「こんにちはーあっ、大奥様艶やかですねー。凄く。
チワワちゃん達もふたりとも可愛いお花みたいだね。」
福の神笑〜接待の日。
美の福の神笑〜は、福の神家の同居人シュナ坊が、木蓮寺に何度もお世話になり、
さらに、面倒を見ているチワワちゃんの赤ちゃんのチーコをヴィーナスの顔を出して喜ばせたいのと。
ヴィーナスへの日頃の感謝。
と、言うことで、兄の超高級料亭で、ヴィーナスのきょうだいの親交を深めるお節介も含めて。。。
お食事にご招待です。
UFOで、木蓮寺に迎えにきたグリが、サッと、境内に出ていた濃紫婆様と二人のチワワちゃんを見ると
ジェントルマンの様にグリが褒めて花を持たせました。
チラッと
濃紫婆様は、偶然にも境内の掃き掃除をしていた茶色黒に、
「あらマー、誰かしゃんに爪の垢を煎じて飲ませたいところだねぇ。サッズが可愛らしい子は違うわな。」
グサっ
なんだよー、ムラサキ婆アめ。こっちはそこんとこ苦手って言ってんだろ。オベンチャラとか。
あの、ピンクポメラニアンは、商売上手なだけだろー、商売上手慣れしてるだけだっ。
クーっ。。。本気にするのかねぇ。まぁ。婆様は、いつもよりはマシなぐらいだし。
チワワは。。。片方はくるくるパーみたいな転がった方が早い様なカッコじゃん。
しかし、新人小坊主茶色黒は、心ではグサグサしても
顔では、ニコッとして。ようこそ、お越しくださいました。
と、ピンクポメラニアン、、、グリに挨拶しました。
すると。。。サッと、境内の片隅から、
小坊主組みのリーダーゴールデンレトリバーの榊がやってきて、
榊です。はじめまして、とグリに挨拶をし
「後、桑田さんもやってくるんで、桑田さんと木蓮和尚様ご夫婦とベルモさん。。。あっ、こちらでお待ちくださいませ、お茶をいれますから。」と、
リーダーの榊がやってきて、グリを例のほうじ茶の香りが溢れる
茶香炉の間に招き入れました。
おー。さては、隊長、榊氏。。。ピンクポメラニアンをお気に入りらしいぞー。
グリはポメラニアンみたいな顔をしてます、こないだ木蓮寺に来たヴィーナス達の仲間のグリをちらっと遠くから榊が見て
あのピンクの宇宙人の子可愛いやん。とデレデレ
「やれやれ、桑田はん、まだこんかいのう。。ほれほれゴボウ。。留守は頼むぞー」濃紫婆様が言うので
「楽しんで来てくださいませ。」
茶色黒は内心ニヤリとしました、
木蓮寺に和尚家族はしばらく総出で留守。
まー、木蓮寺にある可能性は、あまりないかもしれないが。。。後で、ボスにLINEしよーっと。
暫くして、車で桑田さん夫婦とミリオンが来たので、
桑田さんが、車を駐車すると
グリは、いったん、彼らを乗せて
居眠り座峰の料亭神楽奥座敷離れにワープしました。
それは、一瞬、あっという間に。あっけないぐらいでしたから。
「あーわわ?最低限。。。飛行機モードにしてもらった方が良かったかな。
なんか、もったいないよーな。」木蓮和尚様が言うので、ミリオンは、「飛行機モードでも、プルメリア島から神楽町ってすぐすぎ。。。ま。道のりプロセスは、今回は省くだから。グリちゃんのUFOが、最高だよ。」
ベルモが、「ドラえもんのどこでもドアがあればこんな感じかもねー。」
うわぁっ。きゃっきゃっ。
着いた所は。せせらぎの音がし、竹がサラサラサラサラサラサラ。、、マイナスイオンが無尽蔵に泉のごとく湧いてきています。
苔生す美しさ。。。厚みある苔の絨毯が。。。
山麓の上の方から美しい岩清水も湧いてきて。。。
そこには。。。映画かテレビかで見るような。。。奥座敷。歴史を感じざる得ない趣きがあるいかにも高級料亭と言った佇まいの
日本家屋に圧倒されました。。。せせらぎの音、竹の音。ヒグラシの鳴く声。。。
「し、、しら、知らねーぞ、かーちゃんちゃんと財布にお金を入れてきたんかよ」桑田さんが言うと、
すると、サッと門から
「あら。大丈夫ですよ。みーんなご招待でございますから。オホホホ
皆さまはじめまして、お時間をいただきましてありがとうございます。ヴィーナスさんにいつもお世話になっております、福の神、笑〜でございます。」
深くお辞儀をした福の神。
笑〜は、涼しさに合わせて濃紺の地に大好きな芍薬と蝶々の柄の有松絞りの浴衣を着てお出迎えしました。
ファッション感覚や、ドレス感覚の浴衣より、それはそれで可愛いけどねー。
だけど、今日はお店の雰囲気にも合わせなきゃ。
シュナ坊に、漫才師みたいな格好はやめてよね
確かに今時カラフルでいーかもしれないけど、社長さんなんだからさ。ピンクの花を頭につけてすぐコントかなんかできる様な格好はやめてよ。
料亭なんですからねー。社長なんですからねー。
確かに笑〜は、フワッフワな、毛皮は動物虐待反対なので着ませんが、毛皮に見えるような高そうな繊維のフワッフワな服とか
ピンクなショッキングピンクやら好きなので、シュナ坊が、落ち着いた料亭に飛んだ格好は辞めろ
と、注意しました。ちょっと鼻に付く言い方だけど、一理ある。
笑〜は、お店の雰囲気に合わせて、シックでも地味にならない品のいい着物にしました。有松絞りなら奥深くて趣きや品があるし。
着物だと暑苦しく、浴衣じゃ軽いかなーと悩んでいた時に、知り合いの女優さんが、有松絞りの白に淡い紫の朝顔の浴衣を着ていて
こんな感じなら、浴衣でもしっとりくる。
と、笑〜は、すぐに有松絞りの浴衣を探しました。
さすが、美の福の神。キラキラしています。
うわぁ、綺麗。はじめまして。。。ありがとうございます。。。
「暑いですから、まず、中にお入りください。こちらは、長男の兄のお店ですの。」
食の福の神、長男タチバナのお店のひとつです。
兄に頼み込んで、川床料理の予約をして貰いました。
高級感漂う門構えを入ると。。圧巻される壮麗な日本庭園が。。。滝が流れて岩にあたり水しぶきを涼しげにはじいています。
うわー
「ど。。。どんだけお金持ちなの。」ミリオンがビックリしましたが、
グリが、「だって。。。神さまなんだよ。神さまはお金大好きだし。勝手に次から次からお金が回ってくるし。あははは。」
グリが、じゃ、金星まで行ってきて、ヴィーナスんち迎えに行って、あと最後帰りがてらに海辺の白い家の連中もね。連れてくるー、
と、言って、グリはまたUFOで、行ってしまいました。
とりあえず、こちらでと座敷に通されると、
あっ。それはそれは、どこかで、そう。
あの、木蓮和尚様の大好きな茶香炉の香りが溢れた座敷に通されました。新しい畳の香りも爽やかで。
総ガラスからは、美しい庭園が見えます。
そして、そこには、さきに送迎してもらったマリリンとカルモダンのカップルも座っていました。
「こんにちは、こないだは、ありがとうございます。ごちそうさまでした。」とっても美味しかったですよ、まさか趣味の範囲で、だなんて、プロフェッショナルの方が作られたのかと思って
と、マリリンとカルモダンは、木蓮和尚様や桑田さん達に挨拶しました。
マリリンとカルモダンはほんとはそろそろと金星に帰るつもりが、笑〜に施術を受けた時に笑〜の招待を受けて、
あとは。ヴィーナスが、感謝の気持ちで、仕事柄のコネを使い良い旅館やホテルの宿泊を持ちました。
またまた、こんなスペシャリティを、母親の葉月に知られたら、葉月は暴れまくるのかもしれませんが。
しかし、葉月は、来ない奴が悪いし。
こっちは誘ってやってるのに。。。トラウマだの。酷いのは、子どもが幸せなくせに。母親のあたしが、不幸って。
幸せを見せつけられるなんて悔しいじゃない。
と、ヴィーナスの目の前でも平気で言うし。
ベリーにもど叱られましたが、ベリーや幼馴染の瑠璃子にもきつくど叱られましたが
葉月は、子どもが幸せって言ってるじゃん、本人らが。で、旦那が行方不明の傷心のあたしに。。。奴らがハッピーハッピー
なんか。。。ムカつくのよね。奴らじゅうぶんよ。ヴィーナスの話だと
ヴィーナスのヤツはジジババ育ちだし、ミリオン、ベルモも、ジジババ育ちだし。。
ジジババって孫にコッテコテメロメロじゃん。しかも、ミリオン、ベルモんち裕福らしいし。
ベルモなんて、ウチは痩せた家系でみんな細いのにさ。肉まんみたいなんだよ。どんだけ贅沢させてこられたのよっ。と、言い始めベリーは、呆れ顔です。
何を言ってるの葉月は。。。
あり得ない有り得ない。。。なんなの。。。怒る気にすらなれない。
宇宙人だわ、葉月、こいつ。あ、私らも確かに宇宙人だけども。
宇宙人ですら子どもは、可愛いというのに。
こちらは。。。再びと料亭神楽の奥座敷離れ。
「あっ。。、」奥の方から虹色みたいな小さなリボンをいっぱいつけて、虹色みたいな紫陽花みたいな感じのカラフルな服を着た
小さな赤ちゃんチワワが顔を出してきました。
チーコが、笑〜を見つけると尻尾を振って寄ってきます。
「可愛くしてもらったねー、チーコ。」笑〜は、言いましたが、
ベルモのチワワちゃんの
同じく子鹿色のバンビの方、ココナに負けず劣らずの甘々な格好は。。。
笑〜が、場を考えて自分は品良く美しく控えめながらに華がある格好を心がけましたが、
チーコは、和服が窮屈で嫌いなんで、黒いシンプルなワンピースにしようかと言ったら、
笑〜の姉のラブが、お葬式やお通夜じゃないのよ。法事じゃないんだから。それに神楽奥座敷では、法事法要の団体様が結構みえるんだから?
服装がかぶるとチーコは、怒り出すわよ。
なんせ。ヴィーナスの前で、他人様と服装がかぶると。。。黒はやめなさい。デート女にとって服装がかぶる不幸はないわよ
アーそっか、それもそう。
ハー。
ホントは。。。この子も上品な感じな有松絞りのあたしみたいな蝶々柄の。。蝶々か薔薇か、、、な浴衣を作ってあげたいけど、
この子。まだまだ和服着れないしね。
すでにおしとやかになるチョコレートは食べさせたものの。。
でもねえ。
だからといって。それでもよく食べて動くし。
すっかりチーコの面倒を、兄タチバナから受け継いでしまいました。
タチバナが、会社の社長室に連れて行く事もあるにはあるけれどもね。
でも、女の子だし、教育は笑〜の方がいいかなと相談されて。
ま。虹のボンボンというかぼんぼりというか。また漫才師みたいなカッコして。
と。。。肝心なところヴィーナスにもウケは悪いでしょうね。
でも。仕方ないじゃない。チワワちゃんって可愛い感じの服が特に多いし。
あら、
可愛い、可愛い。
女の子や、女の人達やベルモは、チーコにベタベタ。
ベルモんちのチワワの二人も自分より小さなチワワにベタベタお姉さんぶりました。
川床料理は、総ガラスの反対側の、十六夜川が流れているところです。
雨の場合は、十六夜川の流れより、総ガラスの庭園を見ながらのお部屋でしたが、
今日は、良いお天気
さぁ、もうすぐ。。。金星から、ヴィーナスのご実家さん達がやってきますから、
桑田さんや木蓮寺さんや、みんなは、十六夜川のほとりの席につきました。
いよいよ。。。ミリオン、ベルモ。。
実の祖父母とのご対面の時でありまする。
2019年08月22日
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