ピカッ。。。
音鳴り病院。クライド・フォレスター氏の病室で。。。
あっ。。。。クライド・フォレスター氏は。夢うつつと。まぶしくてまぶしくて、一瞬まぶしすぎて記憶を失いかけ、はっ
ここはどこでしょう??霧と謎に包まれた不思議な無限、夢幻空間で。。、
わたしは、死んだのかな?
死んだのなら、死んだので。随分楽に死ねたもんだな。
あっけないな。。。
さっきまでいた、みんなは、何処へ行ったんだろう。。
不思議だなぁ?
モヤモヤした霧の中でひとり。。。
すると。。。
あっ。。。目の前には。。?あっ、、、
フワッ。。
サン太
サン太だっ。
そこには、あの日のホワイトシュナウザーの仔犬がいました。
サン太です。
ただ、サン太と違う事は、サン太の背中に白いエンジェルの羽根が生えていました。
エンジェルのサン太は、フワッと、飛んでいます。
そうか。そうだったのか、みんな居なくなり、
サン太が、現れて。やはりわたしは死んだのだ。。。
やっと、気づいてくれたね、そのときサン太が言いました。
「きみは。サン太、なんだろう。そうなんだろ?」
クライド・フォレスター氏は、言いました。
ふわふわ。。羽根をパタパタさせて。。。
「やっと、僕に気づいてくれたんだね。ずっとずっと。。。そばにいたのに。
ずっとずっと、この時を長い時間かけ待ってた。」
サン太は、嬉しそうにしっぽを振りました。
「だけど。。。待ってくれ。。そんな。。わたしは、ずーっと、犬が苦手なのは、軍用犬に襲われて、それがトラウマになってた、とばかりに思ってた。勿論、酷く噛まれてそれもあるけれど。。。その時に、その時に、サン太が、助けてくれて。。。それで。。君は。。。わたしをかばって。。。そんなわたしに。。怨みや憎しみしかないはずだろう。。君には将来があった。まだまだあどけない仔犬で。。。」
「ご主人を守るのは、あたりまえでしょう。」サン太は、相変わらず、しっぽを嬉しそうにフリフリ。。。
「ご主人。。。って。。。わたしは、確かに、あなたみたいな犬との生活を夢見ていて、リクエストだ、
と、リクエストしたけど、却下された。弟のヒカルも一緒に、と、懇願したけれどもね、」
「あなたは、私のご主人になる運命だったから。
だから、主人を守るのはあたりまえ。」
あのときは幼すぎて恐怖の記憶で、ただ、軍用犬に襲われた、と。
だけど。。薄らいだ記憶の中で、わたしをちいさいながらにかばうものがあり。
少しづつ少しづつ。。。思い出す。
父親が、慌てて猟銃で軍用犬を射殺したときはもう、サン太は、生き絶えていて。
あんなに小さなサン太を、、死なせてしまった。
あのときは、どこからともなくに、サン太があらわれて。
ほんとにわたしをかばうかのごとく。
警察で、処理をされていたときに、警察に、サン太の行方不明の飼い主の捜索願があり、、
父親は、犬代を支払うし、うちのせがれの命が助かったわけだからと、慰謝料も、と
その家族に言ったようだ。しかし、、その家族は、
うちの犬が勝手に家を出たのだからと、お金の受け取りを拒否したが、
少したち、あの、サン太が、亡くなった事を病院で知った。
幼いわたしは、じゃあ、あれは、僕の犬だ。
僕の犬だよ。。。と、クライド・フォレスター氏が、父親に泣いて言ったので、
さすがに、犬嫌いなクライド・フォレスター氏の父親のジェイ氏も、もしも、あの仔犬がいなければ、息子は亡くなっていましたし、
と、
ホワイトシュナウザーの飼い主さんが、ブリーダーだと知ると、
どうにか、犬代だけでもと、
息子は、あの仔犬が自分の命を救ってくれたので、ちょうど、あの仔犬みたいな、犬が欲しいと懇願していました、
これもご縁だと、
息子がそう言っております。と、犬代をどうにかして、飼い主に、おいてきたのです。
だから、こんな形だったにしろ、サン太は、
クライド・フォレスター氏の犬で、
もしも、サン太が亡くなる目にあわなくても、やっぱり、サン太のご主人さまは、クライド・フォレスター氏で。。。
だけど、三木龍馬氏の話しだと、
三木センチュリオンの、ミニチュアシュナウザーのブリーダーハウスで、のちのち。
サン太は、ホワイトシュナウザーのお嫁さんをもらう、予定だったとか。。。
だけど、サン太は、それでも、
なにが、おころうと、
クライド・フォレスター氏とめぐり合い、あなたは、わたしを選ぶ運命はいつも変わらないのですよ。
と、やっぱりしっぽを振っていました。
三木家が、嫌になって、三木家から飛び出したのではなく、
大事な主人の命が危ないから飛び出したんです。
わたしが、主人を守るのはあたりまえ。
それから。。。わたしは、いつも、姿は見えないでしょうが、
ずっとずーっとあなたのそばにいたのです。
あなたは、残念ながら。。。
長い間、わたしには気付かない生活をしておられ、心を痛めていました。
ほんとうは、あなたは。。。
1人じゃないのに。
ずっとずーっと、どんなときも、ひとりじゃなかったのに。。。
だけど、いつか、あなたは、わたしに気づいてくれるのを信じていましたから。
あなたらしくなれば、あなたは、必ずわたしに、気づくのです。
クライド・フォレスター氏は、小さな頃から、父親に。
サンタクロースが、いないと否定されて、
クリスマスが誕生日で。.jp/_images_g/a2.png">
クリスマス産まれなんて、チャラチャラと。。年末年始の忙しいときにと疎まれて。
長男、オリバーの総領息子のスペアの保険とレールを敷かれて。
クリスマスと誕生日を一緒にお祝いされる悔しさも知らず。。。
なに一つ子供らしく楽しくもなく。。
だけど、やっぱり。サンタクロースが、いないと言われても。。
ちゃんと、
サンタクロースは、いたのだから。
ほんとに、
きづかないだけでね。
あの日、サン太が、身を盾にし、クライド・フォレスター氏を守り。
実は。いつも、そばに、サン太がいて。優しいヒカルもいたのに。
手を伸ばしたところに、実は。
暖かいプレゼントは、そこかしこにあり。
きづかなかった。
お金で買えるものも、買えないものもたくさんの喜びにあふれていたのに。。
「もっともっと。。。わたしが、早く。ありのままのわたしに、気づいていたら、、もしも、、素直に。子どものときに、サン太とともに少年時代を送っていたら。、。」
もしも。サン太が、うちに来て。。一緒に暮らして。
そしたら、人生には、どんなことが、起きていたのだろう?
サンタクロースが、いる。わたしが、もしも。。
そんな、しあわせな、少年だったなら。
だけど、きづいたころには、もう歳をとり、わたしには、もう、時間がないのに。
しかし、サン太は、首を振り、
これからなのに、いまから、なのに。と。
やっぱり。しっぽをふるわけだ。
そう。。。
ハッ。。。またまた、いつの日かの、あの。天使の歌声を聞いたかとおもうと。。。
クライドさん。クライドさん、クライドさん。。、
クライド・フォレスター氏は、目を覚ましました。
気づくと、そこは、元の病室にて。。。
ピカピカひかって。
キラキラと。
クライド・フォレスター氏、
西園寺玲泉氏、
三木龍馬氏。
笑〜。、
天使のイタズラか。
みんな、同時に一瞬にして、同じ夢を見ていたようです。
一炊の夢にして。
あっ。
クライド・フォレスター氏は、ベッドから起き上がると、寒いのに、窓を開けました。
失礼、
ヒラヒラ、、、やっぱり、
天から舞い降りたかの様に。
一枚の、天使の羽根が、窓から入ってきました。
2019年04月22日
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