお土産を渡しました。峰は、「いいわねぇ。さぞや、楽しんできたんでしょうねー、」どうも話題の女性の聖域に自分が行けなかったのを相当な根に持っているようで。。。
「仕方ないでしょう。誰もがいけるわけじゃないのだし。未森の会社関係のご招待だと言ってるでしょう。」何度も何度も無理だと言ってるのにチンピラかしら。。。
「なんだい、これ、静香さんにって。。」峰が美しいパッケージの女神の美容液に目をつけると、舞は、「母さんにはもう必要がないものだわよ。美容液なんだし。」「馬鹿おっしゃって。アマゾネスサンクチュアリィのエステの美容液なんだろわたしにも買ってきたっていいじゃないか。」
なにを。、。峰は。。。「静香さんには、母さんや義理父さんがお世話になっているんだから、それぐらい。」
「馬鹿だね、そんなに菓子があるから、菓子を食わせときゃいいだろ。静香さんには、花より団子だよ。豚には真珠より喰いもんだろ。これはお寄越し。シワが消えるんだろ、」峰は剛の一家のぶんなんだけどと。。。渡した美容液を見つけて取り上げてしまった。。
確かにお土産スイーツもたくさんあるから。剛一家も甘党なんだけど。。。あれだけ取り上げといて未森から小遣い貰うわ強欲BBA。。。
もう。。。知らない。早く帰りたい。。皺なんて伸ばしてオババがどうしようというの。。。
さ。。。
しばらくしてナオキが、葉月にLINEを返信してきました。
急に休みは取れないけど、地球には行ってみたいと思ってたんだよね。急にはいけないけど、行こう行こうって先延ばし。。。
へー。彼女とくるのみたいに。葉月が返信すると、
彼女なんて。。。
今はいないけど。仕事のジャマされるのウザいんだよね。職場での出会いは、ちょっとなぁと思うし。。ナオキもモテない方じゃないけど。多忙で、職場では今ひとつ、恋愛感情感じる出会いは。。ね、揉めるとめんどくさいし。会社はパス。
ウーン。。?でも、彼女は。。そういう出会いがあったら。。なんだけど。。いまんとこは。特にないし。なんだかめんどくさいかもな。
葉月は。。。ナオキ。
草食だわねー。ま。無理矢理どうこうって。。恋愛はするしないじゃなくて。恋に落ちる。。だから。不自然な問題じゃないからね。
せねばならないじゃないよね。。そ。自然に恋に落ちる。自然に好きになる。。。
ベリーやルッコラとマリリンの婚約祝いに地球には来ないみたいだけど。。
ナオキ。
そのうち気まぐれに地球に来るかな。ナオキは。。金星人だから、地球生命体と恋愛や結婚ってなったら
パートナーは金星には住めないけど。ナオキは地球に来れるし。それに。。
もしかしてわたしの細胞移植をしたら。。。地球生命体のパートナーは金星でも住める体質になるかもしれない。。ま。。。いっか。。長子のマリリンが、ベリーのクラブキャラメリゼを継いでママなんだけど。
ナオキの話し。
マリリンは、たまに、ナオキにお店の女の子あの子どうよ、みたいに言ってくるらしい。だけど。最初っからサシで相手を決めて見合いみたいに言ってこられるのがとてもイヤで。
マリリンはマリリンで自分が幸せホヤホヤだから女の子にもママとして幸せのおすそ分けをしてあげたいみたいなんだけど。
キャラメリゼ。超高級クラブ。お客様の筋がいいから、花嫁修行や婚活にホステスに女の子はやってくるし。若獅子の巣ともなれば、親は夜の商売だろうが大歓迎マナーやインテリジェンスも身について婚活もできお金も入ってくる。で、そりゃ、それなりの女性なんだけど、もちろん。
だけど。。。どうも。キラキラしたとて。なんとなく。推しが怖いというか、キャラメリゼのママの弟で生え抜きのエリートビジネスマン
なら、ナオキも当然目をつけられ狙われている。それがまた怖いんだって。世の中には、紹介して紹介して、みたいに口ぐせの人がいますが、こういう人にはだいたい異性は紹介したくないものでございます。
逆に無理矢理紹介させられそうになり、サシで相手に会わされるのがイヤで逃げる人もいるわけよね。実はそうやって紹介したい人がいるみたいに言われ逃げる人ほど紹介話が入ってくるわけで。。でも、そういうひとは、出会いの場、たくさんの人がいて飲み会みたいな感じなら行くけど、
最初から相手が決まってサシで会えと言うのを嫌がるのです。
飲み会で人がたくさんいてその中で仲良くなって。。。展開が。。ならいいのだけれど。
と、いう愚痴を聞いたので。葉月は、社長秘書の藤森リノにナオキを紹介する、みたいに言ったものの。。。自然に顔を会わせるとか、みんなで飲み会だとかね。
その方がいいわね。最初からサシでだともしもお互いに好みじゃないのもシラけるし。どっちかだけが好みならもっと最低だし。。。
と、言いながら葉月は、ナオキにアマゾネスサンクチュアリィのメンバーの集合写真をなんとなくLINEでさりげなしに送ってみました。
さて。。。峰は、舞にまた電話をかけてきて、エステの女神の美容液が艶々で気持ちいい
だから、環には、会ってやってもいいけど、アマゾネスサンクチュアリィでしか私は会わないから。あそこが会う場所なら、会ってやってもいいと言っておきな。と。。
そんな。。。めちゃくちゃだわ。すぐに予約を取れるコネはないし。宿泊できたけど、未森の会社の接待でその人も抽選だったみたいなのに。。。
お金ならなんとかなるけど、お金だけの問題じゃないでしょう。
舞は唖然としましたが、
どうしても会いたいなら一世一代そこまで覚悟しな中途半端に会う会うって安く言うな。
そこまで命がけで必死なら会ってやってもいいさ、環は姑の申し子だし。
でも、場所をアマゾネスサンクチュアリィにするなら会ってやるさ。
そんな。。。
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2019年12月19日
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