2019年06月15日
真夏の夜のおとぎ話し。13水谷和尚。
水谷和尚の水連寺がある
神楽町、北西部蓮水乃地区は、どこか全体的に高尚で。浮世離れした秘境の雰囲気があります。
ノスタルジー。。どこか時間の流れがゆっくりな。。
寺院や史跡が多いですね。。。
神楽町は、
北西部や北部が老舗で由緒ある趣き。
南部や東南部が、新しい現代的で庶民派の空気感。。。
中心部は、最先端な福々しい美しいラグジュアリーな雰囲気を持つ福の神楽園で都心などなど。。たくさんの表情に溢れる実にユニークな街です。
水連寺が見えると。。。
「うわー。お馬さん、スッゴいところに住んでるお嬢さんなんだね〜。」
爽快感と静寂さに包まれて。
見事な竹林の中と、絨毯の様なみずみずしい苔むして。。
サラサラ
せせらぐ様な繊細な流れもあり。。
驚愕。
シュナ坊がため息をつきました。
爽快なサラサラした竹林の中を車で行くと
壮麗なる門構え、水蓮寺が見えてきます。
ミージイサンがあきれて。
「何言ってんだ、
お前さんの住む福の神の城にくらべりゃ。ワシが言うのは失礼だけど、ここすら小人の家じゃろ。あ、小人の家はわしんちで、ここすら犬小屋か。。?」
優美で、
こんなに美しい水連寺ですが、ミージイサンは、水谷和尚の幼なじみで子どもの頃から庭みたいに
シュナ坊のもと飼い主さんの三木龍馬氏ともよく遊びにきたおなじみの土地なので、
さほど感動するでもありませんでした。
確かに、神楽町首都圏のバリアーにある
福の神達のすみか。
シュナ坊が一緒に暮らしていますが。
福の神の城と言ったら。。。外からは見えない神様の棲家。
しゅーっと巨大な秘密の空間に入っていくのですが、
ゲストは、福の神が、セキュリティをオープンする仕組みですが、、、
シュナ坊は、そんなところに住みながらもそれが日常なのであたりまえ環境になってしまいました。。、
「ソウユージゲンジャナクテ。シュナボーハ、イマココニ。ワビサビトユウカ。。オクフカイビトセイジャクニカンルイマンマンナンダロ」
プロフェッショナル。美しいものに目がない
美術家のヴィーナスも、幽玄で壮麗なる空間に圧倒され魅せられました。
「ア」
どこからか、ヴィーナスの大好きなヒグラシの鳴き声がします。
あんな馬鹿オンナ。。。馬鹿なカーチャン葉月さんでも、
ヴィーナスの産まれた朝は朝からヒグラシの美しい鳴き声がしていたのを覚えていると教えられると、とってもとっても情緒をそそるというか。。。
ヴィーナスはそんなヒグラシの鳴き声が大好きでした。
「わざわざありがとう、後輩の相談の力になってくれるから、水谷和尚が、今夜はゆっくり茶室で、鰻とハモのお料理を出してくれるって。
ついでにわしもラッキーじゃったな。」
ミージイサンは、シュナ坊の家の福の神に電話を入れました。ヴィーナスも一緒で、友人の後輩についての相談があって。
晩ごはん一緒にするからと。
「やったぁ。でも、僕は鰻って。鰻まあまあだけど、鰻の蒲焼きのタレがしみ込んだご飯が鰻そのものより好きなんだー。」
シュナ坊がそう言うと。。、
「ビンボーショウシュナボーハ。」ヴィーナスがからかうので、
「なにを言ってるんだよ〜と。。あえて鰻じゃなくってそのご飯を取るって究極の贅沢だろ。。、耳かきチワワ。」
ピクッとヴィーナスが怒り
「チワコウノハナシハスルナトイッテルダロウ」
「着いたよー、おまえさんら、もう。静かにしな。さ、茶室で和尚が待ってるって。。。」
ミージイサンは車をお寺の敷地内の駐車場に停めました。
水連寺は、日の出から日没まで、来訪者を受け入れまだ来訪者はいるのですが、
和尚の弟子が対応するらしく、
水連池の脇の茶室で和尚が待っていました。
水連寺は、いま水連池の睡蓮や蓮のお花見で、
睡蓮を観に来たり最近は写経をしにくる人々もいます。
対をなすかのように、
水谷和尚の弟弟子の修行僧時代の後輩の
プルメリア島の木蓮和尚の木蓮寺は
木蓮のお花見で有名です。
ミージイサンにヴィーナスとシュナ坊がついていくと、ミージイサンが茶室の扉を開けました。
「よ。。。今夜はゆっくりいっぱいやるか、和尚。。車止めといて、タクシーで帰るし。」ミージイサンがいいました。
水谷和尚が、
「離れに泊まれば。宿坊も空き部屋があるし。それはそれで。。。わざわざありがとう
ヴィーナスちゃん、シュナ坊。」
ヴィーナスが、時間空間、
南風で買ってきた手土産を空間から出しました。
柘榴ケーキ、グレープフルーツの生ゼリーを差し上げると、、
飲み物は、みんないまから。好きなものを飲もうと
コーヒーやアイスショコラや飲み物も取り出しました。
「オクチニアイマスカドーカ。
ザクロケーキトナマグレープフルーツゼリデス。」
「おう!カミさんと
メグが喜ぶなぁ。最近は、南風雰囲気変わってきたみたいじゃのう。
ヴィーナスちゃん、
ありがとうね。こちらが相談をお願いするのに。。」
水谷和尚は、たまにメグちゃんを車でお迎えする時に、神楽町小学校の近所なので、
南風にたちよりました。最近はいってないけれど、
たまに何人か、
檀家さんが手土産として南風のお菓子を持ってきます。
「マスターの彼女が、いろいろ手伝うようになってだんだん南風も変わってきたしのう。」
南風の常連さんのミージイサンが言いました。
いまは、
季節がら暑くなりつつある時、いま、南風のお菓子のテーマは甘酸っぱさだそうです。
神楽町小学校の近所の喫茶店南風のハリネズミのマスターのグーは、
今までのタイプとは違ったおなじくハリネズミの純ちゃんと付き合うようになり、
お店の雰囲気が変わってきました。
いままでは、マスターは、女性に強いタイプというか、女性の方から寄ってくるタイプで。派手でミーハーでキツめの女性ばかりで、
女性同士が
マスターを取り合いすったもんだしたり。
忙しいグーのジャマをしたりと、
あまりよい女性ではなかったし、
女性が
あちらから一方的に寄ってきたので。。。マスターも仕事が大事でほとんどかまわなかったり。。。
しかしまぁ。おっとりした純粋な純ちゃんと付き合うようになり
お店も変わってきたのです。
南風は気さくな雰囲気の名古屋風喫茶店で。
それまでも人気はありましたが。。。
それはそれとしまして。。。
「6時ぐらいに、お料理屋さんがくるから。。、ほんとは、十六夜川のほとりの川床料理としゃれたかったけどな。。。急だったからね。、、予約しないとだめじゃしな。」
十六夜川は、神楽町を流れて海につながる川で、夏場は川床料理や蛍狩りが楽しめます。
「ま。。。今夜も蓮池に蛍がくるかもしれんからのう。ここでも。。。」
水谷和尚の水連寺でも、蛍が見られる時もありました。
「トコロデ、オショー。。。アタシニニタ、モリサワベルモッテ。ホイクシコボウズミタイナ。」
保育士兼小坊主、森沢ベルモ。。、、
水谷和尚の弟弟子の木蓮和尚の家族です。
和尚が
ヴィーナス差し入れの抹茶ラテを飲みながら、
「うん。木蓮寺の檀家さんが、発見時、、、死んでるかとカンチガイして。。。木蓮にお経をあげてやってくれと頼み連れてきたら生きていたらしい。介抱するうちになついて可愛くなって一緒に暮らしているんだって。」
森沢ベルモは、チワワも2歳の時にお寺で助けて木蓮寺は
ベルモと女の子のチワワ二人が家族として住んでるらしい。。。ベルモとチワワは保育士としても木蓮寺の幼稚園で働いているらしいし。。。
ヴィーナスは、水谷和尚に、母親の葉月さんの状況と嵐の日に行方不明のタコのミッシェル、父親の話しをしました。
もしも、桑田ミリオンや森沢ベルモが、
あたしと関係者とか、きょうだいだとしても。。。ネグレド、、母親になる気のない自分勝手な葉月さん。。。
行方不明な父親。。。
そんなことを知るだけ本人たちはショックなんじゃないかな?二人は
笹舟に生まれたてで、流されたって。。。
生物のなかには、子どもを食べる生物もいたり
カッコウみたいに托卵する生物もいたり。。
金星人でもいろいろなタイプがいるけど。。。葉月さんは。。。
しかし。。。桑田ミリオンも森沢ベルモも
どんなことがあってもいま。
幸せの基盤をふたりとも築いているので、
もしも。。。ヴィーナスの関係者なら。。
真相、出生を知りたい覚悟らしい。。
森沢ベルモ。。。
木魚や警策がオモチャ、お経が子守唄で育ったちょい変わった宇宙人のちょいぬけた宇宙人みたい。。。
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