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2015年06月25日

ドーナッツへの道

サーターアンダギーWEB.jpg
サーターアンダギー

ドーナッツといえばミスドです。なんだかんだと言ってもミスド。けっこうお世話になっております。
以前、ある飲み屋、といってもちょっとお洒落なカフェバーのようなスタイルの飲み屋で、ゆるゆる飲んでいると、黒人の紳士が入ってきて、しきりにマスターと会話。
会話を盗み聞きしてみると、どうもその方は甘いものを食べたいとのこと。マスターは、店ではそういうもの置いていないという。紳士は「なんとしても、いま食べたい。体がもたないんだ、何でもいい。ドーナッツでもいいんだ」と必死で訴える。
ああ、そうなのか、外国人(おそらくアメリカ人)は伊達に甘いものを、しかもかなりの量をたべる訳ではなく、あのがたいを維持するにもある程度甘いものが必要なんだと思い、
その紳士の寂しげな後ろ姿を見送ったのでした。
子どもの頃、おふくろが手作りでドーナッツを作ってくれて、
そのドーナッツが基本の味となったのです。
その後、このドーナッツの味が懐かしくなり、
市販のドーナッツを時々食べるのですが、どうも記憶と違う。
作り置きする市販品だから違うのだろうか。それでミスドも、ダンキンも試してみては「違う」のです。
ミスドのオールドファッションなら色も形も似ているので、近いのではと思い食べるのですが、違うんです。
ある日、沖縄の国際通り公設市場の中で売っていたサーターアンダギーを買ってつまむと、
なんとなんとお袋のドーナッツの味の再来です。
「これだ、これだよ」と心のなかで絶叫しました。
サーターアンダギーは、薄力粉と卵とベーキングパウダー、黒砂糖、サラダ油でつくるいたって、シンプルなおやつ。ドーナッツもバニラエッセンスを1滴入れるなんてことをしなければ、
サーターアンダギーとまんま同じです。ゴルフボールのように丸めるか、穴空きリング状にして
揚げるかの違いだけ。
この味でした。



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