ムフッ。
笑〜は、3時間目が終わると小学校でランチも食べずに、お仕事の為、社用車が迎えに来ました。
白い胴長ロールスロイスリムジン。兄の交通の福の神に頼んで、希望の車と運転手兼、茶目コのマネージャーになる人を見つけてもらいました。
以前の
茶目コのマネージャーさんは、
女性で、突然のおめでた。。
結婚出産。。
旦那さんの栄転も兼ね、主婦業に専念したいと。
今年新卒で若いネズミの茶目コのマネージャー兼
運転手さんの（樹氷太）
ジュピター
が、車内ベッドにチワワの赤ちゃんのチーコを載せてきてくれました。
チーコの教育係の
兄のタチバナから、チーコを預かってきて。。。
兄さんの食の福の神タチバナは、最近食べ物現場にたち、大食いチーコを現場に連れていけないし、会社のプライベートルームに置いているのもかわいそうだし。
大食いで幼稚園に入れないし。
最近では、女性同士ですので、笑〜が仕事にチーコを連れていきます。笑〜のエステは女性従業員なので、チーコを会社で可愛がるし。
それに。
女の子なので、教育係は、笑〜の方がいいかもしれないと。。。
タチバナの妹たち。。。
女神の福の神は、愛と結婚の福の神のラブもいましたが、
福の神ラブ、タチバナの妹で笑〜の姉ですが。。。ラブは。。。チーコの天敵の赤ちゃん、トイプードルの小雪の教育係だしね。
笑〜は、すっかり手のかかるチーコのママ気取りです。
チーコ。。。
ヴィーナスと久しぶりに会わせてあげますからね。
チワワちゃんの赤ちゃんの片思い人愛しのヴィーナスよ。
リムジンの中のお姫様みたいなフカフカベッドでスヤスヤと寝息をたてるチーコ。「ジュピターさん。チーコを寝かせるの上手ねー。
お昼どきだと、腹減ったー。
みたいに起きてくるのよこのコ。イケメンのまえだということ聞くのかなー。
」「イケメンとか、とんでもない。
チーちゃんは、ヴィーナス先生に首ったけ
ですからねー。僕は相手にされてませんよう。
弟や妹の面倒を見させられたんです。
歳が離れてるからね。
姉さんは、とっくに遠方に嫁いでるし。兄さんもいるけど、兄さん小さな子ども苦手だったし。そのくせ、自分の子どもができたらできたで。
スッゴイ可愛がりようで。
ナンダそれ
って。」「ジュピターさん。
いい旦那サマになるわよー。あらー、弟さんや妹さんとそんな年齢離れてるの。」「離れてますよー、弟は笑〜社長ぐらいだし。妹はヴィーナス先生ぐらいだし。」
「あら、それじゃ、星降り町小学校なのね。
」ジュピターは星降り町出身です。
「そうそう。ふたりとも、幼いし平凡だし。笑〜社長やヴィーナス先生とは大違い。
ま。元気なだけがとりえかもー。」「ヴィーナスは、特殊だわよ。
宇宙人だしね。
美術系の魔術を使えるし。
まだまだ、眠れる才能がたくさんあるでしょうね。。。」
「笑〜社長だって、福の神じゃないですか。
我々には高嶺の花ですよー。お世辞抜きで、まるで歯が立たない。。かなわないもん。
」笑〜は、ランチをしながら、お仕事関係の会議があり、給食前に早退して社用車に迎えられましたが、、、
「あー
」星降り町を差し掛かりずーっと進んだところで。。。
「えっ。ジュピターさん、どうしたの、
」「いえ、あちらからくるのが。弟と妹なんで。。。
こないだの日曜参観日の代休らしいんですよねー、夏と冬に日曜日、授業参観があるんで。秋と春には運動会があるし。たまーに、星降り小学校は、どこでもでしょうが、平日代休に。。。なんか。。。家にジッとしてないんですよね、あの子ら。
ジッとしていられないのは。。。やっぱりネズミだなー。」
「あらー。じゃ、止めて。
ご挨拶しなきゃ。」笑〜はニッコリしました。「社長、お急ぎでは
」「余裕持って出かけてるわよ。私はいつでもキッカリに場に行くのが好きだけどねー。万が一の場合がらあるじゃない？」
笑〜は、時間きっかりに場に行くのが一番だ、と思っています。あんまり早いのもあちら様の準備があるし。
遅刻は。もってのほか。もちろん、急用やハプニングでの遅刻はありますが、
遅れる時は、従業員にすら必ず連絡するし。
お昼前で車もすいていてスイスイきたし、笑〜は、ちょっと車を止めてもらってご挨拶を。。。と。
サッカーボールを持った小学生ぐらいの
アクアマリンカラーのネズミの男の子と、
それよりちいさな
ミルキーピンクのネズミの女の子は、
いきなり目の前に、お城に住むような人が乗る白い車がクラクションを鳴らして
サーっと目の前に止まりびっくり仰天していました。
「あー、あれっ？あ、にいちゃん。
」２人ともボー然。今年新卒で働き始めたお兄ちゃんのジュピターが、いきなり凄い車を運転していたのでさらにはまた、びっくりしました。
「こんにちはー、
福の神笑〜です。お兄ちゃんにはお世話になっています、どこ行くの
」窓がサーっとオープンし、笑〜がニコニコしています。
「わー。
綺麗なお姉さんだーっ
こんにちはーチェリーです。
友達とプールへ行ってバイバイしたら、そこでお兄ちゃんと会ったんだー。」女の子は透明なプールのバッグと、バスタオルを肩にかけていました。「暑いから、プールの横の体育館でサッカー部の練習して終わったら、チェリーと会って、あ、はじめまして。リュウタです。兄がお世話になってます。
」２人は午前中身体を動かしお昼なので、家に帰るようです。２人ともジュピターに似ているし。くったくない可愛らしい感じの兄妹でした。
「徒歩なのね、暑いから熱中症になっちゃうと大変だから、
乗っていきなよ。
ジュピターさん、先に弟さんや妹さんをおウチに送ってあげて。」「社長、そんなお気遣いを。。、
」「いいのよ、ついででしょ、
さぁ、入って。」うわぁ。
カラカラに乾いた喉をスーッと潤す感覚みたいに。。？
外の酷暑は遮断され、スーッと涼しい冷気に包まれました。
ふわっといい香りがします。
生き帰ったー。
笑〜は、２人に冷蔵庫から冷たい飲み物を出しました。
クーッ。
心地よい甘さと快適なおいしさに。。
また、生き帰ったー。
シャンデリアもあるし、後ろのふわふわのベッドで、チワワの赤ちゃんがスヤスヤと寝ています。
笑〜は、ドライバーのジュピターにもアイスコーヒーを渡しました。
もぞもぞチーコが起き出して。知らない２人が。冷たい飲み物を飲んでいるので、ピィピィ鳴いて欲しがります。
めっ
チーコ、慌てて笑〜は、ゲストに失礼を振舞わない様にチーコにリンゴのジュースを与えました。
かっわいい。
妹のチェリーが、チーコを覗くと、
「あっ。
もしかしてー。
これが、デザイナーヴィーナスさんの。。。ちぃちゃんてチワワちゃん。」有名人天才美術家のヴィーナスの噂の種。
福の神さんちのチワワちゃんの赤ちゃんのチーコ。ちぃちゃん。
ところが。。。
ヴィーナスの名前を見知らぬ女の子。
しかも、ヴィーナスとおんなじぐらいの年齢な女の子から聞いたチーコは、
最近ろくに。。。ヴィーナスは、チーコに会ってくれません。食べることと、ヴィーナスの事で頭がいっぱい
のチーコは、爆発ショート寸前でした。
見知らぬ年ごろの可愛い女の子がヴィーナスの名前を口にしたので、
ぎゃうぎゃうん、ギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウギャウ。。
チーコが、
顔を真っ赤にして怒り出しました。
