2019年07月17日
真夏の夜のおとぎ話46タコの父親ミシェルのこと。。。
先生、胡桃沢先生。。。
胡桃沢先生
あっ、そうか、神楽町に来たらいちおう社会生活の方がいい胡桃沢って名字を貰ったんだ、いちおう。
ヴィーナスは神楽町に住民票を移した時に、長老の引退福の神のペルシャから、
神楽町の住民としてのお祝いに、
胡桃沢の名字をいただきました。
別に、神楽町の住民になった好意のギフトですから。名字を使っても使わなくても。
やれやれ。。。なんとなく、ヴィーナスだけで済ましてたから、
胡桃沢え、ダレって。。。
誰のことかと思ったら、
あ、そーか。あたしだし。あたしを呼んだのは。
仕事関係者の矢島さんでした。
あの、プルメリア島の海の家クワタで、ミリオンを発見してヴィーナスと繋げた人物です。
たまに、神楽町小学校の近くにも取り引きさがあり、この喫茶店南風で顔を合わせる事が何度かありました、南風の
マスターのグーとも歳がおなじぐらいなので、
出身地もマスターが名古屋。矢島さんが
伊勢神宮の近くの三重県で、祖母が名古屋で、
個人的な友達になったらしいです。
ランチの時間になると、
日替わりランチがあるのに、矢島さんはだいたい南風のランチは、細かい玉葱が入ったチキンライスばかり食べています。
「ヤジマサン。。。ミリオンニモ、ベルモニモ、キノートモダチトイッショニアッタワヨ。ヤジマサンノオカゲ。
アリガトウ。」
「その顔は、楽しく円満に行ったみたいだねー。ミリオンちゃんってこも、話してて、すっごく礼儀正しいし賢いなー、この子って感動したんだけど。。。
3人きょうだいだったん」
「プルメリアジマデ。ミリオン、ベルモノフタリハシザンデウマレタトカンチガイサレテ、
ジツハ。。。プルメリアジマデ、ゴカゾクニメグリアイ、シアワセニクラシテル、」
「ほー。
そりゃあ。良かった。
ところで、ヴィーナス先生。先生も著名人。。。そろそろボランティアも兼ねて、1日刑務所長やらない」
「エ。」
「やっぱり、最初からいきなりはね。1日町長とか、駅長とか、警察署長とか。。。それならいいかもしれないけどね。
マンダリン刑務所長の、刑務所長さんが、ヴィーナス先生大好き
大ファンらしいんですよ。
でも、あそこ極悪犯の島流しですからね。
まさか、無理だろうって。」
マンダリン卿。。。
マンダリン卿。。。プルメリア島からさらに離れて東南方向の、島が一つの極悪犯専用の刑務所。。。
海底にも、極悪犯の海の生物が、牢獄生活をしている。
海の生物。。。
矢島さんは、ちらっと言ってみただけ、みたいなまさかまさかの期待せずに
サラッと言ってみただけ。
アイスコーヒーのモーニングをオーダーしていました。
「こないだ、プルメリア島の海底散策して、チラッと見えたとこでしょ。島全体が刑務所になってるって言う。。。」福ちゃんが言いました。
まさかだけど。。。あたし。。。あそこに。
誰にもいえないけど。
パパの。。。
タコのミシェルが入ってるんじゃないかと。
こんなこと誰にも相談できない事だけれど。まさかね。。だけど、
ミシェルが、
もしも生きていて。。。あたしがいちおう有名人で面は割れてるし。
プロフィールにも、タコと金星人のハーフ産まれで、母親の名前が葉月って公表してるから。。。
無事なら、
ミシェルは、あたしを普通なら訪ねてくるわけ。
でも、訪ねて来ないって。それはもう。。
不幸か。。。新しい女ができたとか。。
またはもしくは。。。マンダリン卿など逮捕されて拘束されてるから。。。
だから、葉月がフラフラと居なくなるどこぞへ放浪しては姿を現わす謎の行動をしているかもだし。。。
「スゴイとこなんでしょ。軽くない。。死刑が出るところでしょ。」シュナ坊が震えました。
「カンガエサセテイタダキタイ。ワタシモ、イロイロナカタノ、ワズカナチカラニデモナリ。シャカイヲヒロメナクテハ。」
思わず、勝手にヴィーナスの口からそんな言葉が出てしまう。
もしもだよ。。。もしも。。そこにほんとーに、パパがいたら?
パパがいたらどうするんだ。。。アタシハ。
だけど、マンダリン卿は、決して脚を踏み入れる事がまずできない。このチャンス。
そりゃ、凶悪犯罪者にでもなればね、マンダリン卿へ流されるけど、そんなん。アタシハするはずないしっ。
何だろう、この気持ち。
芸術家としても、日頃見慣れないは愚か一生に一度も入れない場へと立ち入るのを赦されて場を感じるって
一皮も二皮もめくれるって感覚性を持つチャンスになるっていうか。。。インスピレーション。。。を得る。。
なぜか。。父親の
タコのミシェルは、あたしの手の届かない計り知れないところにいる気がするし。
直感的にではあるけれどもね
葉月は、なんとなく旦那、タコのミシェルの行方をあいつだけは知ってる気がするし。
葉月は、ベラベラ、あたしに突然あんたの母親だからね、と。
それまであたしがたまにくる面白いお姉さん、親戚かなんかぐらいに感じてたけど、
ある日突然。ベリーとルッコラの子どもだとあたしが勝手に思い込んでいただけなんだけど。。。
そうじゃないわ、あたしがあんたのオカンだと平然と言うけど。
人には、平気でそういう事を言うくせに。
自分の都合の悪い秘密は決して喋らないし。そういうこれまたズルイ性格をしている。
万が一にも。。。葉月の旦那が私達にすんなり会わせられない事情がある場合。
四年前の巨大ハリケーンに呑まれたと嘘をつく場合があるし。。
本当に旦那が行方不明だったとしたら。。
ほんとにそうならば。。。
葉月は探さないの
いくらなんでも葉月の性格でも旦那が行方不明なら探すと思うけれど。
だけど、
葉月は、
ミリオンやベルモの。実子が生きていたよと言ってもあちらからは、全く話題にすらしない。
だから。。。旦那にも、もう終わったんだと。。。探さないわけ
アタシハそうは思わない。
あの葉月が、子どもまで産んだぐらいに惚れている男性を。よほどじゃない限りは葉月は子どもを作らないはず。。。
だから。。本当に旦那が行方不明なら、いまでも葉月は旦那を探す。
もしかして、、、葉月は内密裏に。フラフラいなくなっている理由は、行方不明者の旦那を探してるのかもしれないけれど
皆んなに内緒で、おおっぴらに会わせられない旦那と
密会している可能性だってある。
「ホラ、矢島っち。席に置いとくよ。」マスターが、ヴィーナスに話しかける矢島さんに、
モーニングできたから置いとくよと声をかけました。
「え。。。カンガエサセテ、って。センセ、マジ。ちょっとは検討してくれるの、インタビューでさ。マンダリン刑務所長の。
刑務所も、快適なもの。。美しさ、美や美意識、が必要なんだって。
ヴィーナス先生の言葉。
形や表現は違えど美しさには、
外見だけでは決してない、そのものが持つ光るもの。
豊かな高い波動が内面からあふれてくるとかね。
確かになんだろー。見るからに快適なものってどうしてなんだろ。それは、一つ一つの丁寧な美しい波動の集合体って言うのかなぁ。
パズルのピースみたいな粒子が、どれ一つとて、決して美しさを裏切らず。
パチンと見事にハマって、
全体を完成し、内面からあふれて、外見を美しくして醸し出してる。
美というものは、内面から湧き出る自然な美しさが、外見を完成する。
ヴィーナス先生の言う事が、わかるようなわからないような。。。
あ、そーか。モーニング。月曜で赤だしか。たまーには。いいよね。。。」
「ヤジマサン。アカダシハ、コキョウノアジガスルンジャナイノ。フルサトノアタタカミ。」
「いーや。俺、伊勢だし。それにばーちゃんち名古屋だけど、お味噌汁はミックスで、おでんは関東煮だし。なんか、誤解してない
別に名古屋だからって。赤だしじゃない家庭なんてザラだし。。。ばーちゃんちで赤だしを出された事なんか、一度もないよ。
今時もー、なんか、その地域だと、毎日名物料理を食べてるみたいなカンチガイする人いるけど、そんなわけないじゃん。」
グーも笑って「そうそう。名古屋だと、必ず、甘い味噌チューブが各家庭に一つは置いてあるとか、味噌かつじゃないと食べないとか、めちゃくちゃな事を言ってる人がいるけど、強制的に置かされるわけないし。非常食じゃないんだし。好みもあるしね。
カンチガイだよね。。。」
世の中には、その地域に住んでいる人が毎日その地域の名物料理ばかり食べているという変わった事を考えている人もいて。。
「そうそー、確かに好みはあるかもしれないけどさ。。自分が薄味どころで生まれたから濃い味がどーだ、こーだ、って文句言ってたり。そういう人もいるけど。。
あまりにもそう言う人って旅行へ行って食文化に触れる楽しみがねーのかとシラケる。確かに、苦手とかあるかもしれないけどさ。」矢島さんは、、
仕事関係で飲み食いな接待のめんどくさい人間を思い出しながら言いました。
「そ。仕方ないけれど、それがそこの文化なんだねー、おもしろいね。で楽しんだ方がいいよね。ほんと、好き嫌いは仕方ないかもしれないけど。。。旅行に行くのにとか、社会的な社交やお付き合いで、いろんなとこ行くでしょー、それは、そこの文化なんだねーで。味わってみたらいいんじゃない。」マスターのグーも笑っていました。
ヴィーナスは、
親しいマスターや矢島さん、
ヴィーナスの友達が、
朝から常連さんとガヤガヤ話しをしはじめましたが。。。
ひとりだけ、うわの空で。
もしも。。
タコのミシェルが、
とんでもない父親ならば。。他人様を傷つけた父親ならば。
天才美術家ヴィーナスは、イメージも印象も悪くなるかもしれないね。
だけど、、、だけど。
どんなに例えば極悪犯なら。
それでも。。。
死んで二度と
会えないよりはマシだと思うんだろうか。
それぐらいならば。。。
死んでくれていた方が、ましだと思うんだろうか。
どうなんだろう
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