た。。。。。助けて。助けて、助けて。
助けて。助けて。
流れが速い。。それはゆく川の流れは絶えずして。。。川の流れは。時間の流れ。
絶え間なく流れていく。時間がゆっくり流れるなんて、感覚はないし。
急流。生き急ぐが如くの時間の流れの川の流れ。
キャー。。。溺れるヴィーナス。絶対絶命な。
あっ。。。そのとき二艘の笹舟が流れてきました。
あっ。。。空の二艘の笹舟が流れてきます。
空だっ。無人。。。そのうちのひとつにヴィーナスはつかまり
ヒイヒイいいながら、笹舟にやっと乗り込みましたが。。。
ふと、横を見ると、スーッとミリオン、ベルモが一緒に乗ったもう一つの笹舟が流れていきます。
えっ。。。
一艘は、幸福。もう一艘は不幸。。。えっ。
気がつくと、ヴィーナスの横にチョコンとウエディングドレスを着た深いフワフワのベールをした花嫁が座っています。
一艘は幸福。
もう一艘は不幸なり。。。
あっ。。。岩があり、川は二股に分かれて
ミリオンとベルモの乗った笹舟が流と、
ヴィーナスと花嫁が乗っています笹舟は、二俣路で別々な川に流されて行ってしまいました。
一艘は不幸。。。幸福行きと不幸行き。
花嫁がベールを取りますと。
ゲゲゲげー、チーコ。
助けて。助けて。チーコに捕まった。。。助けて助けて。。いつしか流れは荒波に。。。
ギャー呑まれる。。。
「ヴィーナス、ヴィーナス、ヴィーナス。」
あっ。
ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ。。
目を覚ましたかと思ったら。。
シュナレモン、グリ、福ちゃんが、お腹を抱えてゲラゲラゲラゲラゲラゲラ
さも可笑しそうに笑っています。
「アワビの先付けが来たわよ。なにしてるの?大丈夫」
マリリンの声が聞こえ。
ヴィーナスは、
一瞬あまりの衝撃に言葉と気を失いました。
しかし、友人達は、やっぱりそうだったんだ、あやしいと思ったら。。。ヴィーナスは、やっぱりチワワが入ってたんだー。
あーっはっは。
友人達の馬鹿笑い転げ。。。
それは、それは。。。
美味しそうってよりまず先に。キレイって言葉が感想出るぐらいの目で楽しむ
小洒落て涼しげな器のチマチマしたアワビと鮮やかな彩り旬菜の先付けがきました。
小さな
レモンがキュッと引き締める感じがします。
ここで、ヴィーナスは、ウワァ。ホウセキミタイ
評論を忘れずに。
などなどそれらしき事を言っているでしょう。
ただしっ。
いつもなら。
今日はそんな器がどう、お料理がこう、なんて美しい事を考えてもなく。。。
「ヴィーナス。。なに、ひっくりかえってるのよ。」マリリンが、ヴィーナスを起こしました。
ヴィーナスは、プルプルプルプルして、
「ド。。。ドーシテ
ドーシテソンナダイジナコトヲ
ダマッテイタノヨッ」
ヴィーナスは泣いていました。
「なんのこと」
「チワワノチガハイッテルッ。チワワ、チワワナンテ。」
シュルッ。ヴィーナスは3本腕を伸ばし、
大笑いに笑い転げまくる
シュナレモン、グリ、福ちゃんをキュッとつねりました。
こういう時に。腕がたくさんあり自由に伸ばせるのはべんりなんだけど。。。
いでっ。
一方でキョンとなにを怒るわけと意味わからない
みたいなマリリン。
どうしてヴィーナスが怒るのか
「チワワがどうしたのよ。可愛いじゃない。私らけっこうチワワの祖先がいるのよ。バチ当たるわよ。あんたもその顔チワワそっくりだし。濃く遺伝子が出たのね〜。」
と傷口に塩をマリリンに塗られたように。。。
濃いチワワの遺伝子っ。
ヴィーナスは、タコと金星人のハーフですが、そのご先祖様たちは、ベリーの家系もルッコラの家系も。
ジジババともに。。。
昔のご先祖様何人か。
地球生命体、チワワと結婚してきて地球にすんだり、宇宙と地球を行ったりきたりの身内や親族が、
なぜか。
けっこういるらしいのです。
そんな、ところが好感でか、ベリーとルッコラは恋に落ちたのかもしれません。
「チワワって人気種なんでしょう。素晴らしいね。」
ヴィーナスを励ますようにカルモダンが優しく言います。
空気を読めないのかコイツハ。。。
と。思いましたが。マリリンは、いたって
自分がチワワの血をひいている事になんとも思わないようどころか、むしろ気に入っているのかも。。。
プルプルプルプルプルプルプルプル震えてるし。。
なんか。落ち着きないし。つい先日。葉月のヤローにすら、あんたはチワワみたいと小馬鹿にからかわれ。。
だから。。。チーコを引きつけるのか。。
わざわざ、ご先祖様の事なので、ヴィーナスには説明をする必要もないというか。。
金星人のハーフとヴィーナスは自分の認識のみで、過去のご先祖様の話までまさか気が回りませんでした。
ハモの
お椀のしんじょが来て。。。
みんな、アレルギーも好き嫌いもないから
こっちも楽しい、とマリリンはヴィーナスの友人達を褒め。
ふと、自分のメイおいである
ムクれた
ヴィーナスに、「まるで、あんた凶悪犯罪者の血筋でした、みたいな顔して。。。
別にそういうわけじゃないし。ゴキブリの先祖でした、ってわけじゃないし。あっそうですかー、で済む話でしょう。」
マリリンがあっけらかんと言います。
そ。。。プィッとヴィーナスがムクれましたが、御呼ばれしている身、社会に出ているヴィーナスは、怒ってもキチンとマナーよく
お食事しています。
短気で怒りンボな
ヴィーナスは友達とよく喧嘩をし、シバラクシャベラナイ
とキレるのですが、知らないうちにまた喋るし。
基本的に仕事では、冷静なほうです。
でも、。
しかし。友だちにチワワ、チワワとからかわれても。。。悪口を言ったり馬鹿にしているというからかいかたではなく。、
それは。。。
ご愛嬌で言ってる感じもわかるし。。
あっ。。。ヴィーナスがチラホラ気にしている木蓮和尚様からのメッセージ。。
感謝を込めて古臭くてイマドキの美術家の都会のあなたには、とも思いますが、
ウチの宿坊でみなさんお泊まりしませんか。
お構いはできませんが、
プルメリア島も神楽町に引けを取らない美しさですよ。
きっと気にいるでしょう、お待ちしています。
ミリオン、ベルモについて。2人はどんなことも受け止める覚悟でいます。
と書かれていました。
ミリオン、ベルモは、今の生活に2人ともしっかりした軸を確立しているので、
お寺育ちのベルモが、ミリオンに、
あたし達はいま、幸せ。あたし達はいま素敵な家族に恵まれている。
だから、過去のあたし達は。どこからきて、誰なのかなんなのかを
知って。パズルのピースを悲喜こもごも組み合わせ今のあたし達は成り立つんだから、と。
薄っぺらい、泣くだけわめくだけ被害者意識に陥るだけ、の子どもでもありませんでした。
ぬくぬくと好きなことをさせてもらってるミリオン。
育ちの環境が、お寺、幼稚園と見事に自分の性質にミラクルマッチしたベルモ。
ヴィーナスから親のこと性質、身内の事など良くも悪くも聞いておこう。。。と。
ハモの天ぷらやら鮎料理が出てきてだんだん、ヴィーナスもまろやかな気持ちになってきました。
青天の霹靂の連続したヴィーナス。
きょうだいがいる、チワワの血を引いている。
ある日突然。、。
思えば
ヴィーナスは、ある日突然とした人生です。
いきなり寝相が悪くてベッドから地球に落ち
いきなり地球に住み。
プロの美術家になり有名になり。
きっとあたしは、そういう人生なんだな。
体験がたくさん。体験経験から、インスピレーションを受け。
イマジネーションする。。。
でも、美術家の芸術家として、この人生は美味しい。後から
これでよかったー、ってヒントになってきた。
なんでも受け止める!
って決意のきょうだいが。
あの子達は、きっときっと。。幸せだから、
だから余裕で受け止めようとしているんだ。
あんな、パッパラパー子の葉月。。
そ。正直に向き合う、きょうだいと。
それで嫌われようとも。
で。チワワの血を引いているって、
それも受け止めよう。変えようのない事実らしいから。。。
もしも、チワワがいなけりゃ。金星人とチワワが愛しあわないと、あたしはいない。
はっ。
いるわけないんだ。
チワワ様様じゃん。
急激にパーッとヴィーナスの顔が明るくなりました。涙は晴れ、虹が出たような。。
ヴィーナス。
目の前の世界が広がり視野が変わった瞬間なのでした。
2019年06月24日
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