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2019年08月26日

真夏の夜のおとぎ話85ホワーンとした気持ち。。。微笑んで。

忘れた方が幸せだということがある。。。

そう。。私はきっとそういう風に生きてきたし。そういう人生というか鳥生というか
カモメ生なのだ。。。
無意識にも。
なんだか自らの業の強さを感じとり

と、いう事は記憶を無くした私がなんとなく曖昧にうすらぼんやりと。そんな人生を送ってきたことは潜在的に本能が察知している。

だから。。。記憶をなくした今が幸せかもしれない。

神楽町病院に入院しているカモメの
ルナさんは、暫く入院した後、
本人の希望があれば、
神楽町の紹介で福祉センターや教会など、働く場を与えられる事になるようだ。神楽町は、福の神の街なので、福祉バックアップはしっかりとしています。

それを聞いたルナさんは、あまりの親切ぶりにびっくりしたと同時に、こんな私が親切にしてもらう資格があるの
と、ふと不安がよぎり。。。湧いてくるこの感覚。。私は以前、もしかして悪いことや酷いことをしてきたのではないのか。

このまま。。。記憶をなくしたままで、ずーっと暮らしている方が多分私は幸せなんだろうな。。。
忘れてしまった過去に。。。多分思い出したくないのもあり。なんら、強いショックが重なり記憶喪失になったのではないか。

きっと。。。過去を振り返る、思い出すと、私はおそらく死んでしまいたいぐらいな。。

そんな生き方を重ねてきたのでしょう。

さてと。そんなシリアスなシーンがあれば、

神楽町には、同時時間。幸せいっぱいな人々もいるわけで。
喜劇と悲劇も。喜びも悲しみも同じ時間に。

時間というのは、共通して平等にその人に流れていくのに。。。その人により
楽しさが溢れたり身を切られる苦痛だったり。

それでもやはり、日々は過ぎて時は刻まれていく。

どう過ごしどう感じるかはその人のものだけれど。。。
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同じく神楽町の神楽町内なのに。。。


神楽奥座敷離れの料理長が、ヴィーナス兄妹の席にもご挨拶に来ました。

ヴィーナスも、仕事の接待や招待でここは何度か来ているので顔見知りです。

料理長は、柴犬のピュアです。

なんと驚き。。ピュアの父親は、首都圏神楽本家の料理長の州太郎。天才親子でした。

柴犬だけど、世代年代若いので、名前はピュアにされ。鷹が鷹の子を産む天才。

なかなか、親子や兄妹で、タチバナの店の料理長はいません。
タチバナの店のピヴォワーヌの離れの海底超高級フレンチも、
喫茶店南風のマスターの兄のハリネズミのピースですが、弟の南風の
マスターは、タチバナとは友達だし、となりの居酒屋金曜日の夜も手伝っていますが、
なかなかの腕前でも、
自由人でタチバナにお料理は習っても組織に属していないですからね。

柴犬の料理長のピュアは小さなシェフを連れてきました。
チーコの兄のチワワのララ尾です。

「ララチャンシュギョーシテタンダネ。」ヴィーナスやシュナ坊と同じクラスのチワワのララ尾は、

シュナ坊みたいに福の神家に住んでいますが、福の神タチバナの料理修行や、タチバナやチーコの面倒をみたりして

シュナ坊が、
ほぼ、ヴィーナスや福ちゃんちに遊びに行ったり、家では、タチバナではなくて、
大蔵や柊の部屋で寝たりであまりララ尾と顔を合わせません。中が悪いわけじゃないですが、真面目で大人しいララ尾と、

やんちゃっこ、イタズラもするけど、学校のこともしたり、児童会や学級委員もするヴィーナスとは違うタイプかもしれません。

最近では料理修行なのか、ララ尾は学校をよく休みます。ピュアが、ララ尾はチーコの兄でヴィーナスやシュナ坊やグリのクラスメイトですね、とその場のみんなににこやかにご挨拶すると、悪ノリしたシュナ坊が、

「ララちゃん。その調子でさ、妹ちゃんとヴィーナスの結婚式には頼むよー。」とからかったので、既におしとやかチョコレートを食べているチーコは、

恥ずかしながら赤くなり嬉しそうです。
ブッ

思わずグレープフルーツ絞りを吹き出しそうになったヴィーナスに、
ルッコラが、「ヴィーナスのクラスメイトなんだね。お世話になりますね。じゃあ、私も楽しみにしてるよ。たくさん美味しいのをその時はオーダーするからね。」と拍車をかけるので、グリが

「ララちゃん妹思いだから娘は嫁にやらんとか、じゃなくて妹は嫁にやらんって言うかもー。」と、からかうので。

ヴィーナスがちょっと安心すると。
しかし、茶目コが余計な口出し、
「あら。そーしたらララ尾ちゃんチーコに酷い目にあわされるわね。」おとなしい
ララ尾は、妹のチーコの言いなりで尻に敷かれているのです。

モーやめてよ。なんでチーコと無理やりくっつけられる話しに持っていかれるのよ。結婚は周りの祝福の前に、まず、本人同士の合意が必要でしょうに

だいたいアタシはアンドロジナスで、別に男性と結婚しようと思ったらできるし。

チーコはどっか、葉月とかぶるし。ヤカマシイし。バブバブ言ってるいまはまだしも。。。
覚醒してお喋りができるようになったらもう。。。あたしもペラペラ喋る方だし。

ま。。。考えるのよそう。。

チワワとウクレレのマイクロビーンズのベリーのペットが、ベリーとルッコラの抱っこをすり抜けて、チーコとココナにまとわりつきました。

「ホラホラホラホラアリガヨッテクルミタイナカッコシテルカラダロ
マイクロビーンズの二人は甘いものが大好きで甘いものを食べるので、フワフワケーキやマシュマロみたいな格好のチーコとココナによってくるのです。
「バカねー、この子ら。名前ですら。。。クッキーちゃんやメレンゲちゃんや、誰かの甘い名前を呼んだだけで勘違いして飛んでくるんだから。」ベリーは、言いましたが、

ココナは、ウクレレがフワフワしてケサランパサランみたいなので、可愛いと可愛がっていて、チーコは、ツルツルのチワワが、オモチャみたいに思えてじゃれついていました。

アレルギーはありませんか、と料理長が下調べ笑〜に聞いておきましたが、笑〜は、ヴィーナスに各ご家庭についてアレルギーを聞いたところ、
さらに、ヴィーナスなので、倫理的にタコ料理を避けました。

ほんとはタコも食べられるんでしょうが、パパがタコなので。

前菜からアワビと伊勢海老も出てくるし。
あとは、ベリーからマイクロビーンズについて聞いていたので、マイクロビーンズには、お店からのプレゼントで、フルーツ盛りを最初から出しました。

チーコや、ココナにまとわりついていたマイクロビーンズの二人も現金にも。フルーツ盛りを目にしてぴょんぴょん喜んでそっちに飛んでいきます。

「こんな日が来るとは。」木蓮和尚が言います。極上の冷酒を用意されて

木蓮和尚達や桑田さん達は少し、ミリオンやベルモを返せと言われたらどうしよう。という気持ちもありましたが、どうもそんな様子ではないようで。。ベリーやルッコラのは、

ミリオンやベルモが良い人と暮らして健康でいる事を喜んでいるようにしか見えませんでした。
実際、ベリーやルッコラも、全然最近までまさかヴィーナスにきょうだいがいるとは知りませんでしたし。ただ、幸せに暮らしている事を知り安心したのです。

ただいま。。。木蓮寺では。あー。損してしまった。
いい子ぶって掃除だなんてなー。なんもあるはずないじゃん。調査だと、ベルモは最近

ヴィーナスときょうだいって知ったばっかりなんだからさー。

隅から隅まで、お寺の掃除をした押した茶色黒。

「綺麗になったね。いい心がけ」りーだーの榊が茶色黒を褒め

ホワーンと、なんだかいい気持ちに
悪くないかなー。綺麗にするのって。。。

すっかりスッキリ綺麗にピカピカに

なんか。。。気持ちいいなー。

目的のものがあるかないか。にこだわっていましたが、ただいま綺麗にしたら。

それよりもすっかり綺麗に片付けてホコリすら許せなくトコトン磨けたのが嬉しくて

もともと木蓮寺は、掃除は毎日の日課で綺麗ではありましたが。。

でも、きっちり撤退すると。よりそれ以上となり。

なんだか不思議な気持ちが、茶色黒に湧いてきました。なんでしょうね。。

仏様たちが、そんな茶色黒を優しく見守って微笑んでいました。




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